" 木の住まい " に出会って、杉の家 -219ページ目

大工Nさん発「もうひとつの物語(3)」

地盤調査(2000.2.23) に寄せられた物語。

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さてさて、久しぶりの「もうひとつ・・」です。

このS・S(スウェーデン・サウンディング)式地盤調査器、
全部で100kgほどあるのだけれど、私の愛車「旧N村号」には負担大で、
大工チーム調査隊N村、M田、
それと友人設計士I柳の三人も乗せた寿司詰め状態で、
わが愛車はシャーシを引きずらんばかりにたどり着いたのでした。

通常今なら約5万円前後で機械モーターを使ったS・S計測器を使って
地盤調査屋さんに頼みますが、
さすがは「こだわり」(若干悪い意味も含みます)の設計事務所、
人力での計測にこだわります。

たしかに写真にあるように人間の手で一回一回廻していくたびに
「ガリガリ・・ジョリジョリ・・ツルツルッ(?)・ガツンッ・・・」
と土の粒の様子が振動を通じて両の手に伝わってきます。
体を使って計測することで、地盤の形状を五感で理解します。

何事も便利になり、機械任せの数字に頼り切ることの多い世の中ですが、
こういったローテクでの作業の中、現代の技術革新からふるい落とされていった
たいせつな「モノ」が確かめられます。

多分私たちが工業化されつつある「住宅産業」の中、
踏みとどまりながら、しがみつこうとしているモノも
こんなところかなぁ・・って思います。

だけども、通常5万円でひととおりのデータまでもらえるものを
大のおとなが5人がかりで一日仕事。
おまけに機材を借りるのに埼玉県まで車で往復・・・・・

さあてこれをどう考えるかは人しだい。

  *

作業のあとの打ち合わせは車で10分ほどの社宅でおこなったのですが
そのとき団欒のときに3歳ほどのSくんと
じゃれ合って遊んだのをよく覚えています。
Sくんが「ふぅ~」と息を吹きかけるのにあわせて、
ふわっと倒れてみせて・・・

なつかしいですねぇ。

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ウラ話がウソ話になってはいけないので、
詳しい裏話はこうしてご本人から聞かないとね(笑)
これから先、書かずにはいられない物語が多々あるはず。

「さあてこれをどう考えるかは人しだい。」
そんなネタがつきない家づくりだったように思う。

   *

じゃれ合い...そういえばそんなこともあったっけ。
この日2歳になったばかりの息子の目には、
実質5畳くらいしかない狭い部屋に座っていた大人7人が
どのように見えたのだろう。
8歳半ばに成長した今、
幼児期特有のあの無邪気な笑顔はもう見られないが、
大工Nさんと会った時には、
ときどきニタリと笑いながら遊んでいる。


地盤調査(2000.2.23)

地盤調査 時折、うぉーっ!?と...

地盤調査にやってきたのは、
設計事務所から設計士Tさん、Oさん、大工さんたちはNさん、Mさん、?さん。
この日は地盤調査、SS試験、崖の実測(高さと距離)、基本図面の打ち合わせ、
工事金額の打ち合わせそれから設計契約の予定。

設計士Tさんたちを10時前に駅まで車で迎えに行き、現場へ。
大工さんたちは自分たちの車でやってきた。
土地だけの物件がない時で中古住宅を購入したので家が建っていて、
夫の後輩Sさんが住んでいた。

地盤調査の結果は「まあまあ」だったらしいが、
時折「うぉ~~~~っ?!」と声とともに、
測定器が地面にズボズボと沈んで行く様子はなんとも不安なものだった。
通常(業者)より多くの位置で実施してくださったようだが、
測定がなんだか楽しそうだったのは気のせいだろうか。

アパートにもどって、工期や仕上げの概略を大工Nさんと打ち合わせた。
時間切れで設計契約ができなかったために、
こちらは後日、郵送でとなった。

遠方のため、
通常の設計管理料(建築総額の11%)の他、
出張経費が建築総額の1%、交通費実費が必要。
大工さんに関しては、
仮住まいの家賃と仮住まいゆえの生活費が工事費の他にかかる。
余分な出費でありながら、必要な出費。
必要な出費でありながら、端から見れば余分な出費。

親には話せなかった(話す必要もなかったのだが)。
話せば「そんなばからしいことはやめろ。」と言われたに違いない。
ちなみに、一般的な床の間がないことも、
2階の天井がないことも言えなかった。
双方の実家が遠かったので、親に相談することもなく家づくりは進んだ。



この日のおまけ話「2歳の誕生日」

花火大会

060701hanabi  花火の写真は難しい...

毎年恒例の有名な花火大会。今年は7月1日。
夫の後輩N君が住むマンションの屋上で、のんびりと観る。
この地に来て初めて人ごみの中で観た翌年からおじゃまさせてもらっているが、
この場所がなければ、もう、行っていなかったかも。
ありがとう、N君。

060701hanabi2 もうじき始まる

ホテルの南側が正面席。
携帯電話のフォトモードでわかりづらい(全然わからない...)が、
人がごった返している。
水面には幾隻もの舟。これまた、優雅な花火鑑賞。

必ずと言ってよいほど、
「去年はなかったよね、これ!」
というものがいくつか増えていて、楽しませてくれる。
新しい形だったり、新しい色だったり。

朝顔、ひまわり、蝶、ハート、今年は目がある魚まで飛んだ。
消えた、と思ったら、落ちながら再び舞う華も。
美しい花火に見とれながら、創る力の素晴らしさをおもう。