もう大昔のことですが、イギリスの大学でHistory of Artの学士号を取りました。
今はカナダの大学でPost Degree Diplomaという学士を持っている人向けのコースを取っています。
せっかくなので、カナダとイギリス両方の国で大学に通った経験から、その違いをまとめておこうと思います。
現在のコースもクラス編成はまちまちで、特に基礎的なコースには学士号を取っているクラスメートもたくさんいます。
イギリスで専攻したのはHistory of Artで人文学科系、カナダではHospitality Marketingとビジネス系でその分野が違うこと、そしてイギリスの大学生をしていたのはもう20年前になるので、時代的な違いもあると思います。
それでも、これほど違うか、と感じたのは課題の種類。
カナダではやたらグループワークが多く、イギリスでは全くもってありませんでした。一人でまとめて提出する課題ばかりで、ひたすら本を読み論文を書く、その繰り返しでした。学科にもよるのかもしれませんね。マイペースで進められるので、今思えば楽だったなと思います。
カナダは全てのコースにグループワークがあります。そして、さすが移民大国、とにかく外国籍の学生が多いのもイギリスとは違う点。グループワークは正直大変で、それぞれの文化やライフスタイルを尊重しながらも単位を落とすわけには行かないので終盤はヤキモキします😂
今3コース終了した時点で、私が一緒に課題に取り組んだクラスメートの国籍を並べると、コロンビア、タイ、ペルー、メキシコ、韓国、インド、カナダ、アルゼンチン、ベトナム、香港、フィリピン。多くないですか・・?この多様性はカナダならではです。
イギリスの大学では、美術史を専攻しているアジア人は私1人でした。
思えば、イギリスではどうしてもアジア人としての引け目というか、「私は外国人」という意識がいつも自分の中のどこかにあったのですが、カナダでは日々の生活の中でそれを感じることがほぼありません。カナダのこの「誰でもWelcome」という雰囲気、素晴らしいなと感じます。
そして、私が住んでいるBC州はアジア人が多く、こんなに日本食が普通に手に入る外国は他にないと声を大にして言えます。
例えば、白菜や牛蒡、豆腐や胡麻、味噌などはアジア系のスーパーへ行かなくとも最寄りのカナダのスーパーで買えますし、こんにゃくやとんかつソース、本みりんなどは車で5分のアジア系スーパーでいつでも手に入ります。これまで暮らした国で、こんなに日本と変わらない食生活が送れた場所は一つもありませんでした。
少し話が逸れましたが、私の限定的な経験値をざっくりとまとめると、カナダの大学生活は日本食を食べながら多様な国籍の人たちとグループワークをする日々、イギリスの大学生活はじゃがいもとパンを食べながら個人で勉強をする日々、でした(ざっくりすぎ)。
もちろん、期末や中間試験はどちらも個人で受験です。
目下私の大学ではChatGPTなどのAI利用を禁止していますが、技術進歩はもはや逆らえない時代の波。
今後どういう対応になっていくか、要注目です。
またアップデートします!