局地的EMGブーム | Lithium Star

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その昔、スティーブ・ルカサーなどが若くてブイブイ言わせてた頃に

EMGが流行した時代がありました。

自分も布袋モデルを改造してフェルナンデス純正ピックアップを

EMG SAに載せ替えてBOØWYのコピバンをして遊んでいました。


それから200年ほど時は流れ。(ウソ)


エフェクトが多いフュージョンギタリストよりもむしろ

激歪みでノイズ耐性を求めるメタルギタリストに人気になりました。

ザックやメタリカの影響で愛用している方は多いですよね。

その昔、まだワイヤリングが簡単脱着のソケット式になる前の

81や85は弾いたことがありましたがかなり前の話。

最近の自分の機材であらためてEMGをテストしてみたくなりました。





今回レンタル移籍してくれたのは仲間が所有するIbanezの7弦です。

Iron Rabelというシンプルデザインのストラトタイプ。

フロント/リアともにEMG 707が載っています。

コントロールが1ボリュームにキルスイッチとこれまたシンプル。

レスポール好きの自分にとってはかなり縁の遠いギターですねw

ただストラトはもちろん所有していたことがありますし

7弦もリペア依頼で何度も触っているので初体験ではありません。

しかし自分の研究のためにしっかり弾かせてもらうのは別。

返すのはいつでもいいし改造も自由にやっちゃっていいよーとの

ありがたいお返事を頂いたので、お礼には信玄の味噌チャーシュー大盛に

プラスして煮卵とまかない飯くらいは予定せねばな感じです(笑)。


で、久しぶりにちゃんと弾いてみたEMGはやはりいいですね。

歪みのきめ細かさが優等生な感じです。

7弦のBがブーミーになりすぎず音程を明確に伝えようという

設計者の意図を感じます。

少しまとまり過ぎているかなー?と思いつつもハーモニクスは

必要なだけあって簡単に引き出せるし問題なし。


この707は特にフロントが綺麗で気に入りました。

24フレットでもこれくらい美しいフロントの音が出るんですね。

積極的にソロで使いたくなりました。


毎晩仕事が終わって帰ってくるたびにレスポールとこのストラトを

とっかえひっかえしているとお互いの良い点がよくわかります。

Ibanezはフレットが大きくて発音が楽。

フロイドローズもきちんとセットアップしてあるので

派手なアーミングでもかなりチューニングの精度を保ってくれる。

ジョージ・リンチごっこがとても楽しいw

唯一の欠点はボリュームノブが近くて1弦のハーフミュートが

自分の手ではできないくらい。


レスポールは6弦なので7弦から持ち替えるとブーツから

スニーカーに履き替えた気分の楽ちんさ。

テイルピースなのでチョーキングは遠慮なく思い切りいけるし

低音弦をズクズク刻むときのギター全体の信頼感は

やはり重たいボディーがあってこそだと実感します。

そしてレスポールはなんといってもサステインが長い!


肝心の音はレスポールはビルズ・ブラザーズ純正の

パワーは少なめ、たぶんどこかでOEM生産された無名ピックアップ。

当然パッシブでひと言でいうといろんな音が出せます。

ピッキングの仕方でイヤな音、しょぼい音も出し放題(笑)。

ピックアップの個性が薄いタイプなので余計にそう感じます。


それに対してEMGはつねにちょっとだけ整った音なので

すっぴんですと言いながらベースのお化粧はしてるタイプ(笑)。

ピッキングのバラつきなど下手なところをほんの少しだけ

わかりにくくさせてくれると言えばいいかな。

ローリー氏が言うところのだいぶマケてくれるタイプですね。


EMGを調べてみると9Vから18Vに上げるとコンプ感が減って

メタルを弾くには逆に魅力がなくなるとか、

各ピックアップそれぞれのモデルにXシリーズという

ラインナップがあってヘッドルームを引き上げたものだとか、

ちょっと実際に試してみたくなることがいっぱい。


定番の81や85以外にもビンテージタイプの57、66、60などが

ありますし、707には707TWというシングルコイル搭載で

タップ機能っぽい本物のシングル化が可能なモデルもあります。


他にはAfter Burnerという内臓タイプのブースターが用意されていたり

パッシブとアクティブを混合したいとき用のパーツもあります。


それらのハードウエアを厳選した上で、本当にアクティブには

25KΩのポットが一番いいのか、0.1μFのコンデンサーがいいのか。

スムーズテーパーは効果があるのかないのか。

電池ソケットはどのタイプが耐久性や加工性でベストなのか。

リアパネルそのものが充電式バッテリーになっている

最新のサードパーティー製品は使えるのかどうか。

ソケットをとっぱらってビンテージワイヤーとハンダで攻めた

チューニングは果たしてEMGにも有効なのか。


ほーらね、だんだんあれこれ試したくなってきちゃうでしょう?(笑)

そのうちこのブログで研究報告します。