ギターワイヤレス用ケーブル | Lithium Star

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現在ギター用のワイヤレスシステムがいろいろ発売されています。

主要なところではSHURE、LINE6、audio technicaなど。


シールドを作る人間として関心があるのは

トランスミッター側の端子が通常のフォン端子か専用端子なのか。

ここがかなり重要です。


通常のフォン端子ならばいざとなればただのパッチケーブルでも

純正ケーブルの代用として使うことができます。

しかし小さな4ピンなどの専用端子が使われていると

断線などのトラブル時に高価な純正品を購入しなければいけません。


またケーブルを高級なものに交換したくても同型の専用端子の入手が

普通の人には手間のかかる困難な作業だと思います。


メーカーとしては受け側のトランスミッター部を少しでもコンパクトに

軽量に作って欲しいという要求からのパーツ選択なのでしょう。

ジャック部が大きく開口していないことで異物が入りにくいのも

もしかしたら利点なのかも知れません。





この専用端子の多くはミニXLR端子と呼ばれるもので

デジカメの接続などの精密機器で多くの情報をやり取りするための物です。

エレキギターのように激しく動くギタリストのストラップに密着して

負担がかかりやすいケーブルに使われる用途には向いていない端子なのです。


去年オーダーを受けたオリジナルシールドでこの専用端子付きの

ワイヤレスケーブルを希望された方には純正にはない抜け防止の

ロック機構が付いた互換性のある端子でケーブルを製作しました。


どこかにひっかけた時に抜けない方がライブ本番の信頼性は上です。

でもひっかけた時に抜けた方がギターやトランスミッターの

ジャック部分に負担がかからないので痛めてしまう可能性は低いです。

どちらを良しとするかはオーナーによって分かれるところでしょう。


個人的な意見としては標準のフォンプラグがお薦めです。


ミニXLR端子は最大でも直径5mmほどのケーブルしか対応していません。

そのため細く耐久性に欠けたシールドが使用されていて

買った人の多くが割と断線トラブルに泣かされているからです。


なぜ専用端子のワイヤレスケーブルがベルデン9778や8412などの

メジャーなケーブルを使わないかというと

7mmくらいある普通のシールドが端子に通らないからなのです。


そもそもギターのシールドは過酷なライブをやる人たちにとって

ある意味消耗品のうちの一つです。


絶対にトラブルの出ない完璧なものがない以上は

なるべく交換が容易でつねにスペアが用意できる体制の方がいいでしょう。




うわ、今回なんかギターブログっぽい!!www