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皮革用塗料の専門家Lizedのりうです
(しいたけの汎用性に脱帽
りうの自己紹介はこちら→過去記事
*パールざんまい
今日は”起毛革を染める”について書いていきます
起毛革とは・・・スエードやヌバック、ベロア、バックスキン
*詳しく知りたい人はググってよろ
本題に行く前に前回のブログを読んどいた方が良いと思う。
いわゆる伏線はこちら↓↓↓
天然皮革で銀付きではなく、漢字のごとく起毛な状態
こんな質問をもらいました↓↓↓
「スエードを染め替える方法はありますか?」
この質問の裏には、銀面は仕上げたことあるけど、どう見ても銀面とは異なるスエードは仕上げ方が違うはず。。。という理由が見え隠れする
違いが分かってるのに…惜しいんだよね。
今どきの宿題は、問題集と一緒に解答集が配られてて自己採点までするみたい
わたしの時代は分からなきゃ空欄にするしかなかったのに。
染め替えだから失敗したくない
やる前に聞いてみよう←たぶん、いまここ
革の仕上げで気を付けること
対面イベントでしつこいぐらいに必ず伝えること
革の凹凸を意識する
毛穴を含めて革には細かい凹凸がある
それをいかに活かすかが良し悪しを左右する重要なコト
これは銀面の話であって、起毛革の場合は毛足を意識する
失敗例としては、毛先だけ濃く染まってしまったり。
そして毛足の根本がうまく染まらない。。
ムラになるのが失敗
あ、先に言っておきますが筆や刷毛などで手塗りしようとしてるなら諦めた方が良い
起毛革は銀面よりも吸い込みが激しいので狙っていないのに習字みたく少しでも強く着色した箇所は色濃くなります
さて前置きが長くなりましたが…
Lizedが考える最良の工程はこれだ↓↓↓
1)汚れ落とし
汚れてなければ省略可
LizedのリムーバーCが向かないので、起毛革向けのリムーバーやクリーナーを推奨
2)ブラッシング
しっかりブラッシングすることで寝ている毛を立たせて、細かいゴミも取り除きます
3)オイル
プラントオイル1:水2をスプレー後にブラッシングをして馴染ませます
濃色ならアニマオイル+W1:水2でも良いかなと。
4)着色
失敗例は毛先だけに色濃くなってしますことなので、1回目のスプレーは毛の根元を意識してしっかり染料をぶつけて、2回目に均すイメージです
オイル工程が均染剤となって、キレイに染まりやすくなるはず。
均染剤の効果で少ない染料で染まるはず。
はず。なのは自信が無いわけではない。
やってないのに言い切るのって無責任かなと。
ただ自信はありますよ♪
色が付いても、色移りしたり色落ちがしたら意味が無い
拘りのポイントは少ない染料で染める
キレイに染めるのは当たり前なのです( ー`дー´)キリッ
5)オイル・撥水剤
銀面よりも敏感な起毛
何の話ってなるよね?かさつきですよ!
着色=染料の影響でかさつく可能性がある
潤いを与えるのと防汚を考慮して、オイルをスプレーしてからブラッシング
かさつきが気にならないなら、撥水剤をスプレーしてからブラッシング
この工程は絶対じゃない
何も必要ないなら省略しても良いけど。
着色してからの不足分を補う工程
作り手の判断だね♪
6)ブラッシング
最後はブラッシングして終わりかな
銀面の仕上げは絶対があるけど、起毛の仕上げはフィーリング的な要素が満載
毛足の長さとか、油分とか、吸い込み具合とか。
そして仕上げ感に直結する染まり具合
作り手が感じたことを配合と工程に意図して組み込む流れ
それに比べたら銀面の仕上げはルール化できるね
そのぐらい自分の普通が大切ってコト
樹脂が使えないってのが大きな違い
ウレタントップがぁー、エッジカバーがぁーって
起毛に樹脂を塗装したらゴワゴワして、起毛を殺すでしょ
コーティングをしないで、着色させて色移りや色落ちを最低限に留める
それが起毛革の仕上げのポイントかな
これって床面にもコバにも応用できる考えなのよね
銀面の仕上げを普通にしても全てには応用できないってこと
つづく。
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