展覧会で初めて国宝深窓秘抄を目にし、
一目惚れをし、その足で紀伊國屋へ本を求めに行った。
それから何年なるだろうか…
澄んだ美しい線を書きたい!とお稽古してきた。
細字は墨量の変化が非常に難しい。
まだ二枚目。
もっと書き込まなければならない。
神事と麻の関わりを、山守博は『麻の知識』 (1993) の中で「もともと日本では、白は清浄で潔白、清々しさを表し、穢れを払うといわれ、麻にその白さを求めて神事に供用されたものと考えられる」と分析する。
その原始とも言えるのが、「古事記」に登場する天の岩屋のシーンだ。
天照大神が天の岩屋に隠れ入ってしまい、真っ暗闇になる世界。八百万の神がなんとか大神にお出まし願おうと、天香久山から取ってきた榊の枝に以下のものを吊り下げて祝詞をあげる。
上枝にヤサカノマガタマ
中枝にヤタノカガミ
下枝に白丹寸手 (シラニギテ) 、青丹寸手 (アオニギテ)
この白丹寸手とは楮の樹皮の繊維で織った布の御幣 (ぬさ) 、そして青丹寸手は、麻の繊維で織った布の御幣を指す。
神話の何気ない情景描写だが、麻と神事との関わりが古くからあったことがうかがえる。