鹿児島県 火山に関する情報(12日)
県内の火山に関する情報です。
【桜島】
桜島では噴火活動が続いて今月8日から12日午後3時までの間に
▽南岳山頂火口で爆発的な噴火が2回発生しました。
▽8日の噴火では噴煙が火口から最大で2300メートルまで上がりました。
▽また10日には爆発的な噴火に伴って大きな噴石が6合目まで飛びました。
一方、▽昭和火口では噴火は観測されませんでした。
▽火山性地震は少ない状態で経過し、
▽噴火に伴って火山性微動が発生しました。
▽姶良カルデラの地下深くではマグマが長期にわたって蓄積していて、
▽火山ガスの放出量もおおむね多い状態であることから、
今後、噴火活動が再び活発化すると考えられます。
気象台は、噴火警戒レベル「3」の火口周辺警報を継続し、南岳山頂火口と昭和火口からおおむね2キロの範囲では噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。
【口永良部島】
口永良部島では今月8日から13日午後3時までの間に、
▽新岳火口で白色の噴煙が最高で100メートルの高さまで上がりました。
一方、
▽古岳火口では噴煙は確認されませんでした。
▽古岳火口付近の浅いところを震源とする火山性地震は、おおむね多い状態で経過していますが、
▽新岳火口付近の浅いところを震源とする火山性地震は観測されませんでした。
▽衛星による観測では去年6月下旬ごろから11月ごろにかけて古岳付近の膨張を示すと考えられる変化が観測されていて、現在も膨張した状態が維持されています。
また、
▽火口付近の浅いところでやや活発な地震活動が継続していて、
▽火山ガスの放出量や古岳の地熱活動は去年6月からの活動以前の状態より高まった状態が続いているということです。
気象台は、噴火警戒レベル「3」の火口周辺警報を継続し、
▽新岳火口と古岳火口からおおむね2キロの範囲では噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。
また、
▽向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では火砕流に警戒してください。