Lithium Star -3ページ目

Lithium Star

Powered by 230V/50Hz in Sapporo

前回の9月に上げた記事から数か月。

IbanezのRGをとことん弾いて研究していました。

そしていろいろ考えた結果、レンタルしてくれていた仲間と相談して

うちの子として譲ってもらうことになりました。


はるか昔ポールギルバートモデルが出た当時に一度だけ

中古でIbanezを買おうかと迷ったことがありました。

でもちょうどその頃レスポールにはまり結局ご縁がありませんでした。


2020年代になってあらためて触ると進化がよくわかります。

うちの子はIron Labelというメタル寄りで安めのシリーズの個体。

ですが各部の作りはインドネシア産らしく非常に丁寧です。


レスポールとは2ハム構成以外は何もかも違うギターですが

特に違うのはとにかく演奏上のストレスを極限まで減らして

少ない力で楽に発音できること。

平べったいネック、幅広の指板に慣れは必要ですが

ジャンボフレットと400Rの指板の恩恵は絶大ですね。

深いカッタウェイと丸いネックジョイント部のお蔭で

24フレットまで使うことに何の躊躇も抵抗も感じません。


このギターはメタル用に7弦の張力や太いゲージに対抗するため

メイプルの間にブビンガを挟んだ3ピースネックで

チューニングすると分かりますが剛性はピカイチです。

一度弦がゆるゆるの状態で低音弦から順に合わせていき

1弦まで行ったところでどれくらい低音弦が下がっているかで

ネックの剛性は何となくメーターから感じることができます。

3ピースネックの恩恵は明らかです。


ピックアップのEMGについては弾き手の好みもありますが

自分はメタル系にはとても向いていると感じる派です。

ゲインが高くなるほどノイズが気になりますし

ナチュラルさよりも音圧やバンド内での音の抜けが重要なので。






とまあこんな具合でかなり気に入ったRGストラトを

スタジオに持って行ってレスポールと弾き比べをしてみると

分かることがいくつかあります。


それはレスポールの音の強さ。


どんなセッティングでどんな弾き方でも変えることができない

ギターの木材や構成から来る生まれ持った音のキャラクター。

試しに同じパワーコードを8分で弾き比べてみて下さい。

単独では全く気にならないのに弾き比べてみると

音の重心の低さ、パンチの強さ、芯の太さが

全く違うことがよく分かります。


実はこれはPRSとGibsonのどちらで行こうかとなった時にも

全く同じことを感じて結局自分はGibsonを選びました。

ガンとぶん殴ったときの破壊力。

そこ以外は全ての要素でPRSの圧勝なのにそこだけは勝てない。

レスポールの生命線はそこにあるのだとつくづく感じました。


人によってはそんなことより他の要素を理由に

別のギターを選ぶこともおおいにありだと思います。

演奏性しかり、音の守備範囲の広さ、ペダルとの相性や

弾きたい曲にマッチするかどうか様々な観点があります。


レスポールというギターはどちらかと言えば不器用で

それ専用の弾き方を要求されるし音もレスポールの音しか出ませんw

ストラト系はどんな音が出ても許されるところがありますし

実際ほぼ万能機として愛用するギタリストは多いですよね。


なんか「じゃあレスポール弾いてればいいじゃん」と

言われそうな記事になって来ましたが、そうではなくw

やはりレスポールのボディーの厚みと重量、そしてジョイント部の剛性は

誕生して半世紀以上愛されるサウンドの根源なんだなと再確認した次第。


そしてそこまでレスポールを好きな自分のような人間に

この個体ならぜひ買い取りたいと思わせてくれたIbanezのストラトは

すごくすごいな!!(笑)というお話でした。

フロイドローズじゃなきゃできないこと、7弦じゃなきゃできないこと

24フレットじゃなきゃできないことなどいっぱいあります。


今月はクリスマスもあるのでブログ記事を複数上げます。

ハンダクロースは今年もやってきます♪

その昔、スティーブ・ルカサーなどが若くてブイブイ言わせてた頃に

EMGが流行した時代がありました。

自分も布袋モデルを改造してフェルナンデス純正ピックアップを

EMG SAに載せ替えてBOØWYのコピバンをして遊んでいました。


それから200年ほど時は流れ。(ウソ)


エフェクトが多いフュージョンギタリストよりもむしろ

激歪みでノイズ耐性を求めるメタルギタリストに人気になりました。

ザックやメタリカの影響で愛用している方は多いですよね。

その昔、まだワイヤリングが簡単脱着のソケット式になる前の

81や85は弾いたことがありましたがかなり前の話。

最近の自分の機材であらためてEMGをテストしてみたくなりました。





今回レンタル移籍してくれたのは仲間が所有するIbanezの7弦です。

Iron Rabelというシンプルデザインのストラトタイプ。

フロント/リアともにEMG 707が載っています。

コントロールが1ボリュームにキルスイッチとこれまたシンプル。

レスポール好きの自分にとってはかなり縁の遠いギターですねw

ただストラトはもちろん所有していたことがありますし

7弦もリペア依頼で何度も触っているので初体験ではありません。

しかし自分の研究のためにしっかり弾かせてもらうのは別。

返すのはいつでもいいし改造も自由にやっちゃっていいよーとの

ありがたいお返事を頂いたので、お礼には信玄の味噌チャーシュー大盛に

プラスして煮卵とまかない飯くらいは予定せねばな感じです(笑)。


で、久しぶりにちゃんと弾いてみたEMGはやはりいいですね。

歪みのきめ細かさが優等生な感じです。

7弦のBがブーミーになりすぎず音程を明確に伝えようという

設計者の意図を感じます。

少しまとまり過ぎているかなー?と思いつつもハーモニクスは

必要なだけあって簡単に引き出せるし問題なし。


この707は特にフロントが綺麗で気に入りました。

24フレットでもこれくらい美しいフロントの音が出るんですね。

積極的にソロで使いたくなりました。


毎晩仕事が終わって帰ってくるたびにレスポールとこのストラトを

とっかえひっかえしているとお互いの良い点がよくわかります。

Ibanezはフレットが大きくて発音が楽。

フロイドローズもきちんとセットアップしてあるので

派手なアーミングでもかなりチューニングの精度を保ってくれる。

ジョージ・リンチごっこがとても楽しいw

唯一の欠点はボリュームノブが近くて1弦のハーフミュートが

自分の手ではできないくらい。


レスポールは6弦なので7弦から持ち替えるとブーツから

スニーカーに履き替えた気分の楽ちんさ。

テイルピースなのでチョーキングは遠慮なく思い切りいけるし

低音弦をズクズク刻むときのギター全体の信頼感は

やはり重たいボディーがあってこそだと実感します。

そしてレスポールはなんといってもサステインが長い!


肝心の音はレスポールはビルズ・ブラザーズ純正の

パワーは少なめ、たぶんどこかでOEM生産された無名ピックアップ。

当然パッシブでひと言でいうといろんな音が出せます。

ピッキングの仕方でイヤな音、しょぼい音も出し放題(笑)。

ピックアップの個性が薄いタイプなので余計にそう感じます。


それに対してEMGはつねにちょっとだけ整った音なので

すっぴんですと言いながらベースのお化粧はしてるタイプ(笑)。

ピッキングのバラつきなど下手なところをほんの少しだけ

わかりにくくさせてくれると言えばいいかな。

ローリー氏が言うところのだいぶマケてくれるタイプですね。


EMGを調べてみると9Vから18Vに上げるとコンプ感が減って

メタルを弾くには逆に魅力がなくなるとか、

各ピックアップそれぞれのモデルにXシリーズという

ラインナップがあってヘッドルームを引き上げたものだとか、

ちょっと実際に試してみたくなることがいっぱい。


定番の81や85以外にもビンテージタイプの57、66、60などが

ありますし、707には707TWというシングルコイル搭載で

タップ機能っぽい本物のシングル化が可能なモデルもあります。


他にはAfter Burnerという内臓タイプのブースターが用意されていたり

パッシブとアクティブを混合したいとき用のパーツもあります。


それらのハードウエアを厳選した上で、本当にアクティブには

25KΩのポットが一番いいのか、0.1μFのコンデンサーがいいのか。

スムーズテーパーは効果があるのかないのか。

電池ソケットはどのタイプが耐久性や加工性でベストなのか。

リアパネルそのものが充電式バッテリーになっている

最新のサードパーティー製品は使えるのかどうか。

ソケットをとっぱらってビンテージワイヤーとハンダで攻めた

チューニングは果たしてEMGにも有効なのか。


ほーらね、だんだんあれこれ試したくなってきちゃうでしょう?(笑)

そのうちこのブログで研究報告します。

みなさんお元気にしていらっしゃるでしょうか?

オイラは元気です。


ここのブログに遊びに来る方のほとんどは

つねに心の中で次に買うギターは何がいいかなーと

あれこれ思い浮かべながら生活しているはず(断言)。


自分は高価なモデルも好きですが最近はもっぱら

安くてあまり人気のないギターをフルチューンして

自分の好きな音を出す方が楽しい感じになっています。


最近の価格高騰とかプレミア価格などの単語が大キライなのです。





で、次に買う予定のギターですが

半分趣味、半分仕事でまたレスポールを買います。

しかも安く出回っている中古の黒いカスタムを。


なんでかって?

そりゃあもちろん『ぼっち・ざ・ろっく!』の影響で

エレキギターを始めたからです!!(大ウソ)


一時期はラックに6本ものレスポールカスタムが並んで

友人からはアホや、うん、アホやねと後ろ指さされましたが

現在は一本のみ。


そこからまたレスポールカスタムを買う予定となれば

やはりアホやねーとしかいいようがありません。


ただブログ的にはちょっと面白い記事になりそうなので

マニアックな方々にはぜひ期待していて欲しいお気持ちですw

また報告しますね。


連日暑いですがどうか元気に明るくロックしましょ♪