わたしが愛した607たち (その1) SANSUI (サンスイ) AU-α607 EXTRA | B級お~でぃお色ざんげ (旧 B級お~でぃお珍道中)

B級お~でぃお色ざんげ (旧 B級お~でぃお珍道中)

わたくしを通り過ぎた、お~でぃお機材(中古ばっかり)たち(笑)

惨衰、


ああぁぁぁ。。。


さておき、わたくしはひととき、

山水は607シリーズの、歴代アンプの聴き比べに、

どうしようもなく、はまっておったのです。



そのきっかけを作った、このひとは、

今世紀の初頭に、ハッピーロード大山 の古道具屋にて、
ぼろぼろのお召し物をまとい、7Kで売りに出されていたのを、
わたくしがお囲い申し上げたのです。



B級お~でぃお珍道中-AU-AL607 EXTRA



身なりから察せられたように、随分とご無理を重ねておいでで、
例えばセレクタは、切り替えができなくなっていたり、
2系統あるノーマル入力(パワーアンプダイレクト)端子の

一方は接触不良があったり、などと、

御年のこともあり、あまり多くの機材は、つなげかったものだから、
この当時お~でぃおより凝っていた、びでおの編集のほうで、
音声の確認をしてもらっていたのです。


でも、たまの休みの日に、ダイヤトーンのDS-500や、

パイオニアのS-55TXなどをつないでみて、昔話に耳を傾けてみると、
折り目正しいその語り口には、曖昧なところは微塵もないし、

筋道や前後関係もきちんとしていて、これ見よがしなそぶりはなくとも、

物腰のしっかりとした説得力があるし、
それでいて身の不遇を嘆かない、大らかなかたでもいらしたので、


その昔はさぞかし立派な御仁だったのだろうと、
それに、すばらしいなお姉様 (上級機とも、いう) や、
従姉妹 (後継機とも、いう) のお歴々が、

幾人もいらっしゃるとのことで、事情が許せばいつの日か、

その方たちとも話してみたいと、思い起こさずにいられなかったし、

実際に従姉妹の方たちとは随分と、お話を伺う機会に恵まれたのです。


でも、正妻がいる分際で、この御仁をかくまっているわたくしは、
自分の不甲斐なさを棚に上げて、この御仁の高潔さが鼻についてしまい、

びでおのほうも、いつしか飽きてしまって、
よからぬ浮気心が、またしても頭をもたげてきたりしたものだから、


2008年の3月に、借金のかたに手放してしまったのです。


いまでもよく、この御仁のことを思い出します。
このような御仁が、この御仁のご生家をも含め、
どうしてあのような目に会わねばならなかったのか、について、

わたくし自身が犯した仕打ちへの、慙愧の念とともに、


思いを馳せずには、いられないのです。