次章は、カナダ
教育移住をテーマにブログを書きだしてから、更新は遅々としながらも8年が経ちました。
2014年、私たち夫婦が教育移住を決心した当時、夫は杉並区の小学校教諭でした。
その時5歳と2歳だった子どもたちを連れて見に行ったオランダ、マレーシア、シンガポール。
マレーシアではインターを4校見学し、オランダへの移住は9割がた心が決まったものの、結果的に実現には至りませんでした。
オランダに比べたら近所すぎるだろう、と周囲からのツッコミが多かった群馬県へ移住したのが2016年。
そのあと、2017年、2018年の夏休みはカナダのバンクーバーでサマーキャンプに参加し、2019年はフィリピンのセブ島で現地校へ通いました。
教員だった夫は、オランダでは「イエナプラン研修」に参加し現地校を視察し、セブ島の現地校(進学校)を見学したり、オランダの日本人学校の校長先生とお話させていただいたり、とたくさん現場の方のお話を伺う機会に恵まれてきました。
そして
群馬の小中高一貫イマージョン学校は、受験がないという点だけ取っても素晴らしかったと思います。
国際色豊かな先生方に囲まれて、多様な価値観がある中で個性を認められて伸び伸びと過ごせたことはとても有難かったし、周囲に教育熱心なママたちが多くて、一緒に切磋琢磨しながら子育てができた経験は、人として私を成長させてくれました。
(私が留学コーディネートやNGOの活動ができたのもそのご縁のおかげ。本当にありがたい)
子どもが小さいころに一緒に子育てをしたママ友たちは、ある意味「あの大変だった時期を共にくぐり抜けてきた戦友」のような存在になるので、これからもずっと仲間でいられるだろうなと感じています。
カナダを選んだのは、一言で言ったらダイバーシティ。
色々な国籍の人たちが、第二言語の英語を使いながら生きていて、特に西海岸はアジア人が多く、ヨーロッパで私が時折感じざるを得なかった人種差別やヒエラルキーがないところ。(実はある、という意見もありますが、あからさまではありません。というより、あまり他人のことを気にしないからかも)
自分がマイノリティだというアウェイの感覚で生活することは、客観的に自分を見つめなおす良いきっかけになるので素晴らしい機会になりうるのですが、それはもう少し先でも良いのかなと考えました。
世界の物理的な大きさ、価値観の多様さに触れて、自分の頭で考えて自分の意見を作っていく、そしてそれを伝えていける人になってほしいと思っています。
勤務先に移住の意思を伝えたところ、在バンクーバーのポジションで本社採用してもらえることになり、これも本当にありがたかった点。
私たちのカナダ生活にはビザが必要なので、おそらく期間限定かなと思っていますが、また発信していきたいと思います。
学校選び、家探し、車の購入など、大変なことは日々たくさんありますが、「みんな元気でご飯がうまい!」ことが本当に幸せだなと感じます。
感謝を忘れないで行きたいと思います。