思いがこもったカスタムギター | Lithium Star

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みんな大好きEMG、いや好きな人は好きなEMG。

アクティブはノイズが少ないとかエフェクターのりがいいとか

アクティブくさいのが嫌いとか電池めんどくさいとか

まあどちらの意見も一理ありますw

しかし本当の利点はプリアンプで増幅するために

ピックアップ本体の磁力を弱くすることが可能で

それゆえにサステインを犠牲にせずに弦に近づけられて

効率よく音を拾える点だと思います。

それと現在では配線が全てソケット式なのでハンダ付けなしに

カチカチと配線を完成させられるのも大きな利点でしょう。




さて、それに真っ向から反旗を翻すハンダクロース。

もう12月27日じゃんとかはさておき。

縁あってうちにやってきたIbanez RGIR27Eちゃんで

いかにEMGを攻略するかカスタムメニューを紹介します。

2024年にはこうなっているよというお話です。



まずハンダごてを出す前にラクできるところは済ませましょう。

ピックアップの選別とブースターのテストです。

やりたいのはEMGの7弦用全ピックアップから一番好きな物を選ぶ。

そして内臓式のブースター、AFTER BURNERを試す、です。

どちらもソケットで脱着なのでじつに簡単。

いま搭載されているのはフロント、リア共に707。

7弦用に開発されたモデルですね。

そして現在ラインナップされている7弦用ピックアップは

・81-7

・85-7

・60-7

・57-7

・66-7

・707TW

・707TW-R

81と85はど定番の人気機種。ザック・ワイルド御用達。

60、57、66はビンテージ系でパワーがない分明るい音。

707のTWはタップ可能でシングルコイルが使用できるモデル。

それのR付きは通常ブリッジ側コイルが鳴るところを

ネック側コイルが鳴る仕様のモデル。


来年夏までに全機種入手した上で選ぶつもりですが

いま考えているのは707のサウンドがかなり使いやすいので

フロントに707TW-Rで24Fながらなるべく22F機に近いタップ音。

リアはふつうの707TWにしようかと考えています。

ストラトなのでやはりシングルコイルの音も欲しい気持ちw





そしてここで出てくるのがEMG純正ブースターです。

オンオフタイプとレベルつまみタイプがありますが

どちらにしろキャビティー内に内臓してしまって

シングル時にレベル補正するためだけに使おうかと思っています。


ソケット式のまま遊ぶのはここまで。


ここからいよいよハンダ接続のターンです。

数年前にフェンダーのクラプトンモデルをチューンしました。

アクティブサーキット内臓で基板と配線ぎっしりなのですが

これをいじってみるとハンダとワイヤー交換の効果が

とても大きくて、かなり驚いた経験があります。

つまりアクティブでもやり方によってはハンダクロースの出番。

 



それでまずやりたいのは9/18/27Vのテスト。

じつはこれ少し実験済みで、電圧が上がるとヘッドルームが

拡大してコンプ感が減り歪みにくくなります。

これを良しとするかはかなり人によって分かれるところ。

純粋なメタラーならコンプ感の強い9Vが最高でしょうし

クリーンも使うし右手で強弱付けるジャズっぽいのまで

やりたいならよりナチュラルな電圧高めがいいでしょう。

ピックアップのところで省略しましたが、Xシリーズという

まさに昇圧したような音のモデルも用意されているので

安く手に入ったら一度試してみるつもりです。






次はスイッチ。

数年前まで英国ベアナックルでしか見なかった

Freewayスイッチというものがサウンドハウスで買えます。

これは3ポジションを2レーンにして6ポジションにできる

ちょっと面白いアイデアパーツです。(バリエーションあり)

これかスーパースイッチ辺りを使えば2ハムのタップ付きで

シングルコイルにはブーストアップという仕様も可能かと。

下の図はIbanezの2ハムでオルタ―スイッチと呼ばれる

ミニスイッチでパターンを切り替える配線方式の図です。






そしてアクティブといえばバッテリー。

いま人気急上昇中のFishmanから面白い製品が出ています。

リアパネルタイプの充電バッテリー。

USBで充電して9Vを供給するので006P電池が不要です。

空いたスペースにブースターを入れたり自由度が広がります。

緊急時用にここだけソケットで予備バッテリーでもいいかも。

 



そしてジャックですが純正はバレル(内臓)タイプ。

Ibanez純正よりもESP製の方がカチっとハマるので

現場での抜けトラブルを減らすならおすすめです。

ただここもじつはアイデアがあって、

みなさん最近のBOSSのワイヤレスは試されましたか?

これがとても優秀で本体が軽量コンパクトで音質も素晴らしい。

なのでいっそのこと分解して内臓しちゃってもいいかなと(笑)。

かなり妄想に近いですがやったら相当楽しそう。

 



で、全ての電装系パーツが決まったところで

ハンダとワイヤーで一つの有機体にまとめ上げるわけです。

ピックアップ裏の端子は溶かさないように手早く。

7弦ならではの低域まで伸びたレンジを大切に。

メタルが主戦場なのでセラミックのコンデンサーを挟んで

敢えてギスギスしたサウンドで攻撃力を上げて。

タップ時のシングルは中域重視でクリーンのアルペジオや

ちょっとしたカッティングで埋もれないように。

基板付きの純正ポットからアクティブ用CTS25KAポットで

出力のロスを極力減らして。

フロイドローズで少し軽くなった重心を低く下げるように

最後はできれば5弦6弦のパンチが効くハンダでまとめる。


以上がRGちゃんの電装系カスタム計画のほぼ全容です。




実はこのギターはちょっとした運命で仲間のところに

やってきたギターで今回それをしばらくレンタルさせてもらい

7弦のリファレンスとして気に入り、譲ってもらいました。


その仲間のところに来た時点ではかなり操作面で難があり

ここに来るまでに土台からかなり手が入っている状態でした。

元々のオーナー氏の気持ちと、それを引き継いで

問題なく弾けるまでに基礎工事をやった仲間の気持ち。

それを受け継いで来年以降このギターには活躍してもらいます。
 


そんなに定価が高くないモデルですけど、

Loweちゃんシグネイチャーとしてハードケースも用意したい。




Ibanez MR500Cが余ってるからあげるよって人。

もしいたら声かけてください。

オリジナルエフェクターのプロトタイプ(歪み)と交換しましょ♪