読了。

 

原田ひ香氏の作品は、「一橋桐子(76)の犯罪日記」、「三千円の使い方」に続いて3冊目である。

両作品とも大変面白かったので、今回も期待。

 

図書館のお夜食  (著)原田ひ香

 

本書の帯に「読書メーター 読みたい本ランキング 単行本部門・週間第1位」とあった。これはすごいことでは?

 

主人公の樋口乙葉は、本に関係する仕事に就きたいと大学では国文学を専攻し近現代文学のゼミに所属し、就職活動をするも「本に関係する仕事」には合格せず正社員はあきらめ、地元に戻り、契約社員の書店員になる。

 

様々な事柄が重なり、仕事を辞めようと思っていた時にSNS経由で「本に関係する仕事」の誘いのメッセージを受け取り、試験を受け、合格。

 

その仕事が、夜のみ開館する図書館の職員である。

その図書館にあるのは、亡くなった作家の蔵書。

 

亡くなった作家から寄付された図書を展示、整理し、来館者はそれを閲覧する。基本的に貸し出しはしていない。

 

この図書館の入館料は1000円、月間パスポートが1万円、年間パスポートが5万円なのである。うむむむ…。

 

図書館にはカフェが併設されており、銀座の有名喫茶店でコーヒーを淹れていたという男性が担当している。

こちらで職員用に作られている「まかない」が、著名小説などに登場する料理なのである。

 

『しろばんば』のカレー、「ままや」の人参ご飯(「ままや」は作家・向田邦子の妹が開いていたお料理屋)、『アンの青春』でアンとダイアナが訪問先の家主から『パンとバタときうりしかないんですが』と言われて出されたと思われるサンドイッチ…。

 

『アンの青春』にそんなシーンあったっけ…読み直さなければ…。

 

夜しか開かれない、故人の蔵書のみの図書館、もうそれだけで謎めいている。

登場人物も謎だらけ。

解けた謎もあるが、解けていない謎もある。

続編がありそうでなさそうな。けど、続編大希望である。

 

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三越日本橋本店で催されている「あんこ博覧会」で求めたものの一つ。

 

博覧会のテーマの一つ、「あんこ de チャチャ茶♪」のための限定品である。

 

「御菓子司 庵月」 「抹茶 生栗蒸し羊羹」

 

 

「御菓子司 庵月」といえば、高島屋和菓子バイヤーのジュンティーニ・キアラさんがテレビ番組で紹介されていた「栗蒸し羊羹」を食べて、大変美味しかった。

 

 

説明書入り。

「庵月」で販売されている「白小豆栗蒸し羊羹」に抹茶を加えたものだそう。

 

 

期待が膨らむ。

 

 

説明書にあった「白餡の中に驚くほどの栗の量を使用しております。どこから切って頂いても栗が見えております」の言葉どおりである。

 

 

角度を変えて撮影。

確かに「驚くほどの栗の量」である。

 

お皿は、高橋朋子氏の「まるまろ皿」の新タイプ、サイズが大きくなったものである。