某大手の売り上げは連結ではあるが1300億年。
単純に計算をすると260倍である。
(薬局部門だけとなると数字は変わるが)
この260倍という数字に分業率という数字が掛かってくる。
細かな分析をすると色々と出てくるのだろうが、ここではこの数字だけで十分である。
260倍というこの数字が持つ意味は大きい。
分業率が全国で65%超となった時代では、どの企業でも100億円を目指せる可能があった「イケイケ分業時代」とは環境が異なる。
売上5億の会社を1300億の会社がどう見るのか。
多くの会社で事業承継が取り上げられているが、なにもそれは自分の所だけではない。
当たり前のように門前のドクターも世代交代を迎える。
それが出来ない所は閉局となる。
ファイナンスの世界では「現在価値」と「未来価値」という考え方がある。
いまの環境下で見る薬局の「未来価値」は決して「現在=未来」ではない。
少し前まで言われていた、営業利益の5倍位が「のれん代」と言われたものも、既に値崩れをしている。
大手は株主相手だろうが、年度初めに掲げた売上・利益目標に対して積極的に戦術を展開している。
そんな大きな相手に戦いを挑んでいるということに気がついてほしい。
では巨大な相手に勝つにはどうしたらいいのだろうか。
勝てなくてもいい、自分を守るためにはどうしたらいいのだろうか。
それを考えるのが「戦略、戦術」である。
これから面分業と言われる時代が来るかも知れない。
そうなった時の相手にドラッグストアも入ってくる。大手スーパーも入ってくる。
今のままでいいのだろうか。
仕事の質を上げることはもちろだがそれだけでは生きていけない。
外にどうやって伝えるのだろうかを考えなくてはいけない。
幸いにも大手がまだ本格的に入り込んでいないエリアがある。
そういうエリアはいかにして大手の参入を防ぐかを考えなくてはいけない。
M&Aはあっさりとはじまり、きづいたら終わっている。
大手を自社と同じ様に考えてはいけない。
小さいものは小さいなりの戦略があるはずである。
そうでもしないと自分よりおおきな相手とは戦うことができない。
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