" 木の住まい " に出会って、杉の家 -230ページ目

また来年ね、雛人形's

出すより大変、ちゃんとしまえるかな。立ったままだと、頭、つぶれるし。
お内裏様とお雛様、あっちとこっちでごめんね、まるで、七夕。
仕舞人形1

みなさん、用意はいいですかー?顔に紙を巻きますよー。
ぶつからないように、あいだにクッションも入れますからね。
仕舞人形2

(」lll ̄ロ ̄)」どうしても元通りに納まらなくて、襖をはずしてやっとこさ。
奥に、雛壇の重くて長い箱がかくれんぼ。
実は、上段は人形収納用に高さを合わせた押入。


忘れないように、写しとこ...

シロアリ御殿の住人Sさん

私たちが住めなかった家に、取り壊しまでの数年間をここで過ごした人間がいる。
夫の後輩、Sさん。当時35歳くらい。

彼は、冬の間は大企業の期間工員で稼ぎ、気候がよくなると北海道で働き、
貯蓄をしては海外へ放浪(?)の旅をするという、目的をもったプー太郎だった。
一般社会におさまって過ごしている男たちは皆、彼の生き方がうらやましいらしい。

荷物さえ無ければテント生活で生きてゆけそうな彼にとっては、
シロアリに占拠されているこの家でさえ、
「え?こんないい家にただで住んでいいの?」
と喜んで、住むことになった。
(翌年2月の地盤調査の頃にはシロアリにずいぶん荒らされていて、
 トイレを借りた皆が無造作に歩くので床が抜けたと憤慨していた。)
時折、得体の知れぬ仲間が短期間住んでは去って行くという、
取り壊しを待つのみだったはずのこの家はおおいに活用された。

解体が決まれば彼にはここを出て行ってもらわねばならないのだが、
後に、大工Nさんたちの建築中のすみかを捜すにあたって心強い協力者が現れ、
Sさんの住居と建築期間中のすみかが同時に決定する。

敷地調査(1999.8.22)

敷地調査の日が8月22日に決定し、
設計士Tさんご一行は東京発7:45のひかり号に乗車、
在来線に乗り継いで最寄りの駅に10時前に到着。
駅から車で15分くらいのところに建築予定地がある。
T さん宅から東京駅まで1時間以上かかるので、移動だけで一苦労。

当時、更地の販売が皆無(大手メーカーすらお手上げ)で
やっと購入できた土地は中古住宅つき。
取り壊し前提で購入したものの予算オーバーで、2~3年住む準備を始めたら
シロアリ事件* で住めず、アパート社宅へ転居したわけだが、
家を解体するお金もなく、そのまま。
あとから知ったのだが、家が建っていたから税金が少なくてすんだらしい。

敷地は南北に長く、南側と東側がのり面、西側は燐家、
いわゆる東南の角地で、北側道路。
南側はビルでも建たない限り、日照を遮られる事は無い。
少なくとも、私たちが生きているうちは大丈夫だろうと思われる。

広さは、数字だけ見れば80坪近いのだが、使えない部分が多い。
それでも、友人たちは50坪くらいの土地に
2階建ての床面積30~35坪の家を建てるのが平均的だったので、広いほう。
勝手に家の配置をあれこれ考えていたりしたのが、
購入時には知らなかった敷地の制限が発覚した。

県の条例で、
「2mを超える崖の場合、崖下からの高さの2倍以内の距離に建築する場合は
 擁壁を作らなければならない
というもの。

擁壁を作る資金はない。建物の基礎を深くしたり、杭を打ったりして
崖のほうに出すことも可能らしいが、やはり費用がかさむ。
制限内で北側に寄せてみて、
なお不足する部分は基礎工事でカバーするプランとなった。

さらに、市街化調整区域であるために、特別な許可が必要とのこと。
現在建っている家の許可証の原本が必要で、なければ再度作り直し。
設計士Tさんも初めての経験で、手続きの方法も難易度も未知だという。

市役所で問い合わせると、この家の建築当時は未線引都市計画地域だった。
必要な書類は「開発行為の完了検査済証」で、これがない場合は、
「こういう開発がありました」と一筆書いて何とかしてくれるとのこと。
やはり手元にはないので、何とかしてもらうことに。
とても簡単に話がすんでしまい、難易度低し。

そして、9月半ばに敷地調査の実測に基づいて起こした敷地図が届いた。
崖地制限ラインと仮定建物の位置が赤鉛筆で記してあった。
西北の角の北側いっぱいに寄せた、南北に長い家。
制限ライン内にはおさまっているので、余分な工事は必要なさそう。
変更できる部分は、これを東西のどの位置に置くかということのみだが、
駐車場確保のため、選択肢はこの図の通り西側に寄せるか、東側にするかの2つ。

東側も低いとはいえ崖なので、家を建てる位置は迷うこともなく決定した。
うーん、色々考えた時間は無駄に終わってしまったが、
まあ、迷わなくて良いというのはラクチン。後悔のしようもないし。

*シロアリ事件(1月22日の記事から抜粋)
しかし、話はまだまだ続く...。
取り壊す家にお金をかけられないけれど、
傷み過ぎている畳だけは替えてもらおうと畳屋さんを呼んで、
畳をあげてもらったら、シロアリによる占拠発覚。
土地選びでずっと気をつけていたのに、やっと見つけた土地、
「どうせ壊す家」、で油断していた。

業者さんに来てもらったら、2階建てだから75万円かかるという。
(◯協の紹介だったけどちょっとあやしかったな)
2~3年のために、畳代も入れて90万円近くになる。
社宅のアパート代は年間約30万円。
シロアリにおびえて暮らすよりも、社宅の方がいいではないか。
夫の会社に相談して、アパート社宅へ引っ越すことになった。