9月にアーティゾン美術館「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン」展を訪れた。
その時、山口晃氏のエッセー漫画「すゞしろ日記」のことを思い出した。
「すゞしろ日記」と「すゞしろ日記 弐」を読んだのは2017年の4月。
おお、随分前だ。
「参」も出ているだろうと、図書館の検索で調べると、ありました。
すゞしろ日記 参 (著)山口晃
雑誌「銀座百点」2016年1月~2017年12月連載の「当世銀座探訪」も収録されていた。
これは、山口晃氏が銀座のあちこちを訪ねて、漫画にしたものだ。
第1回は「高いトコからごめんあそばせの巻」で、エルメスのビルの非公開の屋上や、歌舞伎座5階の屋上庭園、紙パルプ会館の蜂の巣箱の設置されている10階屋上などを訪れている。
描かれた店内の様子などを見て、おお、行きたいぞ!と思ったのが、
「さっきまできっさの巻」で紹介されていた「銀座ウエスト」の銀座本店、「トリコロール本店」、「和光アネックスティーサロン」。
良いねえ。お紅茶とケーキでゆったりと過ごしたい。
いや、ここは、「お喋り」が楽しいかも…。
そして、本書のタイトルである、東京大学出版会のPR誌「UP」連載の「すゞしろ日記」も相変わらず面白い。
No.143は、山口氏が取材で訪れたセザンヌのアトリエについて書かれてあった。
「ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン」展で語られていた、山口氏のセザンヌへの「愛」を思い出した。
又、展覧会では「すゞしろ日記 No.156」が展示されていたが、これは本書には掲載されていない。本書はNo.150までである。
本書の「端書き」に、「月刊で一ページの連載なものですから、冊子に足りる話数になるには四年とちょっとかかります」とあった。2018年2月5日初版とあるので、そろそろ新刊が出るのではないか?
楽しみに待ちたいと思う。
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所用があってデパートに行った。
デパートに行ったら、必ず和菓子コーナーを訪れる。
本日も例のごとく、まず(用事より先に)「銘菓百選」コーナーへ。
おお、「一炉庵」の「栗蒸し羊羹」を発見!!
ひーっつ!嬉しい!
もともと「一炉庵」のファンなのだが、テレビ東京の番組「よじごじDays」の「受け継がれた伝統の技!雅な秋の和菓子」で紹介された「一炉庵」の様子を見て、もっとファンになったのだ。
なんだって!3日かけて栗を蜜漬け、とな。期待が膨らむ。
大きい!茨城県産の栗。
矢島操氏のカキオトシの汲み出し。
高橋朋子氏の「銀彩蓮皿」。
もちもちの小豆餡。中は刻み栗。うーむ。
こちらの栗蒸し羊羹も大変好みである。
蒸し羊羹ならではのもっちり感がとっても美味しい。