「へそまがり日本美術」展の後期展示に行ってきた。
3月末に前期展示を鑑賞し、大変良かったので、期待も膨らむ。
「前期展示」のチケットには「半額割引券」付きであった。
府中市美術館である。
本美術館は、都立府中の森公園内にある。
藤棚。私は藤が大好きである。
ふと、鈴木其一や円山応挙の「藤花図」を連想する。
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多くの作品が展示替えされており、「ツボ」な作品も多数。
「布袋図」 松花堂昭乗(個人蔵)
本展覧会には布袋を描いた作品が多いが、この布袋さんの顔は何とも言えない「ユルさ」でツボ。
何だか、楽しそうで良いなあ・・・とほのぼのする。
「蛤蜊観音図」 白隠慧鶴(早稲田大学会津八一記念博物館)
描かれている蛤蜊観音が長年のキャリアを持つ中年女性管理職っぽい雰囲気なのもツボだが、観音の説法を聞く、「海の生き物」として描かれている、頭にタコ、貝、亀などを乗せている人々もかなりツボである。
こちらもほのぼの。
そして、後期展示で惹かれたのが、長沢蘆雪。
「猿猴弄柿図」(個人蔵)の猿の「ああ、何だかなあ~、どうしようなあ~」と何か嫌なことに遭遇して途方に暮れているような顔。
そして、「鶏図」(個人蔵)の絶対に何かを狙っている・・・ギャングのボスのような表情。
「なめぐじ図」(個人蔵)は、東京都美術館の「奇想の系譜」展でも見たような・・・
今回、表装の美しさも堪能できた。
「初午図」彭城百川(個人蔵)は、水色のベース(「天地」?)に絵画の周辺(中回し?)が淡い緑に白い梅の模様がある布で表装され、とても素敵だった。
そして、前回同様、「探検隊ワークシート」、「しおり」作成もあり。
ワークシートは「前期と変わっていますので参加してみてくださいね」とのこと。
よく見ると、ワークシートが前期と若干違っている。賞品のポストカードも違うものだった。
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この後、近くのイタリア料理店でお食事。
手前が「リングイネ 赤海老とファーベのフレッシュトマトソース」
実物はもっと海老が赤くて美味しそうな外観で、実際に美味しかった
「ファーベ」って?と思ったら、空豆のことだった。
そして奥が「チーズの器でポルチーニリゾット」。
これは、
大きな固まりチーズの中を削って、その中にリゾットを入れて、
削ったチーズと馴染ませたもの。
しっかりチーズの味とポルチーニ茸がして美味しかった。