
期待はしていなかったが、案の定微妙な出来だった。原作通りにするのも捻りがないとはいえ、やはり下手にシナリオを変えるべきではないと思う。
ツッコミどころも多すぎて数え切れませんね。
・新宿の悪魔
死体に五芒星の傷を切り刻む理由が不明のままだった。悪魔そのものの正体も動機も微妙でした。
わざわざリスクを負ってまでやることか?やるなら納得のできる理由を示さないと意味がない。
・冴島の出番がなさすぎた
前にも書いたが、突然あっけなく死ぬので戦闘シーンも何もない。せめて桐生&錦山vs真島&冴島の2対2のバトルを繰り広げた方が良かったように思う。
撃たれて「俺は死なねぇぞ!」→死亡
という命を張ったギャグは笑ったが、せめて関西弁にしておけや!真島は関西弁で、冴島が標準語なのは明らかにおかしい。
原作では真島は元々標準語だったが、兄弟の冴島の関西弁を真似して方言を話すようになったのであって、ドラマ版では兄貴分だけ標準語なので脚本はシリーズをプレイしていないことが分かる。
・真島の兄さんも微妙
出番はあるにはあったが、最後に少し乱闘騒ぎに加わっただけで兄さんと再戦する機会はなかった。
冒頭の画像の左でバットを持ってドヤ顔をしているが、最初の戦いではあっけなく気絶して終わった😵
最後は「桐生ちゃんやないかーい!またやろな
」
と笑顔で言いながら警察に連行されていったのでちょっと笑った。お前その時ザコと戦っただけじゃん
・会長の名前
東城会会長は佐々木大吾だが、わざわざ大吾という名前にする必要あったか?
堂島組の組長の息子が会長なのはおかしいので堂島大吾という名前には当然できないだろうが、佐々木はどっから出てきたんだ?
とりあえず3代目の世良で良かったんじゃないか?いや、死なないのでダメか…
・俺達の遥ちゃん
も出番が薄かった。つーかかなり我儘な娘だった。
将来ヤクザとの子供を産むんでしょうか?
最初に助けられただけで、おじさんとの交流はほぼほぼなかった。
最後の方はいたかどうかすら分からない。会話やセリフもほとんどなかったし・・・。
・嶋野も標準語
嶋野は全然ハゲじゃねーしサングラスしたフサフサの標準語野郎だ。
おい!今のが下手なキャラ作りやったらエンコや済まん話やで!
・堂島殺しについて
原作の堂島はヘタレ野郎であり、偉そうな割にはかなりの小物だった。
が、今作の堂島はやや性格に難はあるものの、それなりに貫禄や度胸があるのでそこだけは唯一の評価点のように思える。
銃を向けられても動じなかったのは少し見直した。
ま、その後あっけなく撃ち殺されたが💦
しかし、このシーンが終盤にあるのはおかしい。
原作のように序盤に持って来るべきだろう。
でないと10年の間に何があったのか、何故主人公が獄中にいたのかが原作を知らない視聴者には分からないからだ。
そうでなくても過去と現在の時系列が入れ替わりすぎて混乱する。
・竹内涼真は桐生一馬に相応しくはない
竹内涼真は身体は鍛えてはあるものの、体格が細く、女性受けはするだろうが主人公としては少し違う気がした。
あと4代目として指名されることもありませんでした。100億盗まれた話はあるが、世良も寺田も出ない。しかも盗まれたのは東城会ではなく近江連合の金だった。
原作では風間の親っさんに憧れて極道に入ったが、ドラマ版では闘技場の王を見て憧れたのがきっかけで堂島組に入りたいと思ったらしい。
それで何故かゲーセンを襲撃して堂島組に連行され「俺は堂島の龍になりたいんです🐲」という迷(?)ゼリフを発した。
うーむ、ツッコミどころしかないね…。
・錦山の刺青ないのか?
鯉の刺青を入れているはずだが、見せるシーンは多分なかったと思う。
龍が如くシリーズは戦闘に入る前に服を一瞬で脱いで上半身裸になるシーンがあるが、主人公以外はほぼ脱ぎません。
竹内涼真の身体だけ魅せておきたいという、やはり女性ファンを狙っているとしか思えない。
序盤の「風間の野郎の支配からの解放」発言は笑った🤣
・ラスボスが武器しか使わない
ラスボスは一応強いことは強いが、主人公が素手で戦うのに対してラスボスは終始ナイフか銃しか使っていない。流石にラスボス戦は殴り合いにするべきだし、せめて上半身裸にして激突する瞬間にラスボスの名前と所属を表示させるべきだろう。そこが1番盛り上がるんだから当然だ。
例えば原作ならこんなふうになる
あと戦う舞台が暗いのも良くないと思う。ま、緊張感はあるが、大体シリーズのラスボス戦というのは建物の最上階や屋上であることが多いので、このドラマでもそうして欲しかった。
・Beyond the Gameの意味は?
beyondは何かを超える、超越するという意味だろうが、まさかゲームを超える気だったのではあるまいな?
それとも闘技場の試合という意味でのゲームか?
一体なぜこんなタイトルにしたのだろう?
まとめ
・竹内涼真のファンや肉体美を見たい視聴者なら観る価値はある(かろうじてだが)
・賀来賢人の演じる錦山の、過去から現在への変化はかなり別人に見えるのでそこは原作に沿った感じが出ていて良かったと思う
・組長の堂島は原作よりもキャラが立っていたと思う
評価点を挙げるならこの3つぐらいか?
それ以外はマイナス点しかないように思えた。
今時の作品にありがちな、続編を匂わせる終わり方だったが、主要人物を殺したりキャラを変更したりしておいて本当に続編が作れるのだろうか?