東京都美術館に行ってきた。
これは、随分前から「狙っていた」が、何となく「おどろおどろしい」なあ・・・とも思っていた。
が、
テレビ番組「美の巨人たち」の3/2放映の「『伊藤若冲スペシャル』平成にブレイク!続々解明“若冲ワールド”60分スペシャル」を見て、これは絶対に行かなくては!!
と、上野に馳せ参じたのである。
展覧会会場に入ると、直ぐに伊藤若冲の作品群が展示。
おお、いきなり!
私は、「乗興舟」 紙本拓版 明和4年(1767) 京都国立博物館
これが第一の目当てであった。
長沢芦雪が思っていた以上に良かった。
「なめくじ図」 紙本墨画淡彩 個人蔵
「牧童図」 紙本墨画 滋賀・MIHO MUSEUM
「方広寺大仏殿炎上図」 紙本墨画淡彩 天明10年(1798) 個人蔵
※ 炎や煙の表現に「畳の目」が写っており、ふと、日本画は、(書道のような)下敷きを使わないのか、紙を直接畳の上に置いて描くのか・・・と考えた。他にも「畳の目」が写っている絵をみたことがある。
昨年5月に熱海のMOA美術館で「浄瑠璃物語絵巻」全12巻の公開を鑑賞し、岩佐又兵衛
の華麗な絵、ストーリーの奇抜さを楽しんだ。
本展覧会の岩佐又兵衛の絵巻物も大人気で、鑑賞するのに長い列ができていた。
そして、鈴木其一。
「百鳥百獣図」 絹本彩色 天保14年(1843) 英国・キャサリン&トーマス・エドソンコレクション
これは、「初の里帰り」とのこと。
伊藤若冲の影響を受けているとのことで、なるほど、なるほどという感じ。
其一が描くとこうなるんだなあという感想。
と、メモから書き出したが、とにかく傑作揃い。大変見応えのある展覧会であった。
そうそう、本展覧会では画家を紹介する短い文が添えられており、
伊藤若冲は「幻想の博物誌」、鈴木其一は「江戸琳派の鬼才」。
岩佐又兵衛は「執念のドラマ」!言い得て妙とはこのこと。
本展覧会は、美術史家・辻惟雄氏の『奇想の系譜』で紹介された画家を中心に構成されている。
すぐに図書館に予約をしたのであった。
新版 奇想の系譜
5,400円
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そして、東京都美術館の壁に・・・
おお、ハマスホイの展覧会のポスターが!!来年の1月。
楽しみ!
国立西洋美術館の常設展で「ピアノを弾く妻イーダのいる室内」をみて、大変惹かれた。
そのときは「ヴィルヘルム・ハンマースホイ」と紹介されていたが、日本語表記が「ハマスホイ」と変わったそうだ。
2008年に国立西洋美術館で催されたハンマースホイの展覧会は、ポスターや看板を見て「行きたいかも」と思いつつ行かずに、後で大後悔したので、来年の1月は必ず行きたいと思う。