駒形的ワーキングペーパーの楽しみ方 | いちどのじんせいタノシク・ジユウに
前回に引き続き、ワーキングペーパーの読み方を見てみたいと思う。

まず、何を言いたいのかということを把握しなくてはいけません。

今回読解していくにあたってキーになるのが「結局・・・」です。

では早速行ってみましょう!


基本的には批判になりすぎないように、うまーくうまーくメリットとデメリットを絡めながら話しています。

しかしながら節々に出てくる嫌味のような言い回しに注目をして頂きたいと思います。


ではでは、「これまでの薬剤師の業務拡大の議論」。

なぜ、いまこの話に触れなくてはいけないのでしょうかっとふと思わせてくれる内容です。

かるーいジャブが飛んできています。チーム医療と言われる今日の中で、薬剤師の関わる領域が増えたということを軽く褒めつつも、後半のために一度よいしょしておくという様な意図が見え隠れします。


避けて通ることの出来ない、処方せん料や調剤技術料についても触れられています。
これはそもそも論ですが、分業を当初すると決まった際には、「完全医薬分業」そして処方せんの発行が義務化であったはずです。

医師会の反論等により、不完全分業となったわけですから、院内の方が調剤料が安い、院外だと高くなるといった点を上げるのは野暮になります。

薬剤師という資格は薬のプロであり、薬局ではダブルチェックをするという機能があります。

そして本来であれば、医療機関と患者との間に立つ中立な立場にあるべき存在です。

そこに調剤料のエビデンスがあるわけですが、ココに対してなにも言わない、反論しない薬剤師会にも非があるのは事実ですね!


その後、無難に薬科大学、学生数などが列挙されていますが、これを調査したところで特に問題はありません。問題は下がり続ける偏差値とその裏側にある留年者数ではないでしょうか。

薬局の構成比という図が出ています。

全体の8割がチェーンと言われる複数店舗を持つ企業であるというのです。

それがなにを言いたいのでしょうか?

1店舗の個人薬局の方が質が高いといいたいのでしょうか?

どっちがいいとは優越をすることが出来ませんが、増えるには増えるだけの理由があります。

悪評ある所は増えることは出来ません。


薬価差について少し触れましょうか。

そもそも今から20数年前には薬局に営業に行く卸の方などはほとんどいなかったのではないでしょうか。

分業率も低く、お得意先は大体病院。

その頃の薬価差益はいくらだったのでしょうか。


「差益1兆円問題」という事件がありました。いまでは信じられない事ですが、病院が薬価差益で飯を食っていたことは事実です。現にいまも院内である所は差益を期待しているということも事実ではないでしょうか。


医療費における後発医薬品の貢献度とは・・・

ここは何を話そう「結局、医師でしょ?」とかえしたくなってしまうとこである。

一般名処方によって、薬局で薬を自由に変えることが、どうも気に食わないらしい。

後発品の体制加算によって点数を得ていることが気に食わないらしい。

そもそも論であるが、ここの論議は、薬局うんぬんの話ではない。

製薬メーカーと国との話である。

特許の切れた医薬品については、原則強制的に後発品に変える。

それくらいの事をしなくてはいけないのではと思ってしまう。

いまでこそ接待にメスが入ったが、高級料理に高いクラブに風俗まで酸いも甘いもやってきたのは誰だろうか。

それがあるから、変更不可の印が処方せんから消えない。

変更不可の明確な理由は何なのだろうか。っと問いたい現場からの意見は幾度となく聞く。


まだまだ津々浦々と書かれているが、エパデールに、ネット販売になになにと。。。

結局ところ、誰にメリットがあって、だれにデメリットがあるかの話でしかない。

脂質異常症などの慢性疾患はドクターに取ってはドル箱だろう。

そもそも、ロキソニンテープが医療用医薬品で有る必要がどこにあるのかと疑問さえ思う。


最後に分業率の地域差に触れている部分を見てみたいと思う。

ここで何がいいたいか。

「分業率が低いのは、こちらの理由ではなく、そちらさんの事情でしょ?」

この論文自体が医師の立場で書きながらも、医師については触れていない。

そして、薬剤師を批判しつつも、なんとなくヨイショはしている。


分業率はご存知の通り処方せんの応需率である。

処方せんを出さない「院内」を採用は地域差があるのは事実である。

しかしこれと医薬分業の意義や期待は、話が別である。

病院が院外に出さなくては、結局分業とはならない。

同じ様にドクターが後発品を出さなくては、後発品の普及は見えてこない。


全ては巡り巡って自分の所に帰ってくるのではないだろうか。


完全分業にしておけば、調剤料の格差が出来る事がなかった。
(そもそも分業するしないは、戦後における既に起きてしまったポイントである)

後発品も処方者が処方していれば、今頃普及率はヨーロッパばりに高くなっているだろう。
それに後発品調剤体制加算などというくだらない加算が生まれることがなかったでしょう。

非営利と営利を問題に上げる人も多いかと思うが、だれでしもお金は欲しいのが根底である。

それが違うと否定するのであれば、こんなくだらないレポートをわざわざ書く必要もない。


っとまぁこんなところで御座います!

分業がいいのか悪いのか。これについては一長一短であり、進み始めてしまった物をもう一度もとに戻すことは出来ません。

国の進む方向性として、完全分業か完全院内かの方向へ向けて行くしかありません。

調剤費の高騰も結局のところ成すべくしてなったという所です。

たしかにこの業界は儲かっている。それは事実であることは認めなくてはなりません。

しかし、そこに市場がありビジネスモデルが成り立ったという面では、株式会社を認めた国に責任があるということでしかありません。

結局のところ、醜い戦いより仲良くやりたいですよねってとこが落とし所だと思います!


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