2022年度も終わりが近づいた。
明日,3/7(火),公立高校入試をもって今シーズンが終わる。
最後の1ヶ月は入試に向けた実戦練習を徹底的にやった。
明日どんな問題が出るかは分からないが,概ねすべてのパターンは練習していると思われる。
あとは国語,数学・・・と,びっくり箱の2教科を終えても平常心で社・理・英を淡々とこなせば。
さて,先日の授業中,
2乗して√3になる数はあるか?
と聞かれたので,もちろんあるよ。と答えた。
そもそも2乗して3になる数があるのだから,2乗して√3になる数もちゃんとある。
要は「どうやって表すか」だ。
分数による累乗の表し方を示し,3の4乗根の話をしてあげた。
3のヨンブンノイチ乗??
高校生の数学で習うよ。
楽しみにしときなさい。
知的好奇心は,ある程度知識が備わっているからこそ生じる。知識も何もないところから降って沸いたように質問や疑問など生まれるはずがないのだ。
ザンネンながら,現状ではテストや受験というものが彼らにとっての「やる理由」であり,それを突き詰めたことが彼らの発想を刺激した。
いま新たな領域に興味を持ってくれたのは,これまで徹底的に突き詰めて準備をしたからだ。
こんな問題が出るかもしれん。こんなのは出ないかな?
など彼らなりに雑談の中でも頭をつかっているからこそ,ふと頭に浮かんだのだ。
子どもたちはみんな天才だ。
それには同意するが,ただ見ているだけでは成長などしない。そんなに甘い話はない。
いきなり画用紙を渡して自由に絵を描けと言われても,絶対に描けない。
見てもない景色は描けないし,描いている人を見たことがなければ何をするのかすら分からないだろう。
誰かが何かに感動するのを見ていないと,感動のしかたも分からない。
家で誰も本を読まないのに読めるはずはなく,話しかけてあげないと話し方も分からない。
2乗して√3になるような数ってあるんですか?
この質問によって,今年もまずまずの授業ができたな。とホッとするのだ。
明日は受験本番。
さーみんな!!満点を取ってこい!(笑)