アメリカの俳優ネッド・ビーティが2021年6月13日に逝去しました。享年83。
57年にヴァージニアの舞台でデビューし、どんどん出演を重ねます。やがて、ワシントンを経てブロードウェイにも進出。その舞台を見たジョン・ブアマン監督が、彼を気に入り、72年の同監督の『脱出』で映画デビューを飾ります。強烈な映画の中で、確かなる存在感を放ち、注目を受けて多くの作品に出演するようになりました。『白熱』では、南部の悪徳保安官に扮し、『ネットワーク』では、アカデミー賞最優秀助演男優賞にノミネートされています。
78年から始まった『スーパーマン』シリーズでは、スーパーマンの敵役レックスの部下を演じ続け、コミカルな魅力を振りまいています。その他も、『おもちゃがくれた愛』などに出演。『トイ・ストーリー3』では悪役ロッツォ・ハグベアの声を担当しました。『ヒア・マイ・ソング』ではゴールデングローブ賞の候補にも挙がっています。
この人は巨漢で、いるだけで目立つタイプ。だけど、ちょっと気が弱くて、『脱出』ではまさにそういう役でした。『脱出』と『スーパーマン』は忘れられないですね。
安らかにお休みください。