あたしの海にさよならを -5ページ目

あたしの海にさよならを

あなたはあたしのすべてだったの。 だからさようなら。 さよなら、あたしの海。

ver.Cross-Shepherd






【出撃、或いは地獄巡りへの序章】



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【逃走劇、或いは追走劇のはじまり】



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【武力の象徴、或いは終わりなきワルツのように】



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【威嚇と怒号、或いは兄代わりのやさしさ】



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【折れた刃と脆き心、或いは新たに掲げた死神宛の招待状】



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ver.Dr.UROBOROS






【それはきっと、八岐大蛇の害悪たる所以】



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and more...?


※ご注意※
必ず先に【それはきっと、八岐大蛇の害悪たる所以】というりんりんの漫画モドキを読んでください。
クオリティが残念とか言わないの!それでも読んでくれないとだめなの!←←←←←
先にこちらを読まれた場合、とんでもないネタバレの危険があります。←

































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緑の瞳が、闇夜に煌煌と。

「ごめんね、ジキル。」

狗はぎらりと、牙を剥く。




  ――それはきっと         蛇の





ハスキーの応急処置を終え、「デジレ=ドゥシャン」へと戻ったウロボロスは、テルシスの情報とRe dei Caniから送信されてくる街中の監視カメラの映像を頼りに、現シェパード、ダビデを探していた。ダビデから一本の電話が来たのだ。「探して欲しい奴がいる」、と。今まで書面で送信してきていたのに、今に鳴って何故電話などという盗聴されやすい手段で連絡を寄越したかは容易に判断はつく。おおかたそれに重傷を負わされたのだろう、そして己の残された時間を悟ったのだろう。ある程度の判断はついた。ハスキー、恐らくあれに壊されたのだ。そしてウロボロスとして、デジレとして、両方の治療にあたることになった。皮肉すぎやしねェか、と、嘲笑混じりに呟く蛇は、すこしだけ寂しそうだった。

デジレがアンダーボスであると知っているのは、現ボスのサウル=B=インノチェンティのみである。寧ろ普通のアソシエーテは、アンダーボスがいるという事実さえ知らない者が大半ではなかろうか。あとごく一部の幹部が、デジレがRC所属の幹部である事を知っている、その程度である。勿論ダビデも臨時幹部程度にしか知らなかったのだ。自分がRCに加盟したのは17歳の時、幹部昇進は28の時。アンダーボスに君臨したのは、30歳の時であった。彼は表向きは「隠密」として機動している事となっている。情報が隠蔽できて当然だ、彼には数多の顔があるのだから。世界的大企業の臨時通訳を勤めることもあれば、某国で諜報員をしている時もある、日本の大企業とヤクザを繋いだ事もあったか。そして誰もそれの「掛け持ち」を疑ったりしない。情報の隠蔽だけは何よりも確実に行ってきたからだ。基本的には個人データの抹消ばかりを行ってきたが、「目撃者などいなかった」ということもあったし、自分に接触した人間が「自爆テロに巻き込まれた」こともあった。彼は、ほんとうにいろいろやっていたのだ。ただし特定の一カ所から動くことなど、絶対になかったが。それらの9割を机上で行う、それがデジレという男の恐ろしい所である。もし都合が悪くなったら、サウル老に依頼を出して消して貰えばいい。自分の目的と、己の「本職」を果たすためには汚い事も綺麗事も偽善も何でもやった、筈だった。ジキルという、クソ餓鬼という呼び方が一番似合う男に会うまでは。彼のせいで、彼の作り上げた組織のせいで、自分の優先すべきものが変わってしまったのだ。今では彼等が一番大事で、彼等を最優先に行うような行動ばかりを取った。ケルベロスに所属して5年間もRCに所属だけはしていたが、一度もイタリアに帰ることはなかった。それ程にケルベロスに所属する事に楽しみを覚えていたのだ。彼の昔を知る者は今の彼を見てなんと言うだろうか。まあそんな人間は「二人しかいないのだが」。 

「ここの辺りか…あいつらしいと言えばあいつらしい、かァ。」

訛りの強いイタリア語でそう呟く。目の前には廃墟ビル。その建造物を建造物と呼べた時代、恐らく外壁の役割をしていたであろうコンクリイトの残滓を、高級な革靴で踏んでいく。まるで時間の経過を嫌う彼の性格を表しているかのように、無惨な姿に変わってしまったくだらないものを踏みつけるように、嫌味たらしく、よく響くように踵を鳴らした。恐らくそこにドアがあったであろう箇所に踏み入れようとすると、外の塵溜めの付近からがさりという音が聞こえた。酔っ払いか、そう思いちらりとそちらの方を見やる、瞬間、デジレはそちらへと駆け出した。塵溜めから、明らかに多量の血が流れていたのだ。案の定、屍が転がっていた。それはそれは美しい少女であったが、そこは塵溜め、さしずめ散々弄ばれて棄てられた娼婦だろうか。人形のような愛らしい顔も、モデルのようなすらりと伸びた肢体も、その半分近くが紅色に染まっていた。

「…死亡確認でも、してやるか」

それの腕を持ち上げようとすると、う、とひとつ唸り声。デジレ――否、「ウロボロス」は瞬時に医師の顔に切り替わる。自分の職務を全うせねばと、慌てて彼女を塵溜めから引き出し、平面に寝かせた。

「……[大活躍だねぇ、パンドォラ?]」

鞄を指してそう呼んだのか、重量感のある銀色の鞄を開く。そこには不幸ではなく、医療道具と爆弾が隙間無く綺麗に詰め込まれていた。それの几帳面さを端的に表しているそれからいくつか道具を取り出した。さて彼女を見やり、ふたたびそれは、「いつもの間延びしたアメリカ英語」でぼそりと呟いた。

「…[どこかで見たような気がするなぁー。まぁ、後で調べればいっかぁ。]」

【医者】は、職務を開始した。



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「…………あ。思い出した。」

サウル=B=インノチェンティと何気ない通話をしていた時、急にデジレが言い放った。電話の相手がどうしたのかと問うてくる。いやァ、とひとこと呟いて、

「救護班には【重傷人二名】って言っておけ。そういやァあのBambina、フィオナ=グレイスか。あれは今ダヴィドん所にいたんだよなァ?」

それは構わないが、と電子音が話す。そこから何か続きを言いたそうであったが、デジレの「わかったッつンなら、だがもクソもねェだろォが」という強烈な一言で強制的に会話を切られてしまった。この男は医療従事者として、よくわからないプライド、寧ろ執着というのが相応しいだろうか、そのような節があった。どんな敵であれ怪我を目視してしまえば手を出せない、その癖になにも見えなければどんな冷酷な事もこなせた。よくわからない、周囲からはよくそう言われた。そう、よくわからなければわからないほど、デジレには都合が良かった。会話が途切れ、沈黙を破るように、デジレがところでと話しかける。

「デルシオネ!お前あいつをどう育てやがったんだよォ…危うく私、殺されるところだったんだぜェ?」

そう、オットマールと男二人ぶらり旅をしていた矢先に、攻撃されたのだ。この「アンダーボス」が。それに怒っているらしい、電話先の相手にぐちぐちと訛りの強いイタリア語で文句を吐き続けた。するとサウル老の纏わりつくような嫌味ったらしい高笑いが耳元で響く。

「元はと言えばデジレ、貴公が先に手を出したと聞いているが?」

情報は異常な程早く、ボスに行き渡っていた。この好々爺はいつだって、どこかで監視でもしているのかという程に正確に、瞬時に遠方の情報を仕入れていた。そこがこの組織の最大の武器、乃至最大の盾である。この男は飄々と、そして頑丈に周囲を固めているのだろう。くつくつと聞こえる電子音があまりにも不快で、男はふてくされたように言い訳をする。

「…何もしなかったら私が【友人達】に疑われちまうだろォが。」
「それはそうだ!ははは、それもそうだな!身内と知らずに攻撃したデルシオネも愚かよ!情報総括が情報を得られなかった!とても!とても面白い!」
「…私は表にはあまり出られねェからなァ。知らねェのも当然だろォよ」
「まあそれ以前に、【アンダーボスは先代が死してから存在していない】、【幹部は総会に出ている人間のみ】と、この私自身が、皆に教え込んでいるのだからな。」

現在のアソシエーテはサウル老が拾ってきた、乃至サウル老を信用し切っている人間が多い。よって組織全体がそれの発言を信じてしまうのだ。サウル老が、呼吸をするかのように、嘘をすらりと吐く。寧ろ身体に血が流れているというのと同等に、それはとても当たり前に、自然に行われているのだ。そしてその嘘は、無駄なくそして緻密であり、高い信憑性を持つため、皆騙されてしまうのである。その男の腹の内を知る者は極少数、そのうちの一人がこの「デジレ=ドゥシャン」であった。

「いや、楽しい話が聞けて楽しかったよ。ではまた本部でお逢いしようじゃないか、デジレ。」

その事なんだが、と、デジレが切り出す。その様子があまりにも真剣で、サウル老も耳を傾けた。

「ちょォーっと今日から1週間くらいフランスにでも行って休暇取ってろよォ。【楽しいことが起こるらしいぜ】?」

沈黙、後に、ははは、と、耳に障る高笑い。解った、と言い、別れの挨拶、デジレも別れの挨拶をして、通話を終えた。耳に残るあの高笑い。そう、私はそのために、アンダーボスなどという高い地位に就いたのだ。厭な事は沢山あった。

「…………ごめんね、ジキル。」

多数の爆弾を所持していた事から、何をするのかというのは大体は解っていた。そしてハイドにしか解らないような暗号を作れというよくわからない指示も、それを示唆していたのだろう。

「[でもぉー、今それをやられちゃったらぁー、僕が一番困るんだよねぇー]。」

今それをさせるわけにはいかなかった、ウロボロスの目的の為に。そう、最初からこの男の目的はひとつしかなかったのだ。そのために数多くを巻き込んで、そのためにいくつもの仮面を被り、ここまで上り詰めてきたのだ。別に他の犠牲はどうでもいい、目の前にいる怪我人だけが、自分の許容範囲である。その爆風で他の塵共がいなくなればそれで良し。寧ろ目的の為の行動がし易くなるやも知れない。それにジキルは止めて言う事を聞くような奴ではなかったし、と、あとづけのように、止められなかった自分への言い訳のように、心の中で反芻する。彼が今持つものは、【医者としての執念】と、【自分の目的を果たす事】、その2点だけであった。そしてそれはケルベロスのためにもなった、だから彼が持つ者は本来3点なのかも知れない。もしかしたら彼自身に自分がウロボロスだと無理矢理認識させる為にケルベロスに所属していたのかも知れない。だとすると、2点である事に変わりはない。その2つの執着だけが今のそれを動かしている、それだけは確実だった。

「[休暇届…出した方がいいのかなぁー…?相手はジキルだし、口頭じゃダメかなぁー。……ま、どっちでもいっかぁー。]」




くすくす、という笑い声が、夜の海に沈んでいって



「ドゥシャンの御家に誉れあれ。


   インノチェンティに祟りあれ。」


ぬるりと浮かぶ双頭のオルトロスが、夜の海から緑色の瞳を覗かせた。




   【それはきっと、双頭の狗に食われた蛇の物語】




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^q^^q^^q^^q^

フィオたん応急処置と、DDのお話をもりもりと盛り込んでみましt
っていうかフィオたん長々と放置してるけど辛うじて生きてたって事にしといて!しといて!!!!←←←←←←
でもハスキーさん救出?からそうは時間経ってないと思うし、距離もそうないと思うので、きっと生きている筈だきっとそうだ。いざとなったら究極魔法パラレルだ。←←←←←←←←←



ほそくみたいな:

DDはRCから派遣されたスパイというわけではありません。
RCの仕事はあくまでも「副業のひとつ」程度にしかやっておりません。
ただしCS側にはその事は一切口に出しておりません。ていうか訊かれませんから話しませんでしたっていう最悪パターン。←←←←←←←←←
「本業」であるCSの仕事(乃至医療事業)を最優先とし、余力があれば他の依頼も受け付ける、というスタイルを貫いております。隊長への報告では「個人的な依頼」として片付けております。依頼主は大体偽名を使ったサウルです。またはダビデです。
ダビデの机上にあった人物データはデル君から出力してもらったものが大多数ですが、一部はデジレに頼んでいます。余程深い事情を探りたい時に使用していました。きっとフィオたんもそれです。なにこれただのストーカーじゃん。

DDのアンダーボス(UB)としての役割は、外部の情報の入力・外部へ漏れた情報の隠蔽・情報操作・酷い場合は情報操作による組織どうしの潰し合いが主な仕事です。ただしあまりに面倒だと放置して「こうなったらGESSが楽しいんじゃね?」とでも言って適当にはぐらかしたりします。完全に遊んどる…^q^
ただCSに入ってくる、ハイドんから貰ったデータとかは消したり隠したりしてません。だって最優先事項がCSだもーん。←←←

「本業」というのはCSの仕事、というのはRC内の誰にも喋っておりません。ていうかRC内で喋れるのなんてダビデかサウルしかいなかった。^q^←←←←←←←←←
嘘八百で「孤児院」とは言っておりますが、今回の件でバレる事でしょう。でもCSの【友人達】に手出しはさせません、絶対に。ここがUBの便利な所です。←←←←←←←←
勿論デジレって名前も偽名です。本名は英語です。

あと、デジレの最終目的は「インノチェンティに祟りあれ」ですw
あとあと、何でデジレがダビデの幼少期呼ばれてた「ダヴィド」という呼び方をしているのか、何でダヴィドがデジレにだけ敬語で一人称私(わたくし)呼びなのかは追々ww書きたかったけど書く時間なかったんや…^q^←←←←←←←←←←←←←←←

ヒントは以前までに描いていた漫画モドキで一部ちりばめてたよ!っていうか一カ所わりかし明らかなところがあるよ!わかりにくいかもだけd←←←←←←←←←

……………実はこれがやりたくって、ハスキーさんに眼球くらいごりっともってってーってアプローチした節があります、ごめーんね☆←←←←←←←←←←←


このあとの行動は、ひとまず診療所に帰還してハスキーさんのナイフの撤去作業に入りますwwww
誰か回収にきてもいいのよ///その時は髪型は一本結びに戻してますwハットは被って帰ってきますw


これにて一旦は、D.D.:ウロボロスのお話は終了です。
…もし時間が赦すならもいっぽん書けたらいいけど、どうかなあ…^q^wwww



※D.D.の方針変更について

これにより、CS解散後のウロボロスは、名称:D.D.(デジレ=ドゥシャン)となり、
所属はRCに変更、地位は「幹部」となります。UBではございません。
RCに来ての仕事は、ダビデが完全回復するまでダはビデの代役です。ダビデよりも書類仕事をし、ダビデよりも外出仕事をしなくなります。態度は真逆と思っていいよ!←←←←←←
もしCSが再結集する場合はそちらを最優先させて頂きます。そのときは名称をD.D.(デボイア=デュー)に戻し、RCから退きます。
【Mafia:Re dei Cani】



本拠地:イタリア
 しかし拠点はヨーロッパ各地に点在している風変わりなマフィア。

レデイカーニは歴史の浅い組織ではあるが圧倒的な暴力性で活動区域/拠点を広げ、今では世界に名の知れた一大組織になっている。特に麻薬取引においてはかなりの大手である。
イタリア人のみ、男性のみで構成するのではなく、他ヨーロッパ系や他国の人間、または女子も受け入れる風変わりなマフィア組織。表向きには売春と賭博は行わないらしいが…。
構成員になるための条件は特にない。レデイカーニの構成員に血の掟を契ればそれで構成員となれる。ただしオメルタを破った者への制裁は常軌を逸するほど凄惨なものである。
暴力性が極めて高い組織であるため、アソシエーテの大半は銃器・刃物等の武器を携帯している。
実力さえあればどんな若い人間でも幹部に上がれる。その際の人間が孤児で姓が不明である/姓を語れない場合、現在のボスの姓を与えられる場合もある。

現在君臨している2代目のボスは温厚で紳士的、孤児や捨て子を無償で拾ってくれると評判。
一方で組織内ではよりいっそう血腥い話題が絶えなくなってきたという噂も流れている。



BOSS
 No.0036:サウル=ベンヴェヌート=インノチェンティ

Underboss
 No.00xx:デジレ=ドゥシャン


Capo régime
 No.0002:ダビデ=オッタヴィアーノ=インノチェンティ/暗殺・麻薬関係総括
 No.0008:デルシオネ/情報総括


Soldiers/Davide
 No.0005:ハイド/執事
 No.0012:サングイノーゾ
 No.0014:フィオナ=グレイス(仮)
 No.0018:リッチー=キール
 No.0020:キース=ヴェルディ
 No.0044:エマ=オールウィン



Altro Associate

 No.0004:アンディ=タラス/執事長
 No.0055:ロキシス=アイスラー/ボス付護衛官

 No.0003:川崎貴也
 No.0006:マルセル=グリーグ
 No.0022:ラズリー
 No.0023:リズリー








…ロ、ロゴとか作ってみたいけれどりんりんの貧弱な私の頭じゃ思いつかないwwwwww←←←←
他になにかございましたらふえるわかめのようにふえますよ!!!←←←←←←



ウロボロスがバイクから降りて携帯を眺めて数分後。青白い顔をしてオットマールの元に走り寄る。あのウロボロスの元より青い顔に一層血の気が無くなっており、何事かと思い問おうとすると、

「テルシスの位置情報から察するに、ジキルが国外逃亡、ベネディクトが恐らく戦闘により負傷。至急ベネディクトの所まで戻って。アレの静止が使えなくなるとジキルが暴走するかもしれない!早く!」

その蛇の珍しい早口での怒号を聞き、慌ててバイクを発進させる。隊長が国外逃亡とは一体何があったというのか。背後でウロボロスが散々悪態を吐きつつ、オットマールの知らない言語でひたすらに独り言を呟いていた。


  ――それはきっと、嵐を予知した蛇の


意識は朦朧、空は闇色のカーテンで覆われ、徐々に視界を奪っていった。今自分が居る場所も明確ではなく、気を失ってはならないという意志のみで地に足をつけていた。脳に送られる酸素が欠如すると視界が狭まる、昔聞いたねっとりとした声が脳裏を掠める。今がその状況か、そう考えていた時にふと、ぶろろん、という音が近づくのがはっきりと聞こえた。バイクの音だろう。新たな敵か。今のハスキーの状態で戦えるのか。否、戦うしかその犬には残されていない。青年は戦う為に、牙を剥く。ワルサーP38、ドイツ製拳銃のハンマーに指を絡め、グリップをしっかりと握り込む。神経はぴんと張りつめ、聞こえる音と敵の臭いを察知しようとする。そろそろ来る頃か、バイクの喧しい爆音がすうと静かになり、代わりにいかにも高級そうなヒールの音が嫌味たらしくかつかつと鳴る。銃を構え直す。腕を上げた際に背に刺したままのナイフが疵口を更に抉ったが、その犬は構う事無くトリガーを引こうとした。ぎり、と金属の軋む音とともに、

「なぁーにしてんのぉ!この馬鹿ー!!」

急な怒号、だが聞き覚えのある、間延びした気味の悪いアメリカ英語。そして見覚えのある白髪。少し安堵し、拳銃を一度下げ、それの名を呼ぶ。ウロボロスはその掠れた声を聞き、目を見開き舌打ち、ハスキーの元へと走る。一度それを強制的に座らせ、怪我の様子を見る。重傷。それを確認し、手に持っていた鞄を開きながら怪我人を怒鳴りつける。なにやってんの馬鹿、君は自分の状況解っているのかい馬鹿、ひたすら馬鹿馬鹿言うのがあまりにも喧しいので、ハスキーは大丈夫だと言い一度それを黙らせようとした。しかしその声はあまりにも弱々しく、今までよく歩けたものだとウロボロスは呆れたように溜息を零す。息の荒い犬の肩を掴み強制的に自分の方へと顔を向かせ、

「ドクターストップだ、ベネディクト=グリーヴァ」

それの無茶を、一時的に停止させた。


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ハスキーが負った傷の応急処置をその場で済ませ、ウロボロスは一服つく。煙草を取り出し、フィルタ部のパワーボールを潰す。強烈なメンソールの香りを嗜み、一気に吐き出す。少しばかり疲れた頭が若干覚醒し、これからについて考える。

「ベネディクトが思ったより重傷、か…。困ったねぇー。」

最初は足をやられて歩行速度が遅れているものとばかり思っていた。彼の戦闘に対する執念を、完全なる勝利を確約していると勘違いしていたのだ。彼があれ程にぼろぼろになるなど、他の隊員の誰が考えついただろうか。一番最初に、此れ程にぼろぼろになった彼を見た。その時の光景をふと思い出して笑みを零した。ジキルが呑気に「犬を拾った」等と馬鹿を言っていたか。処置が大変で一人で恨み言を呟きながら治療にあたったか。その懐かしい日が、とても遠くに感じて、ウロボロスは空を仰いだ。先程までまだ少し足下を照らしていた空は既に漆黒を引き連れていて、あまりにも早過ぎる時間の経過を恨んだ。そして、その黒に染まる様が今後の自分たちを彷彿とさせるようで、少しだけ恐ろしくも思えた。ジキルは、今どうしているのだろう。本来ハスキーが動けるようであればジキルの回収・停止に向かわせる筈だったのだ、それがあの重症である。向かわせるのは無理だと判断、仕方なしとジキルの捜索を断念する事にする。あれもあれで隊長なのだ。命を落とすような無茶な真似はするまい。そう信じるしか、ウロボロスにはできなかった。なんだかんだ文句を良いながらもウロボロスはジキルの確かな腕を信用していた。油断はならないが、自分が止めてもどうなる訳でもない。せめて傍に犬をつかせれば、余程の無茶はブレーキされて、まだ少しは安心できるだろう。そう考えて、ウロボロスは先にこちらに寄ったのだ。はて、困ったものだ。だが今は自分が出来る事をせねば。そう思い、ハスキーの腕を肩に回す。

「…オットくーん、悪いんだけどぉー、この馬鹿わんこを診療所に持って行ってくれるかーい?」

いきなり話しかけられて驚いたのか、オットマールは銜えていたチョコレエトをうっかり落としてしまった。自分のお菓子が、と少し落ち込むオットマールの事情などいさ知らずと言わんばかりに、ウロボロスがハスキーの歩行の補助をしながらバイクに近づく。よいしょ、とハスキーを後部座席に投げ落とし、後ろに居るのは怪我人だから安全運転よろしく、と、オットマールに満面の笑みを見せた。有無を言わせぬ流れらしい。いつもの無茶振りと思え、と溜息をひとつ吐き、少しのあいだ休めていたバイクを叩き起こそうとして、ふと気付く。

「ウロボロス、お前はどうするんだ?」

二人乗りのバイクの後部座席を顎で指し、現在乗車中の「お客様」を見やる。

「僕はあとで適当に車なりバイクなり奪って行くよー。」
「でもウロボロス、最近車の運転とかしたか?」
「…………まあ…、見ればなんとか思い出すでしょー!

おい、とつっこみを入れるオットマールを無視し、それに、と続ける。声色はいつもの高いテンションのまま、目だけは笑っていなかった。

「…ちょっと気になる事があるんだぁー…。それを調べたいのもあるんだよねぇー。僕はだいじょーぶ、それよりこの怪我人どうにかしてくれるかい?任せたよー?」

なんという無茶な。文句をひとことくらい言ってやろうかと思ったが、ウロボロスがそれを制止するように、蛇のような笑顔で、ゆったりと、

「そういえばぁー、今思い出したんだけどぉー?なんか隊長がー、遅刻者はパチキ一発って言ってたよねぇー?僕自分の頭傷つくのヤだからぁー、これで殴るので代用してもいーぃー?」

見るからに重厚感漂う銀色の鞄を持ち上げてきたので、大慌てでバイクを発進させた。

「………さて、行こうか。」

闇夜にぼんやりと、ひとりぼっち取り残された白蛇のシルエットが映し出された。


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かつり、かつり。

歩きながら髪留めを解く。

かつり、かつり。

ハットを被り直し、眼鏡を胸ポケットに仕舞い込んだ。

かつり、かつり。

左手に鞄を、右手にマカロフを。

かつり、かつり。

「本質が蛇でない事くらい、ずっと前から解っていたよ。」

かつり、かつり。

「でもね、みィんな、私をそう呼んでくれたんだ。」

かつり、かつり。

「だというのに私は、ひとりには、戻れない。もう、彼等に縋るしかなかったんだ。」

かつり、かつり。

「とても楽しい職場だよ、ケルベロスは。だから、」



かつん。

「ごめんね、ジキル。」


があん。


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くすくす、という笑い声が、夜の海に沈んでいった。




   【それはきっと、嵐を予知した蛇の末路を映す空】




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^q^^q^^q^^q^

うろにちょっとしたフラグをたててみました。
ここから多分うろの夏電戦エンドまでまっしぐらです!^q^
今週中にうpできればいいんですけど…できっかなー!!!!できたらいいな!!!!

さ、さーせんした…wwwwwww


まず最初の赤点ポイントに到着するや否や、ウロボロスは慌ててバイクから飛び降り駆け出した。

「Damned!おい!起きろこの馬鹿!」

悪態と怒号を吐き、倒れていたそれの生存確認をする。幸い寝ているだけのようだ。それを知り安心したのか、ウロボロスは大きくため息をつく。オットマールはその姿を見、いつもとは違った表情のそれに少々驚きを隠せなかったのだろう、暫くその場から動けずにいた。




    ――それはきっと、怯えた蛇の




目が覚めるとウロボロスが横に座り煙草を吸っていた。KOOLのブーストとか言ったか、煙草独特の纏わりつく臭いが鼻を掠める。おはよー、と、いつもの間延びした英語で話しかけられる。身体を起こすが倦怠感が取れない。先程の青髪にやられたのだろうか。記憶が若干曖昧だ。ぼうっとしているのに気付いたのだろう、ベネディクトの身体の各部位を触診しながらウロボロスが答える。

「睡眠薬でも嗅がされたんじゃないかなぁー。GHBみたいなのとかかなー?いや、もちょっと効力は薄いやつかな?まぁどうでもいいけど、いずれにしろハスキー君なら効き易そうだもんねぇ。ふぅん、あっさりやられちゃったんだぁ?あーあ、殲滅部隊の副長なのにねぇ?情けないねぇー?」

明らかに体格の違う男に喧嘩をふっかけつつも、外傷はないみたい、と、本職としてひとこと情報を付け足す。その会話によって徐々に記憶が呼び起こされる。そうだ、あの青髪に何かを嗅がされたことは覚えているのだ。徐々に頭が覚醒し、敵に逃げられたという事実にようやく直面した。慌てて周囲を見回すも、誰もいない。当然である、青髪――デルシオネというのだが、彼が逃げてから確実に十分以上は経過しているのだ。そして横に近接戦闘に不向きな男:ウロボロスがいる時点で既に敵は逃げ切ったと考えるべきである。まだうまく頭が回っていないらしい。

「で、どんな奴にやられちゃったのー?誰にも言わないからー、ちょっと聞きたいなぁー。もしRCのインノチェンティ・ジュニアみたいな近接戦向きにやられちゃったとかなら凄い汚点だけどねぇー?」

くつくつと人をからかって遊ぶようにウロボロスが話しかける。インノチェンティ・ジュニア、ハイドが現在密偵として送られている先の上司、ダビデ=O=インノチェンティの事である。彼は若干25歳という若さでRC幹部に上り詰めた、いわば組織の顔であり、ボス・サウル=B=インノチェンティのスケエプゴートの役も担っていたため、名はとても広く知れ渡っている。だがベネディクト自身はその容姿を知らなかった。ただ今回戦った敵は「それ」ではない事くらいはベネディクトも解ってはいた。身のこなし、捌き方が接近戦を得意とする人間のそれではなかったためである。眉間に皺を寄せ、当時の記憶を思い返す。

「とりあえず容姿は思い出してよぉー、特定して後でネチネチやろうよー」

それはそれは楽しげに言うものだからその骨のような顔面を思い切りぶん殴ってやりたくなったがなんとか堪え、銀色の鞄から携帯端末を取り出したウロボロスを睨みつけるだけに留めた。こわァいと腹立たしい言い方で適当にはぐらかしつつもノートパソコン大の携帯端末を弄り、何かを入力し始めるウロボロスを横目で見やる。この男はいつだってにやにやとしている。いつも思うがその笑顔が解ける事はないのだろうか。そんな事を考えていると、いきなりその蛇はOKと大声で叫んだ。

「さぁ!特定しようぜSonnie!」

Sonnieと言われる程歳も離れていないのだが今そこでそれに突っ込んでしまうと本当に面倒臭いので黙り込む。端末に浮かんでいるのは人物検索データベースのようなものだろう、外見特徴を入力すればある程度のことは把握できるシステムである。そしてその端末上に浮かび上がった文字の羅列はこのひょろ長い蛇が開発したインターフェイスであるのだが、これというのが物凄く解り難い。ここまでする必要があるのか、と思いつつも、この楽しそうな蛇の手前面倒臭いとも言えない。仕方ないので、青髪、と外見の特徴を述べようとした瞬間、え、あ、ああ、と、ウロボロスが一気に萎み、端末の電源を落とした。急に何が起こったのかと驚いていると、

「青髪とか…ああ…なんだぁ…つまんなぁーい。それデルシオネ。ほぼ間違いなくデルシオネ。Re dei Caniの情報統括。そのくらいは僕でも知ってた。」

あっさりと答えられてしまったその事実に拍子抜けしてしまった。そして、また浮上するRe dei Caniという組織。嫌と言う程聞いたその名前は、最早標的としてインプットされてしまったも同然である。くつくつとウロボロスが笑い、ひたすらにベネディクトに嫌味を吐き続ける。

「そっかぁー、近接戦専門でない奴に負けちゃったのかぁー。じゃあしょうがないねぇー。すぐに仕留められたら違ったんだろうけどねえー。そしてまんまと逃げられちゃったんだぁ、あんなひょろっこいのに?」

苛立ち。もうこいつ殴ってしまった方が良いのではないかという感覚。ウロボロスもそれを察知したのだろう、こわーいとからかうように言い捨てた。そして立ち上がり、いつものおどけた口調で、にやりとした蛇の笑顔で言い捨てる。

「もし、僕がそれと遭う事になったら、貰ってもいいよねぇ?」

目だけは、笑っていなかった。

「…好きにしろ」

まるでYESを強要されるかのように、空気だけが凍っていた。

「やァりぃ!まぁそれにー、僕の場合個人情報残すなんてヘマはしてないから、僕の所属とか知らないんじゃないかなぁ?少なくとも【かかりつけのお医者さん】程度にしか残ってないだろうしぃー。」

これでも元テロリストだよー、個人情報隠蔽と捏造はお手の物だよぉー、と、ぺらぺらへらへらと饒舌に喋り出す。これが盗聴されてでもいたらどうするつもりだ、と思ったが、この蛇がそんな初歩的なミスをする筈がない。おおよそ盗聴/盗撮発見機材の使用だとか、妨害電波を出しているだとか…、そういうのでなんとかしているのだろう。そういう無駄に用心深いのがこの蛇の性質なのだと、その犬は知っていた。スラックスについた塵を軽く手で払い、頭がしゃっきり働くまで暫くゆっくり休んでなさいとベネディクトに告げ、ウロボロスはその場を去ろうとした。が、ふと思い出したのか、くるりとベネディクトのほうを振り返る。

「悪いんだけどさぁー、さっき教えた診療所、あそこの機材が実はあまり揃ってる方ではないんだよねぇ。だからなるだけ大怪我して帰ってこないでよー、【ベネディクト】。」
「…解った」

そうして、ぶろろ、という轟音とともに、その蛇と運搬者はその場をあとにした。

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「珍しいな」

公道のど真ん中を颯爽と走り抜けるバイクの轟音に周囲の音の一切が掻き消されている中、オットマールが急に話を切り出したものだから、ウロボロスは何の話か全く解らずに間抜けな声で聞き返してしまった。

「いや、ハスキーの所に駆け寄ってた時、お前珍しく笑わなかっただろう」

そこまで言われて漸く、ああそれか、と理解した。彼とのつきあいはそう長い方ではない。初期からいたベネディクトやジキルといった面々はまだ自分の医者への執着を知っているのだろうが、と思ってはみたが果たして彼等も知っているのだろうか。どちらにしろ「それを口に出した事は人生で一度もなかった」。

「……僕はね、医者でなくてはならないのさ。そうでないと僕は僕でなくなってしまうんだよ。僕を定義づけるものの大きなひとつが、蛇であること、だからね。」

淡々と、いつものくだらない程に調子に乗った声色ではなく、しずかに、しずかに言い放つ。その最初で最後の独白は耳を塞ぎたくなる程の轟音に掻き消されて、質問者の耳に届く事はなかった。聞き返すオットマールにウロボロスはいつもの調子で返事を返した。

「何言ってるかさっぱり聞こえなぁーい!それよりオットくーん、次のアクティヴの所につれてってくれるー?多分それが隊長だと思うんだけどー!セールイちゃんかもだけどさぁー!」

そして男二人、むさ苦しい事この上ないバイク旅行は次のポイントへと驀進していくのであった。


    【それはきっと、怯えた蛇のひとつの我侭】



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^q^^q^^q^^q^

…えーっと…ハスキーさん助けに行こうとしたらいつのまにか寝ちゃってたのでとりあえず生存確認だけ…wwwwwああそれと、大怪我すんなよ!絶対すんなよ!っていうお笑い風のフリをですn←←←←←
あとちょっとだけデル君に喧嘩売ってますねサーセンwwwwエンカしてもいいのよ!適当に大嘘並べてトラップ仕掛けたいなあとか思ってないんだからねっ///←←←←←←
あ、ただし、DDは医者の執念により「DDの目の前では」攻撃することができません。目の前に怪我人いたら助けたくなっちゃうので。敵味方関係なく。なので殆ど銃撃とかはしてきませんっていう☆できても遠くから爆弾投げて、その現場を見ないようにするかんじですかn←←←←←←←


補足としまして、うろたんは自分に関するデータ【だけ】はすべからく抹消していってます。かたっぱしから。それはもう些細なことまで。ただ、自分に関わることだけなので、他の人のは手を付けてません!^q^なんて自己中!!!←←←←←←←←
流石に紙媒体は厳しいですが、もしハッキングされても元戸籍の情報のほうは既に死亡通知がいっているし、デボイアなんて人間自体存在しませんし、それ以前に使った名前やデータは消去済みです。基本キャッシュでのお支払いなのでカードとかないです。もし個人情報を使うとしても盗品とか完璧な偽装とかでs^q^
裏方万能系テロリストなめんなよ!!!みたいn←←←←←←←←←←


…あとさァ…もうなんていうの、この国語力の壊滅っぷり!この馬鹿なんとかしてくださいえろいひと!!!←←←←←←

さ、さーせんした…wwwwwww
「…うん、ごめん、至急ー。お願いねぇー?」

ぼそぼそと聞こえるアメリカ英語、次にPi、と携帯を切る音。ドアを開ける音が次に聞こえて、コンクリイトに響く高級靴のヒールの音。そうして次の音、

「すみませぇん、あなた達はぁ、軍の方ですかぁ?」

間延びしたイギリス英語で彼等の殺気を一気にぶち壊した。


   ――それはきっと、間抜けな蛇の


たった今BBからAPSの奪取を終え、殺伐とした空気の中にいきなり白髪の爺が割り込んで来たことで、ミュラー隊の面々は面食らっていた。こちらに近づいてくるその爺――否、よく見ると30代か40代といった風貌であるその男を見やり拳銃を構える。ひっ、と引きつった声を上げ、男は硬直し、両手をあげる。恐怖でうまく喋れないのだろうか、どもりながらも自分のことをただの医者だと話した。足下に落ちている銀色の鞄が若干気にはなるが、つくりを見るに簡単に壊れそうな仕組みであったようなのでいざとなれば破壊できるだろう、ミュラーはそう考えていた。付近にある診療所のような建造物から出てきた様子を見るに、彼はほんとうに医者なのだろう、銃口を少し下げた。その男はほっとしたのであろう、少しずつ近づいてきながら、ねっとりゆっくり、そして長々と喋り出した。

「ここの軍の方っていうのはぁ、こぉんな公道のど真ん中で銃乱射するものなんですかぁ?ちょっと控えてほしいんですよねぇ、患者さんの傷口に響きますのでぇ。あとその格好でうろつかれるとぉ、一般人としましてはちょぉーっと怖いんですよねぇ。せめてなんか上に羽織ってくださいよぉ、怖いなぁ。あーあとそれ」

そのUSBメモリはなんですか、とAPSを取ろうとしていたので足下に発砲。ひゃぁと間抜けな声を出して、男は尻餅をつく。別に取ろうとか思ってませんよぅ、と若干涙目で喋る姿からは明らかな小物臭がした。だがミュラーはその男の顔を見、銃口を額へを向ける。目の前で涙を浮かべるこの男は、

「どこの組織の人間か、吐いて頂こうか。」

目だけは一切笑っていなかった。


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はぁ、しょォがねェなァ、と、訛りの強いイタリア語で淡々と話す。途端にD.D.は掌を返したように変貌。演技を「変えようか」。口元はいつもの、蛇のような気味の悪い笑顔だった。くつくつくつ、引きつった笑い声を零し、ぬるりと立ち上がる。脱皮を済ませた蛇のようだ、周囲はそういう印象を持っただろうか。そして今日も「いつものアレ」をやる。

「まァさかこうもあっさりバレるとはねェ?所属だったかなァ?私はアンタ等にもお馴染みの、イタリアンマフィア、Re dei Caniって所さァ。ねぇ、ミュラー氏?」

まァアメリカのケルベロスって部隊の所属ですけどね。

「まァ医者ってのは嘘じゃねェし、怪我人もいるってのは事実さァ。だからこの辺でドンパチされたくねェ訳よ。こんな所をBBに襲われちゃたまったモンじゃねェもんなァ?」

まァ今日休診日らしいし怪我人いませんけどね。別にBBに見つかっても特に害はないんですけどね。

「なァそうだ、こんなのはどうだ?そのUSBメモリをくれたら、お上にちょォっと口添えして、こないだの取引で大損したブツの値段、上げてやってもいいんだぜ?ま、それだけの価値がある男ってことさァ、私は。」

まァお上とかウチにいませんし、いるとしてもちゃらんぽらんな餓鬼大将だけですけどね。どっちにしろRCとは本当に無関係ですけどね。

「そんな私に手ェ出したら…ま、賢いアンタならお分かりでしょうよォ?」

まァ、殺しても全く差し支えのない人間ってことですよね。

いつものアレ、つまり普段通りの大嘘を並べに並べまくったところ、先方は急に殺気立ったらしい、銃口を向けたままこちらを睨む。緊張した空気が辺りを包み、動くことさえ儘ならなかった。まだ主導権は先方にあるが、少なくとも一時的に動きを止める事ができたようである。良かった、事前にS.A.I.Sの最近の仕事を調べておいて。D.D.は自分の用心深さに改めて感謝していた。「これは幼い頃から×××××のお家で学ばされてきた役目であった」ので、そのあたりは抜かりなかったのだ。さてまだか、と周囲の音に注意を払う。元より聴力は良くない方であるD.D.はひとつの音を集中して聞かねばならなかったため、先方の声は全く聞こえていない。周囲の「欲しい音」はまだ来ないか、先方が少々苛立ちを見せていたのは解るが、今の彼にはどうでも良かった。そして遠くからその「欲しい音」が聞こえてきたのを察知し、にやりと蛇の笑みを浮かべる。勝った。

「ごォめんねェ?ちょォーっとお迎えが来たらしくてェ、私行かなきゃなんだよねェ。で、どうすんの?くれるの?」

そちらの利益になるくらいなら破壊してやる、といったところだろうか、ミュラーはUSBメモリを手から離し、コンクリイトに叩き付け、銃弾を浴びせた。あちゃァ、とひとこと漏らし、もはや残骸となったそれを一応拾い、D.D.は踵を返して全力で駆け出した。「あの音のする方へ」。逃がすものかと反射的に男の後を追い、彼が公道の角を曲がった所で銃口を向けるも、時既に遅く、白髪の男性は既に二輪車後部座席に跨がっていた。

「ノーヘルは危険ですのでご注意を!」

ヘルメットのおかげで顔は判別できなかったが、運転手はそれだけ叫び、ぶろろん、というけたたましい轟音を響かせながらその場を後にした。背後からはミュラー隊の悪態と苛立ちの声が聞こえた、ような気がしたが耳の悪いD.D.には全く聞こえていなかったのできっと彼の気分の問題だろう。高笑いをひとつ、そして早々とその場をあとにした。あと数時間は診療所には戻れまい、それまではのんびり観光旅行でもしようじゃないか。


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「で?破壊できたのか?」

そろそろ撒けたであろうと思ったのか、バイクの速度を若干落としながら、運転手――オットマール=アンシュツは後部座席へ向けて叫ぶ。「お願い」という名の死ぬ死ぬ詐欺、もとい脅し着信を受けて何事かと思い、大急ぎでテルシスの赤点:診療所付近に来たはいいが、本当に軍人を相手にしていたのだから驚きである。当の本人は素知らぬ顔で、ぬぅ、と小声で唸りながらハットを取りヘルメットを装着した。D.D.は、手元のそれを見てもう一度唸る。

「修復できるのかァ?これ…」

もはやゴミに近いそれを眺める。木っ端微塵、とまではいかないが、恐らく読み込むのも一苦労だろう。まあいい、偽物の可能性もあるのだ。次に期待するしかあるまいよ。そう諦めて、運転手にYESと返す。他愛のない会話を少し交わし、オットマールは何かに気付いたように、そうだウロボロス、と後部座席を呼ぶ。

「目的地はいかが致しましょうかー?まだ暫くはあそこに帰れないだろう?」

そうだねえ、と、いつもの間延びしたアメリカ英語で話す。ふ、と、やはりアメリカ英語は自分らしくていいと思ってしまった自分に気付き、それがとてもおかしくて、肩を揺らして少しだけ笑った。どうやら自分はケルベロスという組織に…、ふとそんな考えが過り、頭を振る。今はそんな場合ではない。少しだけ頭を掠めた嫌な考えを振りほどくように、大声で叫んだ。

「とりあえずはテルシスの赤点の所に寄ってくれると嬉しいなー!どうせアクティヴに動いてるのなんて【ジキル】と【ベネディクト】だけでしょー?ついでだから簡易的な治療もいるかなぁって思うしー!お願いね、【オットマール】!」

彼が皆を名で呼んだのがとても珍しく動揺したのか、オットマールは若干ハンドルを握る手を緩めたが、すぐに彼の頼み事に了解と返し、ぐ、と力を込める。

そして最後に「まあ死んでたら一緒だけどねぇー」と返した所を聞いて、こいつは相変わらずこいつだったわと思い直すオットマールの後ろで、その蛇は呑気にバイクでのルーマニア観光を楽しんでいた。



    【それはきっと、間抜けな蛇のとりとめのない嘘と】




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さ、さーせんでした…wwwwww
えっと、そんなかんじでミュラー隊から脱走させて頂きましたー^q^wwwwww
こっちからふっかけておいてほんとごめんなさい…wwwwwだって!ハスキーさんがやばそうだったから!助けに行きたかったの!!!←←←←←←←←←←

そして国語力が欲しいところです。支離滅裂です。ごめんなさい^q^wwwww



とある豪奢な作りの建造物、その一室でパイプ煙草を嗜みながら自分の愛杖を弄る老紳士風の男性がひとり。右隣には腰巻きと長く伸ばした髪が印象的な隻眼の男性が控えており、左隣には美しい顔立ちながら体格の良い男性がどっしりと構えていた。場所はRe dei Cani本部、サウル=ベンヴェヌート=インノチェンティの執務室である。とても静かで空気が重い。老紳士がひとこと、「暇ですね」と話しかけるが、どちらも自分宛と思わなかったのだろう、沈黙を続けた。サウル老はくすりと笑い、つまらないなあと漏らす。

「もっと楽しいことはないかな、どちらか存じないかね」

にこにこと、好々爺といった風貌で問いかける。では僭越ながら、と隻眼の男、アンディ=タラスが口を開いた。内容は簡単、何故BBを取り逃したのか、何故RCの失態が外部に漏れたのか、何故幹部のダビデ=O=インノチェンティがボスにさえ無断で外出を図ったのか。その3点であった。要約されていて解り易いと老人は笑う。頭を下げ肩を揺らしてくつくつと笑う様は、老紳士と呼ぶよりは老獪と表現する方が正しいであろう、ぱつりと分けた髪の一房がはらりと落ち、その老人の異質さを一層引き立てる。くつくつ、とひとしきり笑った所で老人が一言。

「当ててごらんなさい、暇をしていたのだし、少し遊戯(ゲエム)をしないかね。」

アンディも、巨躯の男性――ロキシス=アイスラーも、少しだけ眉を顰めた。いつもこの男は「ゲエム」をしたがる。何に関してもゲエムになる。人が死んだと聞いたら「どんな死に方をしたのか当てるゲエム」、組織を殲滅したと聞いたら「何時間で殲滅したか当てるゲエム」、オメルタ破りが発覚したら「どうして発覚したか当てるゲエム」、オメルタ破りを捕えたと聞いたら「拷問に何時間まで耐えられるか当てるゲエム」。この男の本質は、人の命が弄ばれる事自体を楽しむ男なのだ。そして、その「ゲエム」は、人命が関与する事が多い。今回もそれなのだろう、気味の悪い翁である。その雰囲気を読み取ったのであろう、その爺はつまらないと呟き、「こたえあわせ」をした。

「答えは簡単、全て私が口を出した、それだけだよ。」

だろうな、といったような仕草をとるロキシスを見やり、おやと驚いたような表情を見せる。そして意地の悪い笑顔を浮かべ、何故解っていながら止めなかったのかを訊ねた。この爺は止めて言う事を聞くような男ではない。それで被害が拡大しようものならそれこそ「この男の遊戯」となるのである。そのことを口に出すのも面倒だったのか、頭を振る事で表現した。サウル老もそれを察したのだろう、くつくつと笑う。ああつまらない、と笑いながら繰り返す。

「恐れながら申し上げますが、これで被害が出てしまうとまた【駒拾い】の必要が出てきます」

アンディが言う。サウル老はふわりと紳士的な笑みを浮かべ、アンディの方を向く。サウル老ももう年齢が年齢だ、若かりし頃はそれなりの諜報員であったかも知れないが、現在はただのしわしわの爺である。元より怪我をして動かし辛かった足は既に歩くという行為にでさえ悲鳴を上げていたし、長時間の外出をする体力も然程なかった。そこを案じての発言だろう、アンディは視線を少し落として話していた。足を見ていた様子であった。だいじょうぶだよ、と嗄れた声で答える、くつくつと笑いながら。

「私とてそこまで老いてはいまい、…それに、代わりに捨て犬捨て猫を拾ってくれる【駒】がいるだろう?」

彼等の脳裏に浮かんだのはひとりの青年、金の長い髪を靡かせ、海色の瞳を煌めかせた、美しい「それ」。それも元は親に捨てられた男娼であったが、圧倒的暴力性と残虐性を持ち、果てには謀略により多くの組織内の人間を陥れ、その資質を買われて幹部にのし上がった男であった。「圧倒的暴力による統制」、Re dei Caniの体勢を体現したような男、それがダヴィド――現在の名は「ダビデ=オッタヴィアーノ=インノチェンティ」、件の無断出撃をした輩である。

「…今回の件でジュニアが【いなくなってしまった】場合は、いかがお考えでしょうか」

アンディが呟く。サウルは未だに笑っていた。その笑顔は引くような笑いではなく、やわらかく、あたたかい笑顔であった。紳士的、そう呼ぶに相応しい笑顔を彼等に向けていた。それはジュニア、つまりダビデに対する絶対的信頼の現れかと二人は安堵していた。次に飛び出す単語はその期待を裏切る言葉であったと、その時は誰も思わなかっただろう。

「何の為の【ダビデ付ソルジャー】なのかな?彼の後任を育成する為だろう?何の為に彼の傍にあれほど多くの人間をつけたと?代わりは多い方が安心だろう?何の為に私が【あれ】を可愛がってきたと?あれが生み出す子らを最後まで育てて、ちゃんと私に差し出して貰う為だろう?決まっているではないか。今更何を言っているのかな?」

高らかに笑う老獪。はじめからこの老獪はひとをひとと思っていなかったのだ。可愛がっていたその少年さえも、己の望むままに捨てようとしていた。それに、と付け足す。

「【あれ】には、もう飽いて了(しま)っていてね。寧ろこれで少し望みを失ってくれたほうが、私としても愉しいのだよ。」

まあ、君達には解らないかも知れないがね。そのひとことを言い放って暫く、優雅な仕草で、高らかに、その老害はひたすら笑った。

広く静かな部屋には、その声はとてもよく反響してやたらと喧しかった。




【観客席から眺める、そのまま崩れ落ちるさまを】





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ゲスっぷりがうまく表わせられませんでした。^q^←←←←←←←←
とりあえずBBがばらばらに散らばってしまったことも、RCの情報が漏れた事も、ぜんぶインノチェンティのせいです^q^インノチェンティが先に各組織に言いふらしてましたー!!っていうネタバラし←←←←
だってつまんなかったんだもん…///というのがインノチェンティの言い分です←←←←←


すみませんでした^q^wwwwwwww








ルーマニアのとある小さな町。住人もそこそこ、特にこれといった特徴もない、普通の町並。そんな中にひっそりと経営している、少し洒落た診療所。すぐ横は自宅。その医者には配偶者は居らず、小さな自宅にひとりで住んでいた。今日は診療所を休診日とし、自宅でのんびりしようとソファに腰掛けた瞬間。隣の建造物からガラスの割れる音が聞こえて慌てて外に出る。最初に目立ったのは長い白髪。ハットを被り、ジャケットを羽織った爺が診療所の窓ガラスを叩き割っていた。酔っ払いかと思い声をかけた。そしてその長髪男性が振り返ったかと思うと、

彼の記憶は一度そこで途切れた。


  ■■■■


「さてと、とりあえずは拠点確保ー、かなぁー?」

D.D.は間延びした英語で呟く。正面から見ればまだ40前半にも満たないくらいの風貌であるが極度のストレスにより白く変わってしまった髪の色のせいでよく老けて見られるその男は、スタンガンとワイヤを片手に、小太りした男性を椅子に括りつけながら、蛇のようなぬるりとした気味の悪い笑みを浮かべる。小さな町の小さな診療所、医療機器はそこそこ揃い、余程の大怪我人でも診ない限りはなんの問題もない程度の設備がそこにはあった。くすくすと笑い、テルシスをDLした携帯を起動、拠点確保の連絡と位置情報を伝えた。携帯は診療所のロビーに置きっ放しにしておく事で、自分が診療所から動いていないように見せかけようとした。先程この診療所の持ち主らしき男を気絶させるのに使用したスタンガンを鞄に仕舞う。 鈍器として十分な効果を発揮する重量を持つその銀色の鞄を持ち、ふらりと周辺を彷徨く。特に何もないことを確認し、一度診療所に戻る。

「何もない所に、何か隠れてる場合って多いよねー。ヒトとか。」

地味で特徴のない場こそ隠れるのには最適である。人が多い都会では逃げるのにひと手間かかる、田舎では目立ちすぎる。そういう点においてはこの町は良い意味で「地味」だった。ついでに言えば、田舎過ぎるわけでもないので下手な近所付き合いもそう多くはないだろうと踏んでいた。よってD.D.はこの場を選んだのだ。一度テルシスを起動させ、周囲の人間の様子を診療所内から確認する。と、すぐ近くで一人対複数人が駆けているのが解った。それに気付いて興味本位でふらりと外出したはいいものの、その光景を直に見て「うぇ、」とひとこと漏らす。

「Damned! …流石に軍人は相手にしたくねェなァー…」

悪態、そして訛りの強いフランス語でそう言い捨てる。一人の方は我々も追っているBBの人間であると一目で分かったのだが、問題は複数人のほうで、その移動のしかたや指示、所持しているアサルトライフル等、ぱっと見た限りでも直ぐに解る。軍人のそれであった。急遽予定を変更して診療所に戻る。もうひとつ持ってきていた、鉛色の重厚感ある鞄から自分のパソコンを引き出し、手際よく周辺機器を取り付ける。「うちの愛機じゃないのが残念だなァ」とぼやきながらも「設置」は完了した。細長い指をかたかたと鳴らして数分、黒い画面に長い長い文字の層を並べて、たん、とEnterを押す。画面に映るのはなにかのデータベースだろうか。続けてかたかたと文字を入力していく。目的のものがあったらしい、酷使していた指をぴたりと止め、いつもの蛇のような笑みを浮かべる。そして「げ」と一言、すぐに眉尻を跳ね上げた。

「見覚えあると思ったー!あのミュラーじゃーん! えーホントに軍人上がりじゃんかぁー…。あれからどうやって端末壊せっていうのさー!もー!」

ナイトハルト=ミュラー。元ドイツ軍から傭兵という、異色の経歴を持つ武器商。以前は射撃の名手として名を馳せていた事もあるため、流石のD.D.でも見覚えはあったのだ。さて、問題は「そこからどうやって端末を奪う/破壊すれば良いのか」。その一点であった。恐らく周囲に配置されていた武装した男共は彼の部下であろう。骨のような男と屈強な男性陣、どう考えても自分一人ではどうすることもできなかった。かといって見逃してしまうのも勿体ない。あわよくば端末を手に入れようと企てている蛇には「破壊」はなるべく控えたかった。どさくさに紛れて盗むことも考えたが、ばれようものなら蜂の巣は逃れられない。できるだけ関わりたくないのだが、このままだとこの周辺に点在するBB陣を殲滅しかねない。先回りしようにもこの周囲を歩き回られたのではろくに行動ができない。さて、困ったものだ。

「…やるしかないのかなぁー…。お話しして一個頂戴することできないかなー。はぁ。怖い怖い」

そして蛇はぬるりと動き出す、まずはお話してみましょうか、と。



【それはきっと、巣の危険を排除する蛇の牙】

Summer Cyber Panic --Side:D.D.--




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^q^
文章はこれだから苦手なんだい…^q^←←←←←←←←

とりあえずうろたん、…えーとD.D.はミュラー隊の面々とお話しようとするみたいでs^q^←←←←
でもどんなお話するかっていうのは全く決めてません^q^wwwwww←←←←←←←
もしなにかネタがございましたらお願いします…www←←←←

あと素性・組織名は全部嘘八百言いまくります。適当万歳。


す、すみませんでしt^q^^q^^q^^q^←←←←←
正直な所、D.D.は悩んでいた。
殲滅部隊ケルベロス本部の一室、火薬と酸の匂いが混ざったような異臭漂う部屋で、その骨のような男は机に突っ伏していた。あまりにも骨のような体格なので餓死しているようにも見えるが、それの場合はただ食い物が一定量以上食えないだけである。屍のようなそれが急に跳ね起きる。気持ち悪い、誰もがそう思う挙動不審な男なのだ。そして奇妙な声を上げ、誰宛でもなく苛立ちのスラングを吐き捨てる。それが苛立っているのは、殲滅依頼の件であった。「ウイルスプログラム【A.P.S-259】を破壊せよ」、そうやらその一文がその男の悩みの種らしい。

「あれ、欲しいんだよなあ…」

普段の間延びしたアメリカ英語ではなく、何故か日本語でぶつぶつと喋り出す。そう、D.D.はそのサイバーウイルスが欲しいのだ。使用目的はない、ただ純粋に自分の知識欲を満たすための玩具程度であるが、それはとても魅力的であった。そしてあわよくば似たようなものを作り個人的に売りさばけば小遣い稼ぎにはなるだろうと思っていたのだ。やっぱ中身見たいなあ、あーでも命令はなぁ、等、ひとしきり早口でぶつぶつ宣った後に我に返り、思い出す。この部隊の隊長は「日本とイギリスのハーフ」であったことを。誰にも聞かれていないかその辺をぐるぐると歩き回り、誰もいない事を確認、後に盗聴電波のチェックを行ってもういちど席に戻る。「隊長にこんな事知られたらー、まぁ私の命はないよなー」と、今度は間延びしたスペイン語で吐き捨てる。当然だ、命令違反なのだから。あの餓鬼のことである、癇癪起こして手が付けられない事になりかねない。その事は構成員ーーもはや「元」とついても良いくらいに久しいがーーであるハイドの一件がすべてを物語っている。あんな面倒事は御免だ、とこっそりとスペイン語で呟いて、

「しょーがねェなァ、私もやるしかねェんだろうな」

最後に訛りの強いフランス語で吐き捨てた。



「ハスキーくーん!」

長身のD.D.とほぼ変わらない、だがD.D.よりかは遥かに体格の良い青年が振り返る。機嫌の悪そうに眉間に寄せた皺、鋭利そうにぎざぎざと並んだ歯、癖の強さを無理矢理押し込んだようなオールバックの金髪、不自然に尖った耳。ハスキーと呼ばれた彼、ベネディクトはそれの楽しそうに跳ねる様を見るなり瞬時にバックステップ、それとの距離を取った。D.D.は作ったような声で「ひーどーいー!」と喚き散らしたが、ベネディクトがその行動を取ったのは元はと言えばD.D.のせいである。頭痛薬とか適当なことを言ってわけのわからない薬を飲ませてみたり、長期の仕事に持って行くためのボストンバッグに爆発物を隠してみたり、背後からじゃれながらのしかかってきたかと思えば首筋に注射針の先端が当たっていたりと、D.D.の「ちょっかい」はもはや日常茶飯事であったため常時警戒せざるを得なくなったのだ。勿論致命傷は負わせてはいないが、いつ毒物を盛られるか解ったものではない。そのためそれからは一旦距離を置く事が最善の策であると、ベネディクトは身体で覚えてしまったのである。「今日は何のつもりだウロボロス…!」と、あからさまに敵意をむき出しにしている(が、D.D.からは犬が尻尾を振っているようにしか見えていなかった)ベネディクトに対し、コードネームで呼ばれたD.D.はくつくつと肩を揺らして笑った。

「いんやァー?ただ君と隊長はぜーったいに怪我して帰ってきそうだからぁー。『まともな』連絡先を教えておこうと思ったんだよねぇー。」
「…テルシスがあンだろ。」
「えー?でもー、僕多分携帯の電源切ってると思うよー?」

それじゃァ携帯電話の意味を成さねェだろう、と言おうとしたが、D.D.がそんな話を聴くような男ではないという事を思い出し、黙り込んだ。できればAPSを奪取したいD.D.にとって、テルシスという超便利な位置情報把握ツールは究極邪魔になるだけなので、テルシスを使う気はさらさらなかったし、寧ろアンインストールしようかと考えていたくらいである。そのため念の為全員に「まともな」連絡先をまわしていこうと考えたのである。最初に「まともな」と前置きをしたのは、少し前にオットマールーー調達部隊、D.D.は運転手君程度にしか思っていないがーーに携帯でちょっかいをかけた事があったため、念の為につけた補足説明であった。それはそうやって人を遠ざけようとする癖があるのだ。信じていたのに裏切られてぼろぼろになるよりかは、最初から恨みありき接した方が良いという彼の歪んだ精神のためである。その癖にひとりでいることが怖く誰かの怒りを買う事で注意を引こうとするのはこの蛇の習性なのだろうか。その蛇はによによと気味の悪い笑みを浮かべながらベネディクトに携帯を差し出した。ベネディクトは恐る恐るそれを手に取り、何もない事を確認して連絡先を交換、拍子抜けした顔でD.D.を見た。いつもと様子が違うぞ、と訝しげな目をしていたのだが、D.D.はそれには気付かなかったようだ。

「怪我したらいつでも呼んでねー、なるべく早めには行ってあげるからぁー」
「…解った。」
「だから手遅れになる前に呼ぶんだよー?特に君と隊長は加減ってものがわかんないみたいだしねぇー。死んでも墓はつくってあげないよー?」
「おう。」

その一方通行の会話は表向きはとても軽い内容であったが、その会話の裏には「くたばるなよ」という意味が込められていた。お互いにそれは理解しているのだろう、別れの挨拶もろくにせず、大男二人はそのまますたすたと各々の目的地へと向かって行った。



ベネディクトと別れた後、D.D.は少し値の張る靴の踵をかつんかつんと鳴らせながら楽しげに旅支度を始めた。とは言っても服は然程入れず、主に医療器具や薬品、そして少々の武器くらいしか入っていなかった。その男は医者としてはプライドが高く、誰かを治療する事に関しては至って真面目であるため、その点の準備は怠らない。「実験」と「治療」はまた別、それが彼の考えだった、そのためいかなる状況においても「治療」に関してだけは一切巫山戯たりはしない、そんな妙な男であった。その性質が災いしてか、彼は7年前の事件にて親友に嵌められる事となったのだ。その真面目さは次第に狂気を帯びていき、こうして歪んだ蛇を生み出したのだ。さながらそれは八岐大蛇(ヤマタノオロチ)のような多面性、そう表現するのが相応しいだろうか。

「さて、皆が無事に生きて大怪我してくることだけ考えようかなー。あ、あとあわよくば"回収"もだねー」

こうして精魂が腐り切った医者も、ルーマニアへと赴く事となった。


【それはきっと、娯楽を求める蛇の散歩】

Summer Cyber Panic --Side:D.D.--



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補足:ウロボロスは命令、破壊作業はちょこちょこはこなしていくけれど、基本回収に走ります。
尚、怪我をしたケルベロスメンバーのもとには連絡をくださいましたら即駆けつけます。てきとうに車でも盗んででもなるだけ早く駆けつけます。便利な救急箱程度に使っても良いのよ!←
いつもどおり入り浸っているマフィア企画で描かせて頂いたやつです。サーセンwwww



そんな素敵なマフィア企画はこちらより↓




ちなみにこんなやつ。



あたしの海にさよならを-mafia_sheba_01



加工なし立ち絵ver.
あたしの海にさよならを-mafia_tatie_sheba_01



加工なし顔アップver.
あたしの海にさよならを-mafia_kao_sheba_01




そちらで書かせて頂いた設定(笑)



■No.0059
■名前:シバ(Sheba)
「マダム」や「ワンアームレディ」と呼ばれる事もある。
■年齢:自称20代(とは言うが真偽は不明)
■誕生日:2.7
■出身地:不明
■その他:通称「マダム・ワンアーム」
nameless所属、隻腕の戦闘員。3年前からネスに所属しており、それなりに功績を上げている。アジア系の風貌の、大人びた女性。
過去の来歴をほとんど喋らないが、以前は暴力組織【Re dei Cani】に所属していた事だけは話している。尚、ネスに所属した当時から既に右腕はなかった。
視力に優れ、遠距離狙撃を専門としている。近接戦闘は好まないし得意ではない。だが銃を持たせるとトリガーハッピーになるため、彼女を戦闘員として扱う際は注意が必要である。加えその身のこなしや行動から、以前は諜報員として活動していたようであると推測できるが真偽は不明。
所属から3年と期間は短いが、その温かくおっとりとした性格故か周囲とも馴染み、ネスの皆の相談役になったり、甘え先・逃避先、たまに胸が誰かの枕代わりになっていたりする。
だが元の所属故か、たまにドライな発言をして周囲を驚かせる事もしばしば。特に戦闘の話になると犠牲も厭わないというような発言が目立つ。それでも普段接するぶんにはとても穏やかでやさしいため、敬遠する人間は少ない。
おしゃれ好きで、しょっちゅう髪型や服装を変える。胸元のがっぽりと開いたドレスが最近のお気に入り。ただ髪型だけは片腕でのセットは難しいため、美容室に通ったりネスの皆に手伝ってもらったりしている。
愛銃は狙撃銃だとレミントンM40。ハンドガンはベレッタPx4。
皆の前では吸わないが実は喫煙者で、銘柄はPeace10。
口癖は「~して頂戴」。趣味は激辛料理を食べる事。



こまかいことを言ってみる(笑)

髪の色は純黒、腰より少し上まで伸びた長髪。瞳は濃いブルー。

身長:168cm
血液型:O型

体格:つく筋肉はついているのだが、触るとぷにっとしている。
あとふかふか。どことは言わないが。
顔立ちはすこし童顔でたれ目、アジア系の褐色肌。


その他は後日(とか言って忘れそう^q^)


交友関係
(募集中だお☆)




思いついたら多分めっちゃふえます←