とき:2024年8月1日(土)・2日(日)
ところ:山梨県(吉田ルート)
”御来光”
土曜日はAM4時30分に起床する。事前に準備をしとったけぇ起きるのが遅くなっても大丈夫じゃ。朝風呂へ入り、新聞を読んでから、朝食にはドーナツ2つを食べてAM5時50分に家を出る。妻とウメ(柴犬)が一緒に車で広島駅へと向かう。AM6時40分に広島駅北口へと到着をする。新幹線の改札口の前で集合じゃ。エスカレーターで2階へと上がり、改札口へと行くと一人の女性が荷物の番をしながら待っとった。挨拶をすると名前は大高下さんという珍しい名字じゃった。少し集合の時間があるけぇトイレを探して用を済ませておく。
AM7時に集合する。広島駅では11名福山駅で6名が乗車することになっとる。全員11名が揃って注意事項を聞いてのぞみ80号AM7時18分発を待つ。ワシの席は窓際の14号車13番A席じゃった。隣に2人座ってくる。挨拶を交わす。忙しくガイドさんが点呼をとっとる。新幹線は静かに出発をする。次は福山駅にAM7時41分に到着をする。これで全員が揃う。朝食をとっとらんかったけぇコンビニで弁当とペットボトルのお茶を買っておいたけぇ、ゆっくり味わいながら食べる。
新神戸駅にはAM8時29分に着く。すぐにひかり500号が来て、16号車13番C席に座る。今度は通路側じゃ。席に座ると買っておいた中国新聞を隅から隅まで読むことにする。2日間一生見ることができんであろう富士山山頂へ自分の足で必ず行くんじゃ。
静岡駅にはAM10時37分に到着をする。駅を出てバスが駐車しとる場所まで歩く。日中はまれに見ぬ暑さじゃ。身体中が痛い。運転手さんが暑いのに外で待っとってくれる。全員が指定された座席へと座る。ワシは前から3番目の左の席じゃった。AM10時52分にバスは出る。一路五合目に向かう。ガイドさんから弁当をいただいとるけぇ早い昼食をとる。
AM11時から食べ始めAM11時20分に食べ終わる。高速の景色を眺めとるとAM11時50分に駿河湾沼津SAに到着をする。
トイレ休憩じゃ。何か土産と思ったが荷になるけぇやめる。12時に出発をする。PM1時25分に五合目の駐車場へ着く。着替えはみんなバス内で済ます。PM1時30分に集合してD地点へPM2時に集まるまで自由時間じゃ。
富士山小御嶽神社へ参拝をする。
【Mt.Fuji fifth place 富士5合目 令和6年8月1日】を撮る。D地点で集合して、登山ガイドの男性の注意事項を聞いてPM2時30分に出発じゃ。老若男女が17名とガイド男女で19名で登山開始じゃ。
1000円で富士山保全協力者証の木版をいただく。「エイエイオー」と掛け声勇ましく足を一歩前へ…。チーム名は『チームハッピー』じゃ。事あるごとに「チームハッピー」と全員で笑いながらの掛け声を出す。高山病にならんための対策じゃ。
PM3時20分に6合目に着き休憩じゃ。ガイドさんが美味しいCHAIがあるけぇ飲んだほうが良いと言うけぇ200円を出して飲む。確かに「美味い」。身体が温まる。
ここからは火山岩の急坂が続く。PM3時25分に出発をしてPM5時30分に今日仮眠する鳥居荘に着く。
すぐに3人部屋で相部屋じゃ。壁際に陣取る。リュックを置いて夕食のカレーライスを食べる。
おかわりは1回のみで2回目は有料じゃ。おかわりは小にする。前の人が早くに食べて2回目のおかわりをしようとしたけぇ「2回目は有料ですよ」と知らせると「いりません」と断っとった。「クスクスクス…」。
相部屋に帰り寝袋に入って寝ようとするが寝付けん。なぜか分からず目を閉じる。汗が全体からにじみ出る。3年前と違って部屋が暑いんじゃ。1枚脱ぎ2枚脱ぎやがて下着だけになってしまう。寝入った時に、誰かが山小屋に入って来てにぎやかになる。いびきも聞こえて寝られる状況ではなくなった。いつの間にかスーっと寝入っとったんかPM10時30分にガイドが起こしに来る。もう起きるんか……。すぐに着替えてリュックをかついで相部屋を出る。
全員が集合してこれからの厳しさをガイドが説明をする。PM11時に出発をする。ヘッドランプと首からライトを下げて前方を明るくする。杖を持っとらんと火山岩を登る時に這いつくばって行かんと登るのが難しい。8合目に来た時じゃ。1人の男性と1人の女性がリタイアをする。まだ下の山小屋へと帰れる距離じゃ。「さぁ~9合目へ」。だんだん空気が薄くなるんか体重移動が難しくなってくる。深呼吸を何回も深くやってくださいとガイドさんの注意がある。ほんまに深呼吸を深く何回もすると頭の中がスッキリしてバランス感覚が戻ってくる。高山病になりかけとることがよく分かる。
9合目に着く。ここからはトイレも山小屋もなくなるけぇ自らやめる決心をするようにガイドさんも勧める。「また来れば良いのだから」と何回も言っとる。そうすると3人の女性が手を上げる。ここからならまだ下の山小屋へは行けるとのこと。ワシもやめたいという気持ちになったが、せっかく3回目でここまで来たし絶対に登頂するぞという意思が強かったんか頂上へ行く決心をする。白いロープの間を足を踏み外さんように前を向いてゆっくりゆっくりと登っていく。息が荒くなる。フラフラする。身体は大丈夫なんじゃが、なぜか意識が朦朧としてくる。バランス感覚が悪くなってくる。ほんまに足元に気を付けながら目の前に見える鳥居へ向かってゆっくりゆっくり登っていく。鳥居を過ぎた所が頂上じゃ。
「やったぁ~」。なんとか頂上に着く。最後尾じゃったけぇ頂上でガイドさんが心配してくれとった。「あ~良かったぁ~ありがとう」。山頂にある山口屋で豚汁(1000円)を食べる。「美味い」。
味噌が濃すぎるのは疲れを癒やすためじゃと思う。ちょっと濃すぎたけぇ具のみを食べて汁は3分の1残すこととなる。女性ガイドの大高下さんは、今高山病になったらしくてフラフラするとのことで深呼吸を何回もしたら治ると教える。外へと出て御来光を待つことにする。
若者らは早々に前の席を陣取ってスマホを向けて今か今かと待っとる。ワシも前方から2段目に座ってガラケーを持って待つことにする。若者らがワシのガラケーを見てビックリじゃ。「これで写るの撮れるの」と騒ぎになる。「大丈夫」と答えると「最高」と爆笑となる。若者に逆光ではあるがガラケーで写真を撮ってもらう。
御来光を拝み手を合わせると人生の様々な出来事が走馬灯のように流れてきて、号泣する。涙が止まらん。自然に涙が出てくる。オイオイと泣いてしまう。レインコートの帽子で隠しとるけぇ他人に構わず涙を流し続ける。どんどん太陽は上へ上へと登っていく。眼下に雲海が風になびいてうなっとる。山脈頂上が顔を見せる壮大なスケールじゃ。震えるような絶景が目の前に現れる。「素晴らしい」。
来て良かった。もうこの年じゃけぇ2回目はない。人生一度きりじゃけぇ「これが良い」じゃ。5合目で買っておいた『木のはがき』を山口屋で座って妻に送る文章を書いて、郵便ポストを探すがない。ガイドさんに聞くとここから30分ほど歩くとおはちめぐりの途中にあるとのこと。残念5合目まで帰って出すしかない。トホホホ……。
AM5時10分にトイレの前へ集合する。下山は7名じゃった。下山開始じゃ。キャタピラー車やダンプが登ってくる道で砂と溶岩の道じゃ。5m以上ある広い山道じゃけぇ危なくはないが足をとられて滑りやすい。富士山7合目でトイレ休憩ということでガイドさんが山小屋へと向かう。ワシは後方からついていって、安易に足を出して「あれー」。滑って山道に尾てい骨を思いっきり快打する。「イター」。ついていけんけぇ山道沿いで座って休憩をとる。みんなが来るまで待つことにする。打った所がジンジンと痛む。みんなが来た時に説明をして、自分なりに下山することを説明する。ここからは自由に下山することでオーケーとなる(AM7時40分)。
AM7時57分に出発をする。6合目まで来て、7分ほど休憩をとる。おはちめぐりの一人が一緒になる。だいぶ疲れとるようじゃ。AM8時30分に出発して、AM9時40分にゴールする。富士スパイラルライン5合目のメンバー表にしるしをつける。3番目の到着じゃった。「やったぁ~」。頂上で出せんかった木はがきをポストに入れる。いつ届くか聞いてみると火曜日(4日後)に着くとのこと。当然自分がポストから取り出して妻に渡すことになる。どういう顔で…。
まだ集合まで2時間ほどあるけぇ更衣室で仮眠しようと3階に上がって靴を脱いでリュックを枕に仮眠をする。5分もせんうちに声がかかり、「ここは更衣室なので寝ては困る」と言われ、早めに言ってくれればと思う。3年前は別の場所では休ませてくれたのに…。D地点の前の道路際で影のある所に陣取り、仮眠はできんが風が通り涼しい。一緒に下山した一人の男性が近づいて来て隣に座ってくる。仲良くなり、AM11時まで一緒に他愛ない話をする。場がもてて良かった。
時間になりガイドさんが来て集合をする。事故もなく終えたことに感謝と御来光が一番良く見えたことに感謝じゃ。別れの挨拶をしてバスのおる場所へと移動する。まだバスは来ておらず30分ほど待ってやっとバスが来る。5合目で買ったポカリスエットは250円じゃ。どれも高いがポカリが一番安かった。バスは温泉のある河口湖畔のホテルへと向かう。ゆっくりと30分ほど身体を洗い露天風呂へ入る。「あ~気持ち良い~」。川口湖畔を散策しようと思ったが案外温度が上昇して立っとるだけで汗が出る。これでは温泉に入った意味がない。諦めて、バス内で仮眠をする。早めに出発をして静岡駅内で土産を買うことに…。やはりミネラル麦茶(160円)を買っただけになる。なんのこっちゃ。
PM5時7分のひかり519号で帰路につく。新神戸駅にはPM7時11分に着く。すぐにのぞみ48号でPM7時15分に出発をする。駅で新聞を買おうとしたがどこを探しても無かったけぇ目を閉じて仮眠をする。PM8時27分に広島駅に到着をする。妻にTELして横川駅で待つことにする。PM8時40分の横川駅行きでPM8時50分に着き、PM9時20分に帰宅する。腹が減って妻にワシの好きな冷凍の横浜ラーメンを作ってもらう。「美味い~」。充実した一日が終わろうとしとる。明日は明日の風が吹く。おやすみなさい(PM10時就寝)。
おあとがええようで…。
追伸
毎週毎週自分の勝手でブログを書き続けてきました。
今回の富士山登頂をもって終了と致します。
御愛読 誠にありがとうございました。
『走れ!シバカツ慢遊記』は永遠に不滅です。
さようなら………。