想いの道 ~会長の独り言~ -220ページ目

『生命の科学・アーユルヴェーダ』

 例年にないハイスピードの季節の変化、桜前線があっという間に通りすぎ、つつじの花も盛りを過ぎ、今は藤の花が満開。野も山も新緑のゴールデンウイークを迎えようとしています。クローバー

 私事で恐縮ですが、この2ヶ月ほどの間取組んでいる健康管理についてのお話をお伝え致します。表題の『アーユルヴェーダ』という言葉は、皆さんが初めてお聞きするものでしょう。これはインドにおいて古代より伝承されてきた『生命に関する完全な知識』というサンスクリット語です。その基本的な考え方は「肉体は単なる臓器の集合体である」という西洋医学的な考え方を越え、人間の身体は、部分の集合体以上のものであるというものです。ちょっと解りにくい表現ですが、要するに健康のために体と心の調和・環境とそして宇宙との調和という全体的な観点からとらえています。アーユルヴェーダのモットーは「病気にかかる前に予防する」【予防医学】、そして私達自身の内から自己治癒力を自然に引き出すことです。アーユルヴェーダでは心と体のバランスが完全にとれた状態を健康と考えています。アンバランスな状態は「病気」とみなします。そのアーユルヴェーダの知識を習得された医者の指導で、私自身の健康管理をもう1度見直してみました。まず、食生活の改善、飲酒を止め肉や魚の動物性蛋白を極力ひかえ、昼食と夕食の2食、飲み物はお白湯、入浴は半身浴。これに適度な運動でこの2ヶ月の間に6キロほど減量、肩こりや腰痛がずいぶんと楽になり体も心もスッキリ爽やかで非常に快適な今日この頃です。さて、そのアーユルヴェーダでは体を構成している基本的要素を3つのドーシャとよび、それらは「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」と呼ばれています。「ヴァータ」は【空と風の質】その特徴は素早い動き・行動・精妙・情報・伝達など。「ピッタ」は【火の質】で特徴は鋭い質・熱と新陳代謝・消化器系。「カパ」は【水と土の質】で安定性・重い・構造と堅固さ・動かない・固定性などです。私達は誰もがこの3つの要素・質を各々その人固有のバランスをもって生まれてくるのです。この特定のバランスがその人の本来の体質であり個性なのです。3つのドーシャのバランスでその人の体格や性格、動作などが決まるのです。次に外見からわかるそれぞれのタイプを紹介します。

 

 【ヴァータ・タイプ】の特徴像

 〈身体的特徴〉  細身・彫りが浅い・乾燥肌・便秘気味・低いスタミナ・不定期な食欲・寒さに弱い

 〈精神的特徴〉  明るく快活・興奮しやすい・気分の変調・覚えやすく忘れやすい・不安、心配が多い・変化を好む

 〈行動面の特徴〉 素早い行動・一気に動く傾向・熱中しやすい・歩くのが早い・不眠傾向・不規則な行動

 

 【ピッタ・タイプ】の特徴像

 〈身体的特徴〉  中肉中脊・赤ら顔・そばかす・喉の乾き・強い空腹感・下痢傾向・暑さに弱い・中程度の持久力

 〈精神的特徴〉  進取の気質・鋭い知力・短気で怒りっぽい・チャレンジ精神・規律的傾向・豊かな満足感

 〈行動面の特徴〉 正確な行動・闘争、攻撃傾向・熱中しやすい・確固とした足取り・指揮をと<る傾向・食事を抜かせない・話し上手


 【カパ・タイプ】の特徴像

 〈身体的特徴〉  大柄・太め・彫りが深い・油性の肌・優れた体力・持久力・安定性・ゆっくりな消化

 〈精神的特徴〉  深い愛情・穏やかな気質・安定した性格・深く遅い理解力・強い所有力・執着する傾向

 〈行動面の特徴〉 ゆっくりとした動作・ものを貯める傾向・持続的な活動・歩くのが遅い・過眠傾向・落ち着いた行動


 さて皆さんはどのタイプでしょう?来月号でそのチェックのしかたをお伝えします。