■2024/6/30

夫は膵臓癌の終末期後半で在宅緩和ケアを行っています。

昨日の朝、血圧の高い方が85まで低下し、

少量下血も有ったので、

通常より1時間程度早目に訪問看護師さんに来ていただきました。

この時点で7/2(火)に輸血の予定が決まっていましたが、

今迄、血圧は高い方が100以上をキープできていたので、どんどん下がってしまい、焦りました。


この日の夕方、

訪問診療医師が来てくださり、

エコーもしていただきました。

医師からのお話は以下の通りです。

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・腹水については、増えているが、

抜くほどではない。

CART(腹水濾過濃縮再静注法)は準備しているが、

身体機能が低下しているため、

何もしない方が本人にとって良いこと

・血圧については、今の程度は心配しなくて良いレベル。

輸血はRHマイナスということもあり、

供給しにくく予定通り火曜日にします。

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本人からトイレ降参宣言有

今朝も血圧は低空飛行でした。

夫は訪問看護師さんの介助でトイレに行きましたが、

以前トイレとベッド前で気絶した時の恐怖が

よみがえったとのことで、

看護師さんがお帰りになった後、

夫から『トイレ降参宣言』が有りました。


下血したり、

ドレナージチューブに出血した血液が流れてきたりして、

その段階で、おむつになる人が多いのかもしれません。

訪問看護師さんは

『ご主人は心が強いですね』

とおっしゃってました。


初めて下血してトイレで気絶したのが

2024/6/9ですので、それから3週間頑張ってくれました。


大学病院の緩和ケア病棟を2024/5/2退院して、もうすぐ2ヶ月経ちます。


夫は、トイレ降参宣言の後、何故か?

元気で気持ちも明るくなりましたびっくり

よっぽどしんどい思いをしながら歩行器でトイレに行っていたのだと感じました。


そして、自分の余命について受け入れたというか『自分の体は自分が一番良く分かる』といったところでしょうか。

その割に、終活は出来てませんが…


長く生きて欲しい気持ちと同時に思うこと

最近夫に新しいことが起こっています

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急に元気になった

・出血

・血圧低下

・寝てる時間が長い

・せん妄

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上のようなことが起こると

●の前の兆候と聞きました。

もう覚悟が必要な様です。


今迄、少しでも夫に長く生きてもらい

一緒の時間を過ごしたいと思っていましたが、

夫に心身ともに苦しむ時間を長引かせるのは、ちょっと違うかな。

と、近頃は感じるようになってきました。


せん妄か?薬の副作用か?

『夢と現実の境が分からない』現象を本人が訴えています。

訪問診療医師は癌の終末期に起こる『せん妄』とおっしゃってました。


■2024/6/25に、吐き気止めを、

プリンペランからオランザピンに変更しました。

オランザピンは『統合失調症』のお薬ですが、抗がん剤の吐き気止めとしても有効とされています。

夫は、今は抗がん剤はやってませんが、吐き気止めとして処方されました。


オランザピンで吐き気は止まっていますが、

この薬の副作用として、以下のようなものがあり、夫に現れているように私は感じました。

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・血圧低下

・力が入らない(立ち上がる時)

・手足ピクつき

・ふとももの筋肉のこわばり

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その他、夢についても、このお薬の副作用ではないかと感じてます。


訪問診療医師にmcs(夫の訪問診療医師とのSNS)で相談し、

いったん

オランザピンは中止しプリンペランに戻すことになりました。 

この時点で、私は夫の夢の問題は薬の副作用とばかり思っていたのですが、もしかしたら、そうではないかもしれません。

そう思えることが、今日起こりました。


この後映画を観た話を書きますが、

その時、夫が笑いながら言いました。

『13インチのタブレットに映る映画と同じものが、奥の白い壁クロスに映っている』

これを聞いた時に、

お薬の副作用ではなく

癌の終末期に起こる『せん妄』なのかもしれないと。


しかし、こんなしっかりした『せん妄』の人はいるのかなぁ?

夫は、2024/4/12に大学病院に緊急入院した際、明らかに『せん妄』になっていて、この姿を私は知っているのです。


最近の急速な変化

『音を立てて崩れていく』とは、このことで

ここ5日間くらいで、

できないことが増えてきました。

・お薬を飲み込むのが辛くなった

・食事はフルーツ程度しか食べられない

・夢と現実の境が分からない

・手摺を使ってもベッドから立ち上がれない


夢と現実が分からない夢とは

■夫は目覚めてすぐに私に嬉しそうに

『リビングのテレビ下の本棚の3番目にある永田先生の本を持ってきて!』

と言うのです。

夢で自分の尊敬する有名建築家の先生に呼んでもらえたそうですが、もうお亡くなりになった先生です。

それって、お迎え的なやつじゃないでしょうね💦



■夢の中で旅行の計画をしてたようで、

起きてすぐ私に『やっぱり体力に自信なくて』と言うのです。

昨年12月ごろ大学病院の医師から

『奥さんの為に旅行でも行ってきたら』

と言われたのに、

体がしんどくて、もう少し元気になってから行こうと夫は思ってました。

結局行けなかったので、私に申し訳なく思っているようです。 

『近場でもいいから、あの時行っておけばよかった』と夫は悲しい顔で言いました。

私は『そんなことを気にしなくていいから』と言いました。


夫から誘ってくれた映画鑑賞

■夫は、今日、『(山下)達郎のラジオが終わったら、みっちーの見たいネットフリックスの映画一緒に見ようか』と言ってくれました。

『途中で寝てしまうかも』と言いながら。

(ちなみにネットフリックスに入ろうとして、間違えてU-NEXT(1か月無料体験)に入ってます…)


そんな優しいこと言ってくれるなて、

今迄の夫では考えられません。

私のために何かしてくれるなんて。


自由人で、

夫が自由に生きることが私の幸せでもあったのですが…


何を見ようか、

映画の中で誰も亡くならなくて、

夫もそこそこ興味が有って、

私も観たいやつ

『のだめカンタ-ビレ 最終樂章 前編』

を観ました。

昔、このテレビドラマは夫と二人で見てたのと、

夫は音楽が好きなので。

ところが、夫はほとんど寝てました(笑)

しかし、私の隣で座ってくれてました。

夫の体調を考えると、長時間座ってるだけでも辛かったんじゃないかな…

まるで旅行に行けなかったことの埋め合わせかのように…

昨日、夢でお蕎麦を食べる事になってたみたいで、目を覚ましてすぐに
『お蕎麦、もう茹でた?』と聞くのです。
以前元気な頃は、休日のお昼は、よくお蕎麦をやってました。
私が『夢見たの?』と聞くと、夫は照れくさそうに
『また夢と現実が分からなくなった』
と笑って、
『そうめんでも、いいか』と言いました。
上の写真は、そうめんと、その後メロンを食べている所です。そうめんは茹でる前に半分に折って、食べやすくしています。
最近は、お薬を飲むのが苦しい様です。
コップもガラスを止めて、ストロー付の飲みやすい物を用意しました。
抗生剤が大きいので、二つにお薬カットする道具で割って小さくして飲んでます。
服用ゼリーは、夫は甘いのが苦手なので、甘くないのにしました。これを使うと複数のお薬を1回で喉につかえず飲めました。

トイレ降参宣言をしても、ベッドで仕事をしています。取引先の設計事務所に電話して、出なかったのでメールしたようです。
上は、またもや夢で見た『いかの塩辛のお茶漬け』を食べて満足そうですおねがい

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