LOGOSは何より問題演習を重視している。
特に受験が差し迫ったこの時期は,私立高校なら各高校の出題傾向に合わせた問題,公立高校なら過去問を中心に特徴的な問題をたくさん解いてもらう。
結果,入試本番のほとんどが「見たことがある。」「解いたことがある。」という問題になる。
瞬発的に解ける問題を増やすこと。
そのスキルを磨くこと。
が,入試の必勝法だと確信している。
さて,その問題演習のパターンとしては,
解かせてみて,苦しんだ挙げ句,その解法を伝え,それを経験値にする。
類題を繰り返し,しだいに慣れてきて,速く正確に解けるようになる。
というのがLOGOS流。
ところが,最近は,解かせてみて,苦しんだ挙げ句,さあ解法を伝えようとすると,
待ってください!!
もうちょっと考えたい。
とか,
先生!!頼んでいないのにヒント出さないでください!
などと言い,
「先生は油断したらすぐにヒントを出すから気をつけて」みたいなことになっている。(笑)
それでも苦しくなってくると,少しだけヒントをくださいと泣きついて来るのだが,
私のヒントスキル?が低く,ヒントを伝えたところ,
「それはもう答えです。」と半泣きで訴えられてしまった。(笑)
それで正解して,
お!スゴいじゃん! と褒めても,
本人全然喜ばず,
だってもう答えを教えてもらったから嬉しくありません。
と言われてしまう。
ちなみに,ヒントとは,
ここでこうしたら直角三角形が作れるよ。→アウト
補助線を一本引け。→不足
くらい微妙なもの。
難しい!(笑)
しかし,学習塾の仕事とは本来何なのか?を改めて考えてみる。
質の良い素材(演習問題,学習計画)を用意し,生徒たちが楽しく前向きに取り組めれば,そして自走できればそれが一番良いのかもしれない。
結局,学びは,自ら興味関心を持ち,「欲しい」と思ったときが一番伸びる。
「教えてあげたい」は自己満足でしかない。
生徒たちが自ら考え,考え,考え,そして彼らが欲したときに手をさしのべてあげる。
その環境を,我々が研究に研究を重ね,徹底的に作ってあげることが大切なのだ。
学びの主役は「教える」ではなく「考える」である。
私もヒントスキルを磨かねば。