このマトリクスの説明も後半にさしかかりました。今回は革新的イノベーション戦略を解説します。
出所:http://ameblo.jp/linqno1/entry-12148094812.html
破壊的イノベーション戦略と対角線上に位置するにも関わらず、「革新的」と命名されている戦略です。革新的と破壊的とはここでは明確な違いが出ており、もっともこの図からすると真逆です。
ゲイリーの解説によると「ジェネリック医薬品」を例に説明されております。要するに、ジェネリック医薬品を作るにはそれなりの新しい技術を要しますが、効能に関しては既存の医薬品と同じであるため、これまでの流通チャネルをそのまま使用できるというメリットがあります。たとえ新規参入の企業であっても、風邪用の医薬品であれば、やはり風邪用の医薬品の流通チャネルを使うのが当たり前の話で、その意味で特許が切れた企業にとってはこの革新的イノベーション戦略を軸とした企業は脅威となるわけです。
しかしながら、既存の市場を完全に壊してしまう性質のものではなく、既存企業にとって脅威になるものの、ある意味で共存共栄の道も模索できることから、その意味で「革新的」と命名されているものと推測できます。風薬を例に考えてみてください。風邪をひきました。症状は軽いので町のドラックストアで市販されている風薬を購入しようと店の棚の前に行くと、メーカー品とジェネリック品とが並べてありました。メーカー品は1週間分で1,000円、ジェネリックは同じ量で600円でした。さて、どちらを選びますか?という問題です。既存メーカーにとって脅威ではあるものの、共存できないことはないと予測できます。これが革新的イノベーション戦略というものです。
今のLinQはダンスに新しい要素を入れる必要がなく、その分、新しいビジネスモデルを開発する必要があるためにこの戦略は全くあてはまらないですし、今後もその必要はないと思われます。この戦略はビジネスモデルを軸として考える場合に有効で、例えば、AKB48のように、物販で稼ぐビジネスモデルが十分に可能であるならば、あとは劇場での出し物の内容を変えていくだけの新しい技術を開発していくという意味で、今現在のAKB48はこの戦略で勝負すればうまいこと運営を回すことができ、LinQとは対照的な個性を引き出していくことができ、ここに「棲み分け論」という今西錦司先生の理論を援用することができ、経営学でいう差別化戦略の典型例を見ることができましょう。
我ながら素晴らしい流れを作ることができたと自画自賛しているのですけど、元はゲイリーの理論なので彼が一番すごいのですが、それにしてもAKB48とLinQの比較でこのような差が出るとは面白いもので、同じアイドルとはいえ、これほどの違い、それに棲み分けの例を見ることができたことに関して、アイドルというものは非常に奥の深い芸能の領域であると改めて認識した次第であります。
次回は新設計イノベーション戦略を解説していこうと思います。ご高覧、ありがとうございました。
皆様、お久しぶりです。少し時間ができましたから続きをやっていこうと思います。
前回は慣習的イノベーション戦略を説明しました。今回は破壊的イノベーション戦略の説明を行うことにします。時間があきましたので、もう一度図を出しておきます。
出所:http://ameblo.jp/linqno1/entry-12133441767.html の図を改訂し掲載
破壊的イノベーションといえばクリステンセンの「破壊的イノベーション」のことです。論文の原文にもそのように明記されております。とはいえ、「破壊的イノベーション戦略」となるとさすがに意味が異なるのですが、その点については図の説明が全て終わった時に説明します。ここではゲイリーのいう「破壊的イノベーション」について説明します。ゲイリーは原文中においてこの戦略についてはクリステンセンの概念を引用したことを明記しております。そこに彼なりの理解を付け加えておりますので、それについて解説していこうと思います。
まず、この戦略は「技術は旧式、ビジネスモデルは新式」の構図です。原文ではOSのアンドロイドを例にあげ、アップルやマイクロソフトのOSとの比較で説明しています。要は、OSとしての機能はほとんど変わらないが、アンドロイドは無料、アップルやマイクロソフトは有料というビジネスモデルの違いを強調して説明されております。厳密にいうと違うのですが、破壊的イノベーションを一言で説明するとなるとかなり明確な答えとなっております。
アイドルでいうなれば、踊りは古典的なアイドルとほとんど変わりないが、入場料が無料で、その分、物販でのグッズの単価が高い、ないし、単価は低いが人気商品を連続ヒットさせ、回転率が高いがゆえに収入増に貢献し、ライバルを寄せ付けないなどとなるでしょうか。
ではこのモデルをLinqに、すなわち、「知的ダンス女子」の枠となるかということですけど、「知的」にいくならこの枠を使うべきだと考えております。現在のLinQは、現状では無理やり慣習的イノベーション戦略を採用しておりますが、これはX軸上の選択は正しいものの、Y軸上の選択を間違っているためにAKB48を抜けない、ないし世界進出の機会を逃す原因となっていると考えられます。せっかく古いダンスがものすごくいい状態で機能しているわけですから、ビジネスモデルだけを変えて勝負すればAKB48を超えることは可能と判断されます。そうする間にAKB48も次なる戦略を考えるでしょうし、そうすると戦略の競争が生まれてきますから両者はとんでもなく素晴らしいアイドルになっていくでしょう、という仮説が生まれてきます。
次回以降は残りの二つを説明したうえで、この破壊的イノベーション戦略を選んだ、また、選ぶべき理由を探っていこうと企画しております。
ご高覧、ありがとうございました。
前回は慣習的イノベーション戦略を説明しました。今回は破壊的イノベーション戦略の説明を行うことにします。時間があきましたので、もう一度図を出しておきます。

出所:http://ameblo.jp/linqno1/entry-12133441767.html の図を改訂し掲載
破壊的イノベーションといえばクリステンセンの「破壊的イノベーション」のことです。論文の原文にもそのように明記されております。とはいえ、「破壊的イノベーション戦略」となるとさすがに意味が異なるのですが、その点については図の説明が全て終わった時に説明します。ここではゲイリーのいう「破壊的イノベーション」について説明します。ゲイリーは原文中においてこの戦略についてはクリステンセンの概念を引用したことを明記しております。そこに彼なりの理解を付け加えておりますので、それについて解説していこうと思います。
まず、この戦略は「技術は旧式、ビジネスモデルは新式」の構図です。原文ではOSのアンドロイドを例にあげ、アップルやマイクロソフトのOSとの比較で説明しています。要は、OSとしての機能はほとんど変わらないが、アンドロイドは無料、アップルやマイクロソフトは有料というビジネスモデルの違いを強調して説明されております。厳密にいうと違うのですが、破壊的イノベーションを一言で説明するとなるとかなり明確な答えとなっております。
アイドルでいうなれば、踊りは古典的なアイドルとほとんど変わりないが、入場料が無料で、その分、物販でのグッズの単価が高い、ないし、単価は低いが人気商品を連続ヒットさせ、回転率が高いがゆえに収入増に貢献し、ライバルを寄せ付けないなどとなるでしょうか。
ではこのモデルをLinqに、すなわち、「知的ダンス女子」の枠となるかということですけど、「知的」にいくならこの枠を使うべきだと考えております。現在のLinQは、現状では無理やり慣習的イノベーション戦略を採用しておりますが、これはX軸上の選択は正しいものの、Y軸上の選択を間違っているためにAKB48を抜けない、ないし世界進出の機会を逃す原因となっていると考えられます。せっかく古いダンスがものすごくいい状態で機能しているわけですから、ビジネスモデルだけを変えて勝負すればAKB48を超えることは可能と判断されます。そうする間にAKB48も次なる戦略を考えるでしょうし、そうすると戦略の競争が生まれてきますから両者はとんでもなく素晴らしいアイドルになっていくでしょう、という仮説が生まれてきます。
次回以降は残りの二つを説明したうえで、この破壊的イノベーション戦略を選んだ、また、選ぶべき理由を探っていこうと企画しております。
ご高覧、ありがとうございました。
深瀬さんと一ノ瀬さんが引退ということで、そうなると一世代を築き上げた功労者がいなくなるということで、そうなると大変なのが次世代に引き継ぐことですね。私のLinQ戦略論は既に次世代用に設定されていますが、同じ釜の飯を食べてきたメンバーにとっては次世代への継承がこれから行われるわけで、この点が気を使うところです。
これはですよ、私の頭の中をそのまま他人の頭に同期化することが不可能なのと同じで、深瀬さんと一ノ瀬さんの経験値を次世代に引き継ぐことは困難を極めます。そこで一つのヒントがあるのですが、それは東欧の科学者であったマイケル・ポランニーが提唱した「暗黙知」という概念です。これは難しいようで、しかし、理解するのは簡単な反面、実行には困難を極める、理論としては究極の理論であります。が、LinQにはこれを挑戦していただきたい。
暗黙知とは言葉で表すことのできない身体の作動のことを言います。例えば、あなたはなぜ「指を曲げることができますか?」とか、自転車を乗るときのコツは?と聞かれて正確に応えることはできるでしょうか?これを暗黙知といいます。詳しくはポランニーの書物を読むしかないのですが、簡単にいうと上述の意味となります。
深瀬さんと一ノ瀬さんが経験と体験を通じて蓄積された体内データのほとんどはこの暗黙知となるのですが、これを次世代に引き継いでいきたいのです。それの具体的な方法論が示されている理論は野中郁次郎 名誉教授の理論で「ナレッジマネジメント」というものがあるのですが、それをこれから勉強して実行する時間はLinQにはありませんから、別の方法でやってみたいと思います。
これで知識クローンを作ることに成功すれば・・・ノーベル賞も夢ではないかもしれません。これぞ目指すべきゴールである「知的ダンス女子」であります。
これは深瀬さんと一ノ瀬さんの暗黙知に限ったことではなく、組織の功労者達が蓄積してきた重要な知識を移転し、最強の組織を作り上げていくために必要であり、その部分のことに対し私は「知的」と命名しており、誰にも真似できない組織を作ろうとしているのです。ですからコア・コンピタンスの究極はこの暗黙知の移転をどのようにして実行するかと私は考えており、この点を今回のLinQ戦略論のゴールとしようと考えております。
今後ともお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
最近は堅い話ばかり書いていたので、今日は少し休憩をしましょう。
先日、ちせみくの二人の引退発表があった時に専用劇場とは別の場所でLinQのライブを観覧したのですが、その時にこれは「激変した」と感じたことがあります。それは、オタクの方々がヲタ芸をやらずに、LinQのダンスを一緒になってやっているとうことです。ミックスの入れ方も少し単純になった感じでしょうか?
正確には、ヲタ芸をやっている人もいるのですが、その数が少なくなったということです。数か月前までヲタはヲタの踊り、アイドルはアイドルの踊りでファンと演者の間はかなりの距離感があったのですが、その意味でその距離が少し近くなったような気がしました。
物販でアイドルとの距離を近くするのではなく、心の中でアイドルとの接近を試みているようで、かなりいい状況だと判断しております。今後もファンとの「心のつながり」を大切に活動を続けていただければと思います。
これからも皆でLinQをもりあげていきましょう。よろしくお願いします。
先日、ちせみくの二人の引退発表があった時に専用劇場とは別の場所でLinQのライブを観覧したのですが、その時にこれは「激変した」と感じたことがあります。それは、オタクの方々がヲタ芸をやらずに、LinQのダンスを一緒になってやっているとうことです。ミックスの入れ方も少し単純になった感じでしょうか?
正確には、ヲタ芸をやっている人もいるのですが、その数が少なくなったということです。数か月前までヲタはヲタの踊り、アイドルはアイドルの踊りでファンと演者の間はかなりの距離感があったのですが、その意味でその距離が少し近くなったような気がしました。
物販でアイドルとの距離を近くするのではなく、心の中でアイドルとの接近を試みているようで、かなりいい状況だと判断しております。今後もファンとの「心のつながり」を大切に活動を続けていただければと思います。
これからも皆でLinQをもりあげていきましょう。よろしくお願いします。
本日の14時の発表でしたが、深瀬智聖さんと一ノ瀬 みくさんの二人が同時にLinQから卒業することが発表されました。卒業公演は6月となるそうです。
とりわけ、深瀬智聖さんにはいつも勇気づけられ、なんというか、私の本職は研究者であり、芸能は確かに若いころは本格的な芸能人として活躍していたものの、官邸に奉職して以降は芸能界での経験を活かしつつ、研究者としての道を専門として進んできたのですが、私が官邸に採用されのはやはり芸能界を知っているからであり、その意味で芸能活動に終止符を打つことは許されず、様々な理由から芸能界という世界で溺れて死にそうになっているときでも「ファンです!!応援してます!!」と元気に挨拶をしてくれる、芸能界で唯一の人物であっただけに無念でなりません。
それから一之瀬さん、実は妻の宗子は一之瀬さんのダンスを参考にLinQのカバーを行っていたため、やはり無念な表情をしております。高身長で切れと深みのあるダンスを披露できる一之瀬さんのダンスを今後はあまり見ることができなくなるのが残念ですが、芸能界は継続されるとのことですので、またダンスを披露していただければ幸いです。
そうですね、私のLinQ戦略論は今後も続いていくのですが、特に、10代のメンバーの皆様方、大学院の修士レベルの話で田中ワールドを繰り広げておりますが、おっさん田中も頑張るので、「ダンス知的女子」を実行できるようについてきてくださいね。お願いします。
深瀬さん、一之瀬さん、大変ご苦労様でした。次のステップでのご活躍をお祈り申し上げます。
首相官邸 教授 田中誠一
首相官邸 教授 田中宗子
とりわけ、深瀬智聖さんにはいつも勇気づけられ、なんというか、私の本職は研究者であり、芸能は確かに若いころは本格的な芸能人として活躍していたものの、官邸に奉職して以降は芸能界での経験を活かしつつ、研究者としての道を専門として進んできたのですが、私が官邸に採用されのはやはり芸能界を知っているからであり、その意味で芸能活動に終止符を打つことは許されず、様々な理由から芸能界という世界で溺れて死にそうになっているときでも「ファンです!!応援してます!!」と元気に挨拶をしてくれる、芸能界で唯一の人物であっただけに無念でなりません。
それから一之瀬さん、実は妻の宗子は一之瀬さんのダンスを参考にLinQのカバーを行っていたため、やはり無念な表情をしております。高身長で切れと深みのあるダンスを披露できる一之瀬さんのダンスを今後はあまり見ることができなくなるのが残念ですが、芸能界は継続されるとのことですので、またダンスを披露していただければ幸いです。
そうですね、私のLinQ戦略論は今後も続いていくのですが、特に、10代のメンバーの皆様方、大学院の修士レベルの話で田中ワールドを繰り広げておりますが、おっさん田中も頑張るので、「ダンス知的女子」を実行できるようについてきてくださいね。お願いします。
深瀬さん、一之瀬さん、大変ご苦労様でした。次のステップでのご活躍をお祈り申し上げます。
首相官邸 教授 田中誠一
首相官邸 教授 田中宗子