次世代へ | 芸能の世界とマネジメント

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深瀬さんと一ノ瀬さんが引退ということで、そうなると一世代を築き上げた功労者がいなくなるということで、そうなると大変なのが次世代に引き継ぐことですね。私のLinQ戦略論は既に次世代用に設定されていますが、同じ釜の飯を食べてきたメンバーにとっては次世代への継承がこれから行われるわけで、この点が気を使うところです。

これはですよ、私の頭の中をそのまま他人の頭に同期化することが不可能なのと同じで、深瀬さんと一ノ瀬さんの経験値を次世代に引き継ぐことは困難を極めます。そこで一つのヒントがあるのですが、それは東欧の科学者であったマイケル・ポランニーが提唱した「暗黙知」という概念です。これは難しいようで、しかし、理解するのは簡単な反面、実行には困難を極める、理論としては究極の理論であります。が、LinQにはこれを挑戦していただきたい。

暗黙知とは言葉で表すことのできない身体の作動のことを言います。例えば、あなたはなぜ「指を曲げることができますか?」とか、自転車を乗るときのコツは?と聞かれて正確に応えることはできるでしょうか?これを暗黙知といいます。詳しくはポランニーの書物を読むしかないのですが、簡単にいうと上述の意味となります。

深瀬さんと一ノ瀬さんが経験と体験を通じて蓄積された体内データのほとんどはこの暗黙知となるのですが、これを次世代に引き継いでいきたいのです。それの具体的な方法論が示されている理論は野中郁次郎 名誉教授の理論で「ナレッジマネジメント」というものがあるのですが、それをこれから勉強して実行する時間はLinQにはありませんから、別の方法でやってみたいと思います。

これで知識クローンを作ることに成功すれば・・・ノーベル賞も夢ではないかもしれません。これぞ目指すべきゴールである「知的ダンス女子」であります。

これは深瀬さんと一ノ瀬さんの暗黙知に限ったことではなく、組織の功労者達が蓄積してきた重要な知識を移転し、最強の組織を作り上げていくために必要であり、その部分のことに対し私は「知的」と命名しており、誰にも真似できない組織を作ろうとしているのです。ですからコア・コンピタンスの究極はこの暗黙知の移転をどのようにして実行するかと私は考えており、この点を今回のLinQ戦略論のゴールとしようと考えております。

今後ともお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。