地域価値創造コンサルタント 須田憲和 -30ページ目

地域価値創造コンサルタント 須田憲和

地方自治体と連携した官民パートナーシップにより、地域の価値を創造する活動を展開。地域活性化、地域振興、まちづくり、ブランド構築、農商工連携、6次産業化推進、協議会運営、PR戦略、観光推進、再生可能エネルギー、各種セミナー講師、ファシリテーター等。ブログ

 先日、内閣に設置され、安倍総理を本部長とする「農林水産業・地域の活力創造本部」は、正に今、成長産業としての農林漁業発展を担うため、強い農林水産業を目指すという決意の表れであり、嬉しく思います。

 10年間で農業・農村の所得倍増を実現する為、大きく3つの方向性が提示されました。
① 農林水産物の輸出倍増戦略
② 付加価値を増大させる6次産業化市場の拡大
③ 農地集積による農業の構造改革の推進

 この中で6次産業化市場の拡大について、少し触れてみたいと思います。
 
 まず最初に、6次産業化というのは、1次産業(農林漁業)×2次産業(加工・製造)×3次産業(販売等)で6次という事ですが、農林漁業者が加工製造から販売までを行う事で付加価値をつけて農林漁業を活性化させる事を言います。

 一般的には、農林漁業者が出荷する物を加工会社が仕入れ加工し、販売流通ルートに乗せていくのですが、これでは農林漁業者の所得は上がりません。そこで、農林漁業者が自ら、その仕組みを構築しようという考え方です。
 
 よく混同しがちな取組みで「農商工連携」という施策もありますが本質を間違わないようにしなければなりません。
 
 「餅は餅屋」という言葉の通り、各々が自分の仕事を全うする事により、専門性をもち、時代の変化に敏速に対応している訳ですが、農林漁業者だけが時代の流れに取り残されている感が強く、農業保護政策の影響もあり、仕組みや規制も含めて、かなり根深い問題となっています。

 昨年から私も6次産業化推進のため、地方自治体と連携しながら、どうすれば農林漁業者が6次産業化への取組みに目覚めるかという取組みをしています。
 そこで直面した課題は多岐にわたり、一様には行かないという現実がありました。

 そこで強化して頂きたいのは、6次産業化プランナーの育成と活動補助、制限の緩和であると考えます。

 既設の6次産業化促進支援には、ハード面とソフト面がありますが、農林漁業従事者が自ら計画を立てて(総合化事業計画)申請する事は難しいので、6次産業化プランナーが、無料で派遣されてくる仕組みがあります。(6次産業化サポートセンター等々)

 プランナーの活動費は、決められた金額を補助される訳ですが、実際に活躍されているプランナーの方の活動や意見をお聞きすると、負荷が多い割には収益が無くボランティアに近いという現状です。

 プランナーの活動においても、様々な制限がある為に、農林漁業者の為に努力しても自らのビジネスには反映できていないと言う現状もあり、課題のひとつです。

 6次産業化の取組みは、農林漁業者が勉強し、少しのアドバイスをすれば自分で出来るという物ではない。と言うことであり、現場とのギャップを強く感じる部分であります。

 制度を変えて頂く事は難しいので、私が連携させて頂いている自治体に、地域内の6次産業化促進の為に、必要な課題解決方法を提案させて頂き、国の施策を推進するための補助事業として、「市」独自で促進策を実施すべき。という提案を受け入れて頂き、今年度より現場に即した6次産業化推進支援を行っております。

 長文になってしまうので、この取組みについては、また追って説明させて頂きたいと考えております。

 課題が多い現状を打破する為に「農林水産業・地域の活力創造本部」が設立された訳ですので、とても期待しております。




尊敬する知人の紹介で、映画「じんじん」の試写会に参加させて頂きました。

 普段は、私も微力ではございますが、地域活性化のお手伝いを各地でさせて頂いており、全国を訪問させて頂いております。

 その土地ならではの温かさ、文化、歴史をいかに後世に語り継ぐかという点においては、様々な方法を模索し、苦労していますが、そんな中、「絵本」を真ん中においた映画「じんじん」を見させていただき、感動しました。

 「絵本の里」をテーマにした北海道剣淵町の佐々木町長も映画に出演されており、東京の試写会にもお出でになって舞台挨拶されているとおり、この映画に対する熱い思いを感じました。

「絵本」の世界と「映画」の世界。

似ているようで、実は別の世界でありながら、このようなコラボレーションを見事、成功させたスタッフの皆様には、大変なご苦労があったと思います。

 笑いあり、涙ありの映画ですが、この映画のストーリーの裏に、隠されたメッセージも、こころに響きました。

 絵本「クロコダイルとイルカ」購入させて頂き、読んでいます。ただ単に読むのではなく、熱い思い入れ感じながら読むと、また感動がよみがえってきます。

 これからご覧になる方も多いので、あまり内容をお知らせできないのが残念です。
ぜひ、一度、ご覧になってみてはいかがでしょう。


映画「じんじん」公式ホームページ
http://www.jinjin-movie.com/


映画「じんじん」公式ブログhttp://ameblo.jp/jinjin-movie/

絵本の里 剣淵町ホームページ
http://www.town.kembuchi.hokkaido.jp/index.htm




 日本における従来の農業保護政策は、時代の流れと共に大転換期を迎えており、成長産業としての農業政策実現には、将来に向けた改革と新しい価値観の創出が必要です。

 日本を取り巻く環境として、2050年の人口が9700万人を割り込む事、65歳以上の高齢者比率が約40%に及ぶという国内事情の他、世界人口が68億人から2050年には約93億人になる事で、エネルギーや食糧、水などの資源需給の逼迫により物価上昇の影響をうけるのみならず、資源争奪による国際紛争の原因にもなる懸念があります。

 国内でも、外資系資本による水資源確保の為の山間地売買問題が多発し、全世界規模で見た飢餓人口が9億人を超える現状は、もはや対岸の問題とは言えない状況です。

 上記の環境変化を考えると、日本における農業の体質強化は、国内だけをみた調整ではなく、TPPの問題とあわせ、今後の日本が世界に対して、「出来る事は何なのか」を考えることになります。

 6次産業化の支援も、各県に6次産業化サポートセンターを設置するなど、先進的な取組みが実施されていますが、国策と現場とのギャップが大きいのも事実です。

 農業分野における改革には、新たに多角的な視点と経験をもつ、総合プランナー的なアドバイザー組織が必要であり、収穫量の増大や安全・安定生産のみならず、商品の差別化やブランド化、海外マーケットへの挑戦を含めた総合プランナーの育成と組織化が必要と考えます。

 中小企業の海外進出支援という分野では、JETRO様や中小機構様等が多種多様な海外進出支援メニューを用意し、予算と専門家を用意し、且つ莫大な情報を有して企業の海外進出を支援しています。主に製造業やサービス業を営む中小企業が対象であり、一部には農業分野も対象ではありますが、農業に関する情報量の枯渇や支援スキームには課題が多いと思われます。

 少しでも、課題が解決でき、日本農業ブランドを構築できるようにがんばりたいと思います。




 地域活性化活動において、地域産品や産物をいかにブランド化するかという課題に直面する事が多いなか、この「本場の本物」というコンセプトは、厳格に運営されている素晴らしい取組みと思いましたのでご紹介させていただきます。

 各地域では、地域産品を使った特産物の開発や支援に取組んでいますが、他地域でも同様の取組みをしている為、差別化については相当難しくなっています。

下手をすれば自己満足の世界に陥りやすく、結局は価格が合わない、流通コストが合わない、安定生産できない、等々の理由により、売れなくて困っている所が多いのです。

 環境においても、自然のおいしい「水」で作っている、昔ながらの「麹」が良い、「土」が良い、「種」が良い、「育て方」が良い、「気候」が良い等々、自慢したい項目は、ほとんど差別化の対象としては難しいともいえます。
 
消費者の購買意識の変化を捉えながら、国内のみならず海外からも注目される地域産品になる為には、地域の歴史・文化の中で、どのように生まれ育ってきたかというストーリーが重要な要素となり、それが、独自性そのものとなる事例も多くあります。

そして、その文化を継続する為に、どのような取組みを行っているか、特に技術継承や使用機材の調整・修理職人の確保など、考える事は多岐にわたります。

 そのような全ての取組みを評価し、日本の発展に寄与する取組みとして「本場の本物」は興味深いと考えています。

「本場の本物」は、【その地域ならではの本物を安心して味わいたい】生活者と、【こだわりをもって伝統の味をつくり続ける】製造者を結ぶ、認定マークです。(ホームページより一部引用)
いろいろ勉強になりますので、是非、ご覧になってみてはいかがでしょう。

  $地域価値創造コンサルタント 須田憲和

http://www.honbamon.jp/


■ 現在、認定一を受けておられる商品一覧
・沖縄黒糖
・鹿児島の壷造り黒酢
・小豆島佃煮
・足柄茶
・草加せんべい
・奥久慈凍みこんにゃく
・大豊の碁石茶
・小豆島桶仕込醤油
・船橋三番瀬海苔
・小豆島オリーブオイル
・伊勢本かぶせ茶
・市房漬
・三河産大豆の八丁味噌
・沖ヶ浜田の黒糖
・枕崎鰹節の本枯れ節
・山形のつけもの
・さつま山川かつおぶしの本枯節
・土佐黒潮天日塩
・堂上蜂屋柿
・市房漬のきりしぐれ
・雲仙こぶ高菜漬
・佐賀関くろめ醤油味付
・鳥取砂丘らっきょう
・松江の炭火あご野焼き
・飛騨・高原山椒

とても素晴らしい取組みです。


宮城県亘理町の復興・活性化検討委員会の委員委嘱を受け、微力ではございますが亘理町の為にがんばりたいと考えております。
  $地域価値創造コンサルタント 須田憲和-復興・活性化委員会

 亘理町は宮城県の南部の太平洋岸に位置する町です。
特に、東北のイチゴ産地として有名で、温暖な気候、豊かな漁場、マリンスポーツなども盛んで「みちのくの湘南」「東北の湘南」とも言われており、郷土料理では、春の「あさり飯」、夏の「しゃこ飯」、秋の「はらこ飯」、冬の「ほっき飯」と四季折々の楽しみがありました。

 しかし、2011年3月11日の東日本大震災により、甚大な被害を受けてしまいました。
亘理町の方々は、想像を絶する苦労と困難を乗り越え、自らの力で復興させるべく日々、がんばっておられます。

 町が中心となり、国・県・有識者・町民を交えて作成した「亘理町震災復興計画」は、10年間に及ぶ復興計画を「復旧期」「再生期」「発展期」の3つのステージに分類しており、現在は復旧期の最終かつ、再生期の真っ最中であります。

 その、再生の要のひとつが「イチゴ団地」になります。
東北一のイチゴ産地として年間、約3600トン近くを出荷していましたが、津波により作付面積の95%近くである55ヘクタールが被害を受けてしまいました。

 現在は10ヘクタール程度の栽培を再開し、絶え間ない努力の末、ようやく出荷にこぎつけられました。
 更に町では200棟に及ぶ大型ハウスの整備を急いでおり、今年の夏には68ヘクタールのイチゴ団地が完成する予定であります。

  $地域価値創造コンサルタント 須田憲和-亘理 イチゴ団地

  $地域価値創造コンサルタント 須田憲和-亘理 イチゴ団地

 亘理には、様々な恵みがありますので、亘理の魅力発信もふくめ、様々な視点からご紹介していきたいと考えています。