西本さんの「シェエラザード」を聴く | 風の吹くまま

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怪談を語り、ウクレレ漫談で世相を切り、落語を演じる・・・実は「聴き屋」です。

久しぶりのクラシック。久しぶりの西本智実さん、2018年9月のロシア国立交響楽団以来でした。

 

東京芸術劇場。ここも随分久しぶりで。池袋ウエストゲートパークもすっかりオシャレに

なってしまって・・・。

 

今回はいつものイルミナートフィル。2階席でしたが、よく見えました。

 

 

まずは西本さん自ら前説で、今日演奏する曲の解説があり、

1曲目はワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第一幕への前奏曲。

うん、ワーグナーいいなぁ。ワーグナー好きなのです。

西本さんのワーグナーは初めて聴きました。

 

続いてスメタナの「わが祖国」より。やっぱり「モルダウ」は壮大な感じで流れるような

感じがいいです。

 

休憩後、「シェエラザード」。

「シェエラザード」というと、思い出すのは村上さんの短編。あれも不思議な話でした。

そんなことを思い出しながら、たっぷりと聴かせていただきました。

 

そしてアンコールは、なんとまさかの「ウィリアム・テル」序曲。

トランペットが鳴ったとたん、どよめきが起きました。「え、まさか、これ?」という。

いやー、素晴らしかったです。

 

 

いつも思うのですが、西本さんの指揮はまるでバレエのよう。

優雅で力強い。大胆でいて繊細。凍るように醒めていて、溶けるほど熱い。

冷静でいて、情熱的です。しなやかな鋼。

今日もオスカルのようでした。

 

と、今日は全体を通して、ハープが印象的でした。

 

いつもいつも書いていることですが、やはりライブなんですよね。大事なのは。

テレビやCDでは絶対に伝わらない、その場だけの空気感。

 

音楽のライブ、なかでも特にクラシックのコンサートは、耳で聴くというよりも、

音を、音楽を前身で浴びるという感覚があります。

聴きながら、音の海の中を漂っている感じ。この感覚がたまらないのです。

なので、月に一度は無理でも(クラシックはお高いので)3カ月に一度くらいは生で

聴きたいのですが・・・。次はいつかなー。

 

・・・ということで、今日の1曲目は、

西本智実指揮、ブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団でドヴォルザーク「新世界より」。

https://www.youtube.com/watch?v=vGFqG0ABqg4

 

 

見てください、このかっこよさ!