飲食店繁盛のヒケツ -43ページ目

飲食店繁盛のヒケツ

飲食店運営に役立つ情報や日々の雑感、コラム等を配信しています。飲食店に興味のあるかたも無い方も楽しく学ぶ飲食店経営論をご紹介!

先月からやり始めた某イタリアン店のパーティ受注が好調です。
今までは問い合わせが合ったら考えるという姿勢で運営していたのですが
それでは取れないことが分かっていました。
でも、競合がたくさんいるなかでウチなんかパーティを売りだしても
取れないだろうという考えもあったと思います。

それで、まともな宴会を取るのはやめて
少人数、低価格、昼、子供、家族、会合というキーワードで
利用するニーズを想定したプランを多数考えて売り出しました。
売り出しはチラシとネットの2媒体です。

すると、子ども会やらサークル関係やツアーのバスストップまで
問い合わせがきて受注出来ているのです。

最初から狙っていたのですが、居酒屋とは違う価値を提供するという
ことでウケたのだと思います。

成功のヒケツはとにかく会合のニーズ名を冠したプランをできるだけ
多くもつということです。

宴会プランなんかで結構良いのが同窓会プラン。
これは同窓会名簿への連絡までしてあげることでニーズを満たしているのですが
なかなか、町場の居酒屋さんでそこまでしてくれる店がないでしょう。

忘新年、歓送迎以外のニーズを満たすプランをたくさん持つこと。
ぜひ実施してみてください。
飛行機にのると、小さなお子様には搭乗プレゼントで折り紙やおもちゃを
プレゼントしてくれます。それで離陸時の一時子供は静かに遊ぶのです。
でも、昔は飛行機のおもちゃとか結構良いものだったと思いますが
最近は経営が厳しいのかしょぼくなりました。

今回は接客する上でのキーマンは誰か?そのキーマンを喜ばせることを意識
したほうが良いというおはなしです。

分かりやすい例でいくと、小さなお子様のいるファミリー客。
この場合は、間違いなく子供が喜ぶことが家族の団欒に大切な事です。
親は、子が食べない、泣いていると不機嫌になりますし早く帰りたくなります。
ですから不機嫌な子供をハッピーに変えてあげる接客を実践することです。
例えば、泣いている子供がいれば泣き止ますためのアイテムをすかさず手渡すとか。
子供が食べやすい器を用意してあげるとか、いろいろあると思います。

上司と部下であれば、上司にターゲットをおいた接客をする。
接待なら、接待されている側に配慮する。
カップルなら女性を優先にサービスをする。
グループなら幹事にあたる方の便利屋さんに徹する。

このようなサービスは単価が低くなればなるほど意識しなくなる傾向があります。
逆に、高単価で販促に頼らない店では生命線でもあるところです。

サービスをソツなくこなすところから1歩進むには、誰に何をしてあげるのか?
その優先順位の決め方がポイントとなるのです。

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客数を増やすには販促という考えではなく本質的にお客様の
欲しい物や価値を提供していくしかありません。
販促は今一時に客数は増えるかもしれませんが、特典や新鮮さがなくなると
すぐに萎んでしまいます。逆に、お客様の欲しいものを提供すれば
お客のほうから必ず店にやってきます。

例えば、あるビジネスホテルでは隣にコンビニがあるのですが
その存在はメリット、デメリット両方存在しています。
メリットとしては、ホテル予約時なんかにコンビニが近くにありますという
とお客様は喜びます。ジュースや弁当なんか安く買えるからです。
デメリットとしてはホテル飲食、食付き宿泊が売れにくくなったこと。
特にビジネスマンに売るビールや酒なんかが売れなくなったのです。

そこで、レストランのビール価格も値下げし対抗しようとなりますが
効果は売上を減らすだけで客数は思うように伸びません。

お客様は表面的には安いビールを求めるかもしれませんが
本質は、部屋でゆっくりとテレビを見ながら発泡酒を飲もうなのです。

ですから、店としての対策は、ビールの価格引き下げ、レストランでの大画面テレビの
設置、缶ではなく、冷えたジョッキで生ビールを提供する。
またはコンビニ価格でお部屋に生ビールをお届けする。ここまで実施することで
宿泊客にコンビニの1歩上を提案することができるのです。
このホテル、実際にはまだ部屋へのお届けは実現出来ていませんが、着実にビールの出数が
伸びてきています。

飲食店でも、自店の客層が何を求めているのか、本質的な価値を分解して
対策を考えて頂ければより良い結果がでてくると思います。