高校入試はいよいよ今週末に私立前期入試、そして公立推薦と一般受験を残すのみとなった。
従来ならば、ここから熱く盛り上がっていく時期だが、今年は少し雰囲気が違う。
受験生の多くが、私立専願または公立の特色化選抜ですでに受験を終えているのだ。
学校によっては、クラスの5人だけが一般受験というところもある。
LOGOS関連地区の主だったところでは
春日高校 → 定員440 に対して89名が特色内定
筑紫中央 → 定員440に対して101名が特色内定
筑紫高校 → 定員400に対して309名が特色内定
武蔵台 → 定員440に対して350名が特色内定
という状況。
衝撃的すぎてソラで覚えてしまっている笑
なお筑紫丘は特色選抜は実施していない。
でしょうね。笑
その上、武蔵台高校以外は、ここに「推薦入試」が加わる(ほとんどがスポーツ推薦)ので、一般受験で入学する「枠」がほとんど無くなってしまう。
いまや一般受験組は超少数派だ。
トップ校を受験する生徒は、そもそも特色選抜の実施が無いので、何も精神的な問題は生じないが、そうでない生徒たちに「置いてけぼり」感が生まれてしまうのは如何なものか。
一般受験をまるで罰ゲームのように感じてしまい、私立前期で受験をやめたい、つまり公立を受けないという生徒も出てくる。
ちなみに、いまこれを書いているが、推薦入試が終わったときに各高校の「枠」がどの程度残るのか、想像するだけで恐ろしい。
さて、
特色化選抜って何ですか?
という問いに対しては、なかなか明確な回答ができない。
例えば筑紫中央高校のように、4年生大学への進学の意思があり評定38以上なおかつ5教科のうち2教科には「5」があることなど、明確に条件提示されているところもあり、これについては通常の学業推薦などと比較しても明瞭で納得できる。
しかし、ただ単にその高校を志望していて評定いくつあればフリーパスで合格できますよ、というのでは「受験」そのものの性格を完全に変えてしまう。
ちなみに各中学校の評定も、毎月行われる模試で一度もC判定以上を出したことがなくても、通知表(内申点)は軽く特色の基準を超える。
絶対評価の怖いところだ。
上位2校以外は、2~3年前と比較して、入学者の学力レベルは40~60点程度は下がっている。(300点満点)
以前なら160点必要だった高校が100点未満の生徒でも入学できるし、200点くらいがボーダーだった高校も140点くらいでも入学できるようになった。
いったい何がどうなってるのか我々もまったく分からないが、一つ思うのは「これが果たして生徒たちのためになるのか?」ということだ。
このまま行けば入試という概念がなくなるだろう。
受験が必要な高校とそうでない高校にくっきり分かれる。
それはむしろ新たな分断の始まりではないのか?
たしかに受験勉強だけが勉強ではない。
テストで測れない能力や人間性も多様にあるだろう。
入試の一発勝負にどこまでの価値があるのかは分からないが、福岡の中学生の大半は受験勉強をしなくなった。
それだけは確実だ。
LOGOSでは、緊急で、入試の現状を現2年生の保護者様にお伝えし、学年末テストが終了ししだい内申点獲得のための対策を講じることにする。
もちろんその前に、
最後まで戦う受験生たちとともに2023年度の受験をやり抜く。
3月の勇者たちとともに。