「会員全部は困難」
先日開かれた日本薬剤師会の会合にて、生出副会長が言った発言です。
かかりつけ薬局や、健康情報拠点薬局など新しい取り組み、あり方が求められる中、日薬として会員が生き残るためにどうしたらいいのかっというsツ門に対する回答です。
仰る通りだと思います。
日本薬剤師会の会員だから○○という決まりはありませんし、逆に会員になるための敷居もありません。
単刀直入にいうと、「やるべきことを、やらなくてはダメ」っという時代なのです。
目まぐるしく情勢が変わる業界ですが、少し情報整理のため、いくつかピックアップしたいと思います。
【1】 後発品
この6月の目玉と言えば、後発品の新規商品発売であったのではないでしょうか。
その大型GEが「プラビックス」ですね。
私は薬剤師ではないので細かいことは、書きませんが既にみなさんも後発化について疑問を感じているのではないでしょうか。
従来の3適応に対しAGで2適応、GEで1適応での販売です。
私の所にも適応違いの疑いなど、問い合わせが来ましたが、果たしてこれは従来の「後発品」(ジェネリック)という概念に沿っているのでしょうか。
確かに適応が一致していれば問題がないのかもしれませんが、薬局では病症を知ることは出来ません。
また、医師側も適応が一致しているかどうかの判断の手間を考えると、先発品を処方する可能性が高いことが考えられます。
この薬価収載承認は、本当に「適正」といえるのでしょうか。
私が薬剤師であれば、意義を唱えたいと思います。
この様な商品が出回れば、さらに現場は混乱する事が予想されます。
さらに言えば、これは後発品とは言えないのではないでしょうか。
これに対して、薬剤師会は動かないのでしょうか。
【2】無資格調剤
6月25日に薬食総発0625第1号の課長通達にて、無資格者による軟膏や水剤の調合行為は無資格調剤にあたるっという通達が各都道府県あてに送られています。
まだ原本を確認する事が出来ていないので何とも言えませんが、この辺りは当然の結果であり、ピッキングの事については触れていない所を見ると、やはりグレーと言わざるをえません。
テクニシャン制度が導入され、調剤行為の補助が許された時、薬局のあり方は変わるのでしょうか。
とある知人が言っていました。
現状、調剤補助の様な形を導入している薬局は多くあります。
『もしテクニシャンが導入されても、すでにこの様な現状である以上は、グレーが白になるだけで現場は変わらない』
この考え、一理あると思います。
果たして本当にテクニシャン導入によって、「薬剤師のやるべきことへの集中」がなされるのでしょうか。
【3】薬歴未記載問題
来年度改定の一番の問題はここにあるのではないでしょうか。
6月24日(水)開催の中医協での一幕では「刑事告訴も考えるべき」という意見が出ています。
大手ドラッグストアから始まったこの問題。自主調査という名目での調査が行われ、中医協にて結果報告がされていますが、あくまでも「自主調査」です。
以前、ある薬剤師会からは「翌月の10日まで」のレセプト請求までに薬歴をしあげるようにっという通達が出回っていたことがありました。
こうなると算定要件どころではありません。
保険医療、調剤は特殊で一部現金、一部掛け売りという珍しいスタイルです。
個人的には、自己負担分を現金で患者から貰っている以上は会計時には
「すべての事が終わっている」
これが前提条件なのだと思います。
もちろん出来る出来ないの議論は別ですが。
保険薬局という、ある種公益性の高い事業を営んでいるわけですので、ここのコンプライアンスについてもう一度考えるべきなのではないでしょうか。
薬剤師が足りないっという人もいます。
見る目からすると
「薬局が多すぎる」
こういう見方も出来るのではないでしょうか。
【4】日本薬剤師会
今後の動きに注目です。
山本会長が就任した当時の約束として
① 医師会をはじめとする医療関係団体との連携強化
② 行政・政界とのより良好な関係の構築
③ 都道府県薬との連携を含めた風通しの良い会務運営
④ 会館建設に関する対応
をあげています。
これに対して、「時間はかかったが、当初の約束は達成できた」っとの回答を先日の定時総会にて山本会長の口から発せられています。
みなさんはこの振り返りについてどう思いますでしょうか。
どのラインを持って「達成」と呼ぶのかは定かではないですが、現状を振り返り「いま」が本当に達成した状況と見るのであれば、業界の先はないと思います。
噂の会館ですが、2020年を目安に着工見送りとの話も出ています。
あと5年間あります。
その時、生産性の無い土地はどうするのでしょうか。
また今の執行部の何人が着工時にまだいるのでしょうか。
この薬剤師会館の建設が負の財産とならないことを祈ります。
いまの日本、どれだけの企業が先人の負の財産によって経営を圧迫されているのか。
ましてや、多くの会員から集めている会費によってっと言うのだから、建設費用として挙げられている44億円。
もっと現場のために使えないのですかね。
いま業界を取り巻く環境が、めまぐるしすぎるほど変化しています。
全ての薬局が10年後生き残ることが出来るのかっとなるとそれは確実に無理な話となります。
では、どういう薬局が生き残れるのか。
時代の流れを読み、周りが求めていることを読み、薬剤師の可能性を読み、患者ニーズを読み解く。
優秀な薬剤師だけでは、継続はできない。
会社をころころ変えるのでは、提唱するかかりつけは成立しない。
周り(同業外)に対して影響力をもたあければ、薬局批判は止まらない。
調剤報酬改定まであと半年である。
Aguantamos, que siempre hay esperanzas, y leventámonos.
(希望は常にある、乗り越え、立ちあがろう!)
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