想いの道 ~会長の独り言~ -228ページ目

『イチロー』『Qチャン』そして『Mr.プロ野球』

野球 9月の最終日。空模様はそうではありませんでしたが、非常に爽やかな1日でした。先ず、お昼過ぎにメジャーリーグで『イチロー』選手が90年ぶりルーキーの最多安打記録を更新。あの伝説の「シューレス・ジョウ」ことジョウ・ジャクソン選手が1911年に作った233本の記録を抜いて234本を達成!1911年は明治44年です。そんなに古い記録を破った『イチロー』の凄さ。マリナーズのピネラ監督も試合後の談話で「90年も破られなかった記録だぞ。偉大な選手達ができなかった事を、やったんだ」とまくし立てていました。観客もスタンデイングオベーションで祝福。新たな目標について聞かれた『イチロー』は「つぎのヒットを打つ事」といかにも彼らしい答え。ちなみに次の試合ではヒットではなくホームランでした。

走る人 そして、夕方にはドイツのベルリンで快記録の誕生!あの高橋尚子選手がついにと言うか約束通りと言うか、2時間19分46秒という女子では史上初めての2時間20分を切る世界記録を打ち立てました。シドニーでは金メダルのゴールに笑顔で飛び込んだ高橋選手も今回はもがき苦しんでの記録達成。レースはスタートからペースメーカーやガードランナー5人を従えて記録への挑戦の舞台は完璧。35キロまでは順調にきたが40キロ過ぎから「体が動かなくなって、つらかった」とレース後に話していたとおり、あの笑顔も消え口をあけ目をしばたかせていかにも苦しそうな表情。

 しかしその苦しさとの戦いを見事克服しての快記録樹立!歴史の壁を破るにはふさわしいベルリンでの快挙。五輪の金メダルと世界記録。2つの夢を有言実行したQチャン。私達に夢と希望を与え続けてくれて心から「おめでとう!」と祝福を、そして「有難う」とお礼を贈りましょう。

 締めくくりは、この人をおいてはいない。ミスタープロ野球『長嶋監督』の引退セレモニー。東京ドームでの最終戦後に行われた。プロ野球に、巨人軍に全身全霊を打ち込んできた長嶋監督の顔は清々しさを通り越して神々しささえ感じるほどでした。多感な少年時代、現役バリバリの長嶋選手をバスの窓越しではあったがまじかに見ることが出来た私には、その時の彼の目の輝きが今でもありありと浮かんで来ます。

 65歳を過ぎた今でもまだその輝きを保ち続ける素晴らしさ。爽やかな秋にふさわしい心地よいセレモニーでした。

 『長嶋監督、ご苦労様、そして有難う』

 世界は今アメリカのテロ事件や景気の後退など暗い面が浮き彫りになっています。この様な時こそスポーツの持つ力が発揮されるときです。スポーツが与える感動、爽やかさ。見てよし、自分で体験してよし。絶好の季節です。心地よく一汗かきましょう。