Kenwood (ケンウッド) LS-1001 (LS-300G) | B級お~でぃお色ざんげ (旧 B級お~でぃお珍道中)

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わたくしを通り過ぎた、お~でぃお機材(中古ばっかり)たち(笑)

このひととの出会いは確か、2004年の秋のこと。
その昔AU-α607の、えくすとらさんを 捕まえた、
ハッピーロード大山 の、古道具屋の軒先に、
6000円の値段をつけて、埃をかぶっていたのです。


先月ここでご紹介した、LS-11ES様 と、
価格帯やら大きさなんかは、さほど違いはないようでいて、
11ES様はと言えば、音も姿も 「めいどいんじゃぱん」 の
代表格の如きいでたちで、それと比べてこのひとの、
少なくともその見た目については、 「欧州」 かぶれの仕上げと思われ、
※ 当時出ていた本場伊太利亜で、仕込んだ奴との見分けは、少々苦労しそうっす(しないって)。



B級お~でぃお珍道中

このわたくしはまたしても、11ES様との音の

違いは幾許ほどだろう?という、好奇の心に負けたのです。



はたして、その音は見た目のとおり、
11ES様とは対照的なものでした。


どちらかといえば陽性で、だけど繊細な11ES様の音は、
先日は乾き物系の、歯ごたえに例えて見たのです。
されどこのひとは、食物で言えば、

「ババロア」? もしくは 「水羊羹」?


最高域を程よく丸め、おっとりとした低域は、
甘い、けれども甘すぎず、程よい粘りと湿度を保ち、
さほど眩しくならない程度に、渋めの艶も加わって、
三時のお茶を優雅に楽しむ、そんなひとときの 「お茶請け」 に、
うってつけだと思われたのです。


けれども、よくよく聞き込むうちに、

昼の食事を満喫し終えて、しばらく後に忍び寄る、
まどろみの如き脱力的な、音にも聞こえてきたのです。



すなわち、
「頑張ってるのに、瞼が上らないよぉ。。。。。(絶)」



それは 「ゆにっと」 が決定的に、低能率であるが故かと。
だから手持ちのどんなアンプを、差し向けてみても普段使いの、
スピーカーでのボリューム位置だと、半分程度の音量と聞こえ、
だからといってボリュームノブを、右に回せば音の大きさこそ、
増してはいれど振動板を、充分震わせるには一体
どんだけ電気がいるものかしら?と、


そう思ったくほど、「鳴り切った」 という、

様子が伺えなかったのです。


それを良く言えば優雅にたゆたう、シャボン玉の如き風情なのでしょう。
でも悪く言えば出そうで出ない、「鼻ちょうちん」 のもどかしさ。

なる程これが欧州調!と、本場の音も聞かずして、
ひととき納得しては見たけれど、それが自分の好みのツボには、
決して嵌っていたわけではなく、蒐集家気取りで数年ほどは、
手元に置くも出番は薄くて、そのうちやはり自宅リフォームの、

資金に消えてしまったのです。



とはいえ、

巷に出回るこのひとの、改造記事を目にする限りは、
潜在的な能力は、なかなか高く思えたし、、
件の 「脱力系」 そのものも、他には類がないとのことで、


11ES様でも書いたけど、手当ての術をまるきり持たない、

文系おーでぃお野郎の悲哀を、噛み締めずにはいられないのです。