紹介したいと思います。
状況設定はこんな感じです。、
孤独が好きな中学生の女の子がいて、
自分の趣味・嗜好など他人には知られたくない事を
知られてしまったため、その相手に殺意を抱き、
その人を巻き込む形で自殺を図ります。
その相手がいつもついていない厄介さんなわけですが、
サバイバル術に長けていたことから二人とも一命を取り留めます。
人それぞれなので、何とも言えませんが、
思春期の少年、少女は特に自分の内面を隠したい傾向にあるように思います。
自分の若いころを思い出すと、その傾向は強かったような。
今でもそうかもしれませんが。
厄介は、病室で点滴を外して半ば死を待っているその中学生に対して、
話した言葉が今回紹介したいものです。
西尾維新さんによるライトノベル「掟上今日子の遺言書」が元になっているようですが、
原作本をちらっと見たかぎりでは、この言葉の殆どは
脚本家 野木 亜紀子さんによるものと思われます。
以下、厄介が眠っているふりをしている少女に向かって語りかけた言葉です。
「生きるって、恥ずかしい事なんだ
もしかしたら、世の中には
かっこよく生きられる人もいるかもしれないけど
僕は知らない
そうじゃない
うおさおして
ジタバタして
かっこよくなんかなくて
自分を嫌いになりそうな毎日だ
でも、ここにいる
生きている
だから君も、生き恥をかいて、生き続けよう
みっともなくて
恥ずかしくて
逃げ出したくなる記憶とともに
生き続けよう」
最初、この言葉を聞いた時は、
番組を途中から見ていて、何となく聞き流したのですが、
最初から、このドラマを見てみると、
凄く感動しました。
よくぞ、「生きるって、恥ずかしい事なんだ」
って言ってくれたという感じでした。
この言葉というのは、中学生の内面の話しに留まらないと思います。
人は、自分を取り巻く周りの環境に対して、
ある程度のプライドや自尊心を持っている訳ですが、
時として、それが全く持てなくなる状況もあります。
例えば、
学校が変わった時や
職場が変わった時
結婚、出産などなど
生活環境が変わると、今まで持っていた物では通用しない局面が訪れます。
実は私も、1年ほど前に全く違う職種に転職して、
新しい事を覚える毎日が続いていました。
そんな時は、プライドをかなぐり捨てて、
必死で毎日を過ごしていました。
「すみません」という言葉を1日に何回言ったかわかりません。
今回紹介した言葉は今の自分にも響く物がありました。
端的に言うと、
「生きていると、恥ずかしい思いを一杯するけど、
それを乗り越えて、みんな生きているんだよ」
ということだと思います。
周りの環境と自分のプライドの狭間に悩んでいる多くの人に聞かせたい言葉です。
今回のドラマだけは、消さないで取っておきます。


この季節になると、良く見かけるのですが、薔薇のように綺麗です。