鹿児島県・沖永良部島(夜磯) | 今日の水槽警備員。

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2010/11にオカヤドカリ5匹の飼育を始めました。
備忘録も兼ねて日々の記録を淡々とつけてましたが、
現在はビーチコーミング記事がメインです。

昼間の収穫が物足りなかったので、まだ見ぬ生き物を求めて夜の海の様子を覗いてみることにしました。

 

まだ明るいうちに潮が引いたら磯遊びできそうなポイントを下見しておきます。

ここなら平坦で開けていて波も穏やかで良さそう!

 

一度ホテルに戻って食事をとってから仮眠し、いざ夜磯へ。

 

最初のタイドプールに懐中電灯を照らして覗いてみたら、いきなり鮮やかな色の魚が!!

 

寝ていたのか小さな100均の網でも簡単に捕まえられました。

目の覚めるような色合いのサザナミヤッコ!

三浦半島の夜磯ではまず見られない種類です、離島すごい。

 

スタートから凄いものを見てしまったのでこの後一体何が見られるのか期待が高まってしまいます。

 

こちらは南の海の代表格、ハナビラダカラ。

 

そっと岩をひっくり返すと初めて見る雰囲気のカニダマシの仲間がいました。

 

紫のワンポイントが綺麗な幼魚を発見。スズメダイの仲間だと思うのですが種類は分からず…。

 

こちらは紫のラインが綺麗なイチモンジスズメダイ。

夜だからなのかGoogle検索して出てくる写真とは少し色味が違います。

 

手の長いエビの仲間もいました。

 

三浦の磯でもお馴染みのトゲアシガニ。

生息域が広い生き物なんですね。

 

サンゴの隙間に頭を入れて寝ていた大きな魚。

50cmくらいはありそう。カンモンハタ?の仲間のようです。

 

立派な触角を持っているゴシキエビの子供も発見!

たまに殻が打ち上がっているのは見かけますが、生きているものは初めて見ました。

意外と大人しいのか、写真を撮ってもじっとして動かないままでした。

 

のっそりしたオコゼの仲間の幼魚もいました。

オニダルマオコゼという毒を持っている魚もいるので、素手では触らないように気を付けないといけません。

 

金魚のような見た目の赤い魚もいました。テリエビス?でしょうか。

 

後ろ脚が水かきになっているガザミ系の小さなカニ。

南方では磯にいるカニも種類が豊富で面白いです。

 

これも最初は何だか分からなかったのですが、ゆっくり動いているのでじっくり見てみたら体中にカイメンやら何やらをつけたカニでした。

擬態能力が凄いです。

モクズショイでしょうか…?

 

縦縞が特徴的なハタ系の幼魚。ヌノサラシという名前のようです。

 

半分砂に埋もれていたクワノミカニモリの生貝を発見!

生きている貝を見つけるのは難しいです…。

 

地味な色合いのウミウシも見つけました。砂浜の色と合わせた保護色!

ツヅレウミウシでしょうか。

 

ヒレのグラデーションと水玉模様がオシャレ!

アオノメハタの幼魚です。

ハタ系の魚は大きくなるといかつい見た目になってしまうのですが、幼魚の頃はかわいいですね。

 

物凄く細長い魚もいました。おもしろい形!

イシヨウジウオ?という名前のようです。

 

愛嬌のある顔がかわいいゴマキンチャクフグの幼魚。

 

もちっとした触感のヒトデもいましたが種類は分からず。

見た目はアオヒトデっぽいのですが。

 

小さなカイメンの欠片が動いていると思ったら、カニがカイメンを背負っていました!

カイカムリの仲間でしょうか。かわいらしい…!

 

謎の緑色の風船のようなものが浮いていました。

帰ってから調べてみたらマガタマモという藻の仲間のようです。

確かに形が勾玉に似ていますね!

 

地味な模様のスズメダイの仲間を発見。

夜なせいで模様が違っているのか種類は特定できず…。

 

岩陰に何やら不気味なものが貼り付いていました。

網でつついてみると思ったよりも硬い感触。

この白いのは目玉?

 

海水をかけてみると白い部分も回りの模様で覆われてきました。

気になって調べてみたら、ユウゼンウミウシというウミウシの仲間のようです。白い所は触角だったんですね。

磯の生き物はまだまだ奥が深いです…!

 

 

初めて離島で夜の磯観察をしたのですが、思った以上に色々な生き物を見ることができて大満足な体験をすることができました。

 

初めての場所を夜に歩くのは少し怖いので安全確認はしっかりする必要がありますが、他の場所でも引き潮時間が合えばまた夜の磯観察をやってみたいと思います…!