アーティゾン美術館に行ってきた。
「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン」展である。
展示室には、このような山口晃氏によるイラスト・直筆文字の案内が。
スケッチOKだそうだ。一部を除きほぼ撮影可でもあり、大変嬉しい。
最初の作品は、インスタレーション「汝、経験に依りて過つ」(2023年)
展覧会ウェブサイトに、注意事項として「一部の展示作品の構造上、歩きやすいお履き物でのご来館をお薦めします。」と書いてあった意味が分かった。
私は入口付近で進めなくなってしまい、迂回ルートに案内していただいた(靴が原因ではないが…)。
インスタレーションの部屋を出たところに展示されている「すゞしろ日記 No.156」(東京大学出版会『UP』より 2023年彩色 プリントにアクリル絵具・出力紙 作家蔵)に、作品が作られた経緯が書かれていた。
「すゞしろ日記」は1巻、2巻と読んでいる。
「廬山吟行」 2023年 墨、油彩、カンヴァス 作家蔵
実物はもっと幻想的。こういう雰囲気のものも山口氏は描かれるのね、と思った。
「当世壁の落書き 五輪パラ輪」2021年 墨、ペン、ミクストメディア・紙 作家蔵
オリパラ関連で引き受けたお仕事について、経緯、山口氏の思いなどが書かれている。
こちらに説明されている作品。
「馬からやヲ射る」 2019年 墨、水彩・紙 作家蔵
2019年に放映のNHK大河ドラマ「いだてん 〜東京オリムピック噺〜」のオープニングタイトルバック画となった「東京圖1・0・4輪之段」(2018-2013年 墨、油彩、水彩、アクリル絵具・カンヴァス 作家蔵)。
現代と過去が同じ画面に描き込まれている。
とても大きい作品だったので、気になった部分のみ撮影。
様々な様子が描かれている。
例えば、このような…。
東京メトロ日本橋駅のパブリックアート「日本橋南詰盛況乃圖」の原画。
日本橋高島屋を訪れるに、その実物の前を通りかかり、写真撮影したものを今年8月21日のブログに掲載している。ほう、あれの原画。
「趣都 日本橋編」『月刊モーニング・ツー』(講談社)
2018-19年 ペン、墨、水彩・漫画原稿用紙、水彩紙 作家蔵
漫画。面白い。原画も美しく細かく描かれている。
日本橋についての登場人物の考察が興味深い。
山口氏が「日本橋南詰盛況乃圖」で描いた日本橋。
そして、こちらが「東京圖1・0・4輪之段」での日本橋。
「テイル オブ トーキョー」 2023年 ペン、水彩・紙 作家蔵
こちらも現代と過去が同じ画面に描き込まれ、そして、大きさの縮尺が違う人物も。
乗り物も魅力的。
山口晃氏の構想を練った紙もいくつか展示されていた。
緻密。