知っておきたい歴史 | いちどのじんせいタノシク・ジユウに
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「診療報酬改定に向けた議論が中医協でされています。」


という話を良くします。

ではこの中医協「中央社会保険医療協議会」とはどんな組織なのでしょうか。
きちんと理解していますか?

【中医協】(wikipedia)
中央社会保険医療協議会(ちゅうおうしゃかいほけんいりょうきょうぎかい)は、健康保険制度や診療報酬の改定などについて審議する厚生労働相の諮問機関。通例、中医協と略称される。厚労省は中医協の答申に基づき、2年ごとの診療報酬の改定を実施している。
厚生労働省設置法(平成11年法律第97号)第6条第2項及び社会保険医療協議会法(昭和25年法律第47号)第1条第1項の規定により厚生労働省に設置される(国家行政組織法上の区分は「審議会等」)。なお、各地方社会保険事務局には、地方社会保険医療協議会が設置される(社会保険医療協議会法第1条第2項)。


とまぁ、こんな感じになります。

そして中医協用語として「評価」「整理・適正」という言葉がありますが、、、

「評価」=加点化

「整理・適正」=包括化

という方向になりますので気をつけて読み取りましょう。

今回何を伝えたいか!

それは騙されてはいけない!中医協には裏があるってことです。


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中医協の立ち位置をまとめるとこうなります。

こうみると中医協の場が決定期間である様に見えますが、実は違います。

中医協は「議論していますよ」とアピールをする場です。

全ての最高決定は、「厚生労働大臣」と「財務省大臣」が政調会長同席の打合せで決められます。

ここが全ての決定の場となります。

中医協→厚労省でごちゃごちゃ決めても、最終的に財務省にて予算を確保出来なければ無駄な議論となるということです。

そして、不思議なことに、この3者会談が終わったすぐ後には財務大臣より医師会長へ終了報告が行くということです。なんでですかね??

なぜこんな形になってしまったか。

ここが「知ってほしい歴史」です。

診療報酬を巡る大きな事件を紹介します。

「日歯連闇献金事件 (日歯1億円事件)」

平成研属す中原爽が再選目指す第19回参議院議員通常選挙を直前に控えた2001年7月2日、東京都内の料亭で平成研(橋本派)会長の自民党総裁及び総理大臣経験者橋本龍太郎、野中広務元自民党幹事長、青木幹雄自民党参院幹事長の3人が日本歯科医師会の臼田貞夫会長から1億円の小切手を受け取る。

この1億円の政治献金に対して、臼田は領収書の発行を要求したが、橋本派側は2002年3月13日の橋本派幹部会で、領収書を出さず収支報告書に記載しないことを決めた(政治資金規正法違反)。

2004年7月、日歯連事件に絡んで発覚した。橋本派は政治収支報告書を訂正し、橋本は橋本派会長を辞任した。

橋本派の会計責任者の証言では当時入院していた橋本龍太郎会長を除いた2002年3月13日の橋本派幹部会で、村岡兼造橋本派会長代理、野中広務事務総長、青木幹雄、上杉光弘元自治相の4人が出席、その席上で選挙の年なので多額の献金が目立つので領収書を不発行とすることを村岡が主導で決定したとした。

橋本派幹部からは村岡が在宅起訴されたが、橋本、青木は証拠不十分で不起訴となり、野中は関与しているが積極的でないとして起訴猶予となった。これについて検察審査会で「起訴猶予は不当である」とする議決を行った(検察審査会から議決されただけなので再度起訴されることは無いとされる)。

その後、臼田貞夫と橋本派の会計責任者が逮捕され、起訴。臼田は懲役3年、執行猶予5年の有罪判決となった。橋本派の会計責任者については禁固10月、執行猶予4年の有罪判決となった。



政治ってお金で動いてるんですよね。

この事件がきっかけで、現場主導のために作られた中医協のあり方が変わりました。
それと同時に透明化が求められる様になりました。


中医協の歴史をみてみると一つの動きがわかります。

当初は開業医を中心とした医師会側が強者とありました。

事件以降、透明性をだすため、組織変革があり医師会の推薦枠が減りました。

さらに変革が起き医師会の推薦枠がなくなりました

ここからどこが圧の根源だと国が考えていたかがわかります。

しかしながら現在の委員を見てみると、

鈴木邦彦(日本医師会常任理事)

安達秀樹(日本医師会社会保険診療報酬検討委員会委員長・京都府医師会副会長)

中川俊男(日本医師会副会長)

長瀬輝誼(日本精神科病院協会副会長)

万代恭嗣(日本病院会常任理事・社会保険中央総合病院病院長)

堀 憲郎(日本歯科医師会常務理事)

三浦洋嗣(日本薬剤師会副会長)

皆さんはどうみますかね。




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