客数を増やすには販促という考えではなく本質的にお客様の
欲しい物や価値を提供していくしかありません。
販促は今一時に客数は増えるかもしれませんが、特典や新鮮さがなくなると
すぐに萎んでしまいます。逆に、お客様の欲しいものを提供すれば
お客のほうから必ず店にやってきます。
例えば、あるビジネスホテルでは隣にコンビニがあるのですが
その存在はメリット、デメリット両方存在しています。
メリットとしては、ホテル予約時なんかにコンビニが近くにありますという
とお客様は喜びます。ジュースや弁当なんか安く買えるからです。
デメリットとしてはホテル飲食、食付き宿泊が売れにくくなったこと。
特にビジネスマンに売るビールや酒なんかが売れなくなったのです。
そこで、レストランのビール価格も値下げし対抗しようとなりますが
効果は売上を減らすだけで客数は思うように伸びません。
お客様は表面的には安いビールを求めるかもしれませんが
本質は、部屋でゆっくりとテレビを見ながら発泡酒を飲もうなのです。
ですから、店としての対策は、ビールの価格引き下げ、レストランでの大画面テレビの
設置、缶ではなく、冷えたジョッキで生ビールを提供する。
またはコンビニ価格でお部屋に生ビールをお届けする。ここまで実施することで
宿泊客にコンビニの1歩上を提案することができるのです。
このホテル、実際にはまだ部屋へのお届けは実現出来ていませんが、着実にビールの出数が
伸びてきています。
飲食店でも、自店の客層が何を求めているのか、本質的な価値を分解して
対策を考えて頂ければより良い結果がでてくると思います。