締め切り8分前 | 銀幕と緑のピッチとインクの匂い

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映画は洋画、それも古い映画が大好き。本は外国文学。ドラマは洋物。サッカーは海外チームと代表の応援、という思いっきり偏った嗜好で、天の邪鬼に感想を語ります。但し、脱線話題多し。

最近、仕事量を増やしているので、大変です。この前の仕事は、なんと締め切り時間の8分前に最後のデータを送りました。ギリギリでした。バレーとサッカーだけは見ているんですが、勿論後は休憩なしの徹夜。徹夜は、この年になるときついです。締め切りが終わったら、バタンと寝込んでしまい、翌日も一日寝ていましたが、全然疲れが取れません。さらには、その次の日にも疲れが響きました。これが年を取るっていうことなんだな、と思いました。

 

かつて、私は、Wワークをしていました。今の仕事と同時に、小論文の添削の先生をしていたのです。先に見つけたのは、小論文の仕事のほうで、身体の都合などからも、家で出来る仕事を希望していたので、大変助かりました。まあ、びっしり添削しなければならないので、楽な仕事ではありませんが、やり甲斐はある仕事でした。難関大学を志望している子たちが、書いてくる小論文なので、きっと将来この中から官僚なんぞが出てくるんだろうなと思ってました。だからこそ、文章の基礎の基礎をたたき込まねば、と思っていました。

 

この小論文では、毎年表彰されて、表彰状と景品の図書カードを貰っていました。やっぱり、こういうことがあるとやり甲斐がありますよね。それが、いつの頃からか、すっかりシステムが変わってしまって、課題はひとつだけだったのに、8つぐらいの課題が一遍に来るようになりました。小論文というのは、○をつければ済む科目ではありません。教える方も、しっかり課題を勉強して、頭に入れておく必要があるんです。それが、一週間に一課題だったのが、急に8つに増え、頭の中がウニになりました。段々段々辛くなってきました。さらには、模擬試験の時もあって、そのときは課題が、10いくつ何十枚に増えました。それを5日ぐらいでこなさなければならないのです。もう出来ないと思って、最低枚数の登録に変えましたが、そうするともっと枚数を増やしてください、と電話がかかってくるのです。もう、私は送られてくる日、は電話の受話器を外して籠もるようになってしまいました。うつ病の始まりでした。この仕事と今やっている仕事、そしてさらに夫の介護があったので、もう無理だったのです。

 

治療を受けながら、今の仕事だけ少しずつ続け、小論文は一年間休みました。しかし、一年なんてあっという間。一年の休みを過ぎた後は、また試験を受けないと先生になれないのです。また、あの日々を繰り返せるのか。自問自答し、夫にも相談し、勿論先生にも相談し、結局小論文の仕事は辞めてしまいました。その代わり、今の仕事を増やしました。でも、うつ病は良くなりませんでした。今もクリニックに罹っています。

 

今回、締め切りの8分前に送った、なんてことは、初めてでした。いつも、締め切りの日の午前中には(徹夜して)送るようにしていたからです。ちょっと無理が出てきましたかね。

でも、仕事は必要です。定年などは関係ない仕事なので、死ぬまで出来ます。締め切り前に、バレーボールとユーロを見ている私の根性に問題がありかも(苦笑)。

 

さて、次の仕事にかかりますか。