読了。

2023年本屋大賞受賞作品「汝、星のごとく」の続編である。

 

これは、読んで良かった。

「汝、星のごとく」という物語に、やっと納得がいったというか…、より深い理解ができたというか。こちらを読んで、本書を未読の方にはぜひおススメしたい。

 

星を編む  (著)凪良ゆう

 

本書は次の3編からなり、いずれも「汝、星のごとく」の登場人物の物語である。(太字部分は本書からの引用)

 

「春に翔ぶ」では、「汝、星の…」の2人の主人公・櫂、暁海たちの高校教師・北原の過去が明らかになる。

 

「星を編む」は、編集者である、二階堂絵里と植木渋柿の物語。

 

二階堂絵里は、バリバリの編集者。

その夫は広告代理店にお勤めで、「共働きだし家事は折半。だけど料理が趣味の人だから、よくいろんなものを作ってくれるわよ。お風呂掃除も洗濯も積極的にやってくれるし、男女関係なく自分の面倒は自分でみるべきって、フェミニストの友人が絶賛するタイプ」だそう。

 

一方、植木渋柿は「うちは子供がいるし、奥さんは専業主婦。ぼくは平日は家には寝に帰るだけ」とのこと。

 

それに対して二階堂は「やだー、絶滅したと思ってた昭和の亭主がここに

 

本書を読んで、編集者の激務には恐れ入った。

まあ、作者を育てるというお仕事でもあるわけなので、保護者のごとくサポートをする。なので、いつもお仕事状態である。

それでは、誰かのサポートが無いと生活が立ち行かなくなってしまうだろう。

 

しかし、二階堂の夫には驚いた。ネタバレになるので書かないが、いやあ、そうなるとは…恐ろしい…。

 

「波を渡る」は、「汝、星のごとく」の暁海たちの後の物語。ここでもしずかに変化が訪れ、ああ、物語が無事終わった。と納得して読み終えることができた。

 

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3月15日に東京国立博物館を訪れ、その後、日本橋に移動し「天草更紗」の展示会に行き、「江戸風御菓子司 日本橋 長門」へ。

消費期限当日の生菓子を味わい、昨日、この2点を味わった。

 

「久寿もち」

 

「久寿もち」はわらび粉で作られているのだ。

 

 

雰囲気ある包み。

 

 

きな粉がたっぷりかけられている。

 

 

これは美味しい。もしかすると購入した当日食べたらもっと美味しいのではないかと思った。また食べたい。

 

「切羊羹」

 

こちらは竹皮で包まれている。

 

 

カット済み。

 

 

よく見ると、拍子木にカットされていることが分かる。

こちらは蒸し羊羹で、もっちりとしていて、甘味は控えめでどんどん食べられる感じである。こちらこそ購入当日に食べたら、もっと美味しかったのではないかと…。

 

次回は、生菓子の誘惑に負けず、切羊羹と久寿もちを購入当日に食べたい(ちなみにこの2点は消費期限は2日間)。

 

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昨日、久々に銀座~日比谷へ行った。

 

こんな可愛いキャラクターと遭遇。

 

 

「ハトさん」と「ハトっち」だそう。

 

そして、人気の飲茶屋さんでランチ。予約不可で、それなりの待ち列。

3人だったため、色々オーダーして楽しんだ。

特にオーダーせずとも、普洱茶のポットが運ばれてきて、とっても嬉しい気分に。

 

「ベイクドチャーシューパオ」

 

これは美味しかった。皮生地がさっくりしていて、中身の叉焼あんがとろっとしており食感の違いもまた良い。

 

「海老の蒸し餃子」

 

王道の美味しさ。テーブルに黒酢(中国の黒酢だと思う)が置いてあり、少し付けると「味変」。ああ、美味しい。

 

「大根餅」

 

懐かしの大根餅、というお味だった。

 

「塩豚のお粥」

 

ピータンも入っており、とっても懐かしい感じ。

 

「シャーシューのチョンファン」

 

「腸粉」である。久しぶりに食べた。

 

この他数点お願いして、大変満足であった。

 

我々は窓際の席だったので、お店の入り口付近の様子が観察できた。

ずーっと待ち列が絶えることは無かったのである。

確かに本格的で、店内に中国語ネイティブと思われるお客さんも多数いらっしゃったので、そのことが味を物語っているだろう。