想いの道 ~会長の独り言~ -229ページ目

『経営理念』と『品質方針』を見なおそう

 朝晩は随分しのぎ易くなってまいりました。しかしこの夏の異常な暑さには、暑さに強い私も随分つらい思いをいたしました。構内や倉庫、工場そして日中の配送にご苦労をされている皆さんにはさぞかし厳しいシーズンでした。

 さて1999年7月9日にISO9002の認証を受け、それと同時に社名を一新してより高い品質のサービスを目指して取組んできていますが、ここに来てあちこちの職場で問題が頻発しています。この2年間を振り返りこれからどのように進めて行けばいいのか考えてみましょう

 3つの『経営理念』を掲げ、高い『品質方針』を設定して色々な取組みを展開してきました。皆さんにも厳しいお願いを致してきました。特にドライバーの皆さんには『60・80』という他社では真似の出来ないような目標にも果敢に挑戦し立派な成果を出しておられます。お陰で大きな事故は激減いたしました。しかしこれは輸送業者として当然の事であって自慢できる事でも何でもありません。私達はこれを土台にして『お客様に満足頂ける』輸送サービスを展開して行かなくては成りません。そのような視点から最近の出来事を反省すると、とても満足頂けるようなサービスを提供できておりません。特に宇美営業所の定期便と社領営業所のCDC配送は落第です。大きな事故こそ発生しておりませんが、連続しての事故発生は容認出来るものではありません。また誤配送、商品破損も続出しております。今期の安全品質の目標に『緑十字達成9ヶ月』を掲げています。しかし残念ながら4月から今だ1度も緑十字が達成できておりません。と言う事は9月から来年の3月迄1件の事故を起こさないでも『緑十字7ヶ月』にしか達し得ません。昨年は年間の半分6ヶ月の緑十字達成でした。しかし今のような取組み姿勢ではそれさえ達成は困難でしょう。

 先の両営業所とも管理者は懸命の努力をしています。しかしそれが結果をだしていません。何故か?それは各所ともオリジナルの取組が創意工夫されていないからです。我々の仕事は日々変化進展していくものです。ですからそれに対応した創意工夫が成されねばなりません。旧態以前の取組をしていれば色々な問題が発生して当然です。

 取引先の不調で我が社も苦しい状況にあります。それに対応した色々な取組を9月から展開してまいります。皆さんにはキツイ目標も有ります。管理職の皆さんにはそれぞれに問題提起をして取り組んでいただいています。現場の皆さんも『会社が言ようけん仕方なかたい』ではいけません。自分自身の問題として取組んでください。

 大手家電メーカーでは大幅な人員削減が行われます。あの『松下電器』でさえ例外ではありません。我が社ではそのような事は絶対に起こしてはなりません。苦しくても皆で創意工夫して生き残る道を求め続けねばなりません。問題が起きても自分の問題として考えず『会社の問題やけん、どげんかなろうたい』と過ごしておればその人は、その問題から絶対に離れる事は出来ません。自分自身で問題と正対して自分自身の力で解決しなくてはなりません。勿論周りの協力、サポートは要ります。しかし解決するのは貴方自身!

 『経営理念』『品質方針』『品質目標』をもう1度見なおして、自分の職場ではこれを達成するにはどのような創意工夫が必要かジックリ取組んでください。真剣に取組めば必ずいい答えが出てきます。皆さんのそのような努力の積み重ねしか会社が良くなる道はありません。会社が良くなると言う事は皆さんが良くなる事です。力を併せて頑張りましょう。