決まらない価格 | いちどのじんせいタノシク・ジユウに
医薬品卸と大手調剤チェーンの間で「流通改善第3ラウンド」が行われている。

年度末を越えた価格交渉が今も続いている訳だが、なにもそれは大手に限ったことではない。

先日、コンサル先を訪問したさいの話である。

1店舗で月の購入量は800万。

決算期は11月。

昨年の四月からの価格が決まっていないという。

現在は暫定か7%での支払が続いている。

昨年年末あたりにとあるMSから、

「年度末まで待てばもっと価格が出るはずだから待って下さい」

こんなことを言われたらしい。

それを信じて迎えた3月。

そんな話はどこえやら。。。。

4月が終わろうとしている今も価格についてなにも言ってこないという。


問題はキャッシュにもかかわってくる。

1年分の値引きが入っていない状態ではもちろんのこと、現金が足りないという状況に落ちている。

決算は11月ということは、昨年の決算書のない様にも影響をしている。

純利益が昨年よりも大幅に落ちている。

それもそのはず、4月から11月までの価格が全て7%となっているのだから粗利が極端に低い。

経営者も卸を信じているのか、いくらくらい戻ってくると、なにげのんきにしているが、一歩間違うと転びかねない状況である。


大手上場企業となるとそんな事は許されない事となる。
決算と言う成績書が虚偽の報告となってしまうのである。


流通改善と言われているが、正味内容は全て卸に対するプレッシャーでしかないことは周知の事実。

大手が率先して価格を決めないとなると、そこに便乗する中小が出てくる。

そうなると戦いは泥沼化していくことが想定できる結果である。

消費税問題もあり、これからどんどん交渉が難儀かしてくる。

「調剤が好調で」久しく聞いてはいないが、いまでも言われているのは事実である。

その根底は、他の業種とは違う独特のルールが数多く存在する事ではないだろうか。


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