バブルぷりめいん三國志 (プロローグ): Accuphase (アキュフェーズ) E-210 | B級お~でぃお色ざんげ (旧 B級お~でぃお珍道中)

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わたくしを通り過ぎた、お~でぃお機材(中古ばっかり)たち(笑)

あっきゅふぇ~~ずが¥7・9・8!

あっきゅふぇ~~ずが¥なな・きゅっ・ぱっドキドキドキドキドキドキ


あの日わたくしは朝っぱらから、

浮かれっぱなしだったのです。


ときは2007年の、卯月の中ごろ某店の、
Webリスト上でこのメーカーの、最廉価機種の中古とはいえ、
そんな値段を見つけた日には、


"あの、「憧れ」 の「あきゅふぇ~~ず」"

"いつかはわしも、「あきゅふぇ~~ず」"


とまぁ、

家事も仕事も手につかず、溜まる残業もうっちゃって、
夕方には手に入れたのです。
※ 他に色んなローンもたまってるっちゅーのに。。。



B級お~でぃお珍道中


さておき、
このときまでに持っていた、あきゅふぇーず様の印象は、
それはしょっぷで聞いただけだけど、おおむね堅気な職業の人を、
思い起こさせるものでした。
だから文字通り 「エンジニア」 やら 「銀行員」 やら 「税務署の人」、
品格のある言葉を使えば、「精緻」 でなければならぬ!人たちの、
そんなイメージと重なったのです。


されどそれがゆえ胃の痛い、思いもきっとされていないか?と、
そこのあたりが山水様 とは、ちょっと趣が違って聞こえて、
山水様ならお休みの日は、カジュアルな服のひとつも着ると、
思えた部分があきゅふぇーず様は、休みの日でも笑顔も見せず、
家にいるのに髪を七三に、分けてるようにすら思えたのです。

※ あるいはストレス溜め込みすぎて分ける髪の毛もないような。。。



そんな、謹厳実直さに触れることを、思い描いたわたくしが、
耳にしたのはびっくり仰天!


肌理細やかで大らかな、優しい優しい音でしたニコニコ



「肌理細かい」 といっても、「つるつるつる」 とはしてなくて、
「大らか」 といっても、ピントまでぼけてしまうこともなく、
「優しい」 といっても、そこにはちゃんと芯もあり、


所謂 「うぉーむとーん」 とも違い、ちゃんと解像度もキープしておる、
そこのあたりはあきゅふぇーず様の、面目躍如なのでしょう。
でも 「カリカリ」 と細かい線を、なぞる様子とはだいぶ違って、
その空気感と密度感とは、まことビロードの手触りに似た、
あきゅふぇーず様のらいんなっぷでは、いっとう格下のはずなのに、
細かい 「上司」 を差し置いた、大人の対応を見せたのです。


それで気に入り、しばらくは、そのまま使っていたけれど、
日を重ねるうち、ちょっとずつ、気になり始めてしまったのです。



なんか音楽に 「乗れない」 のぉ。。。
※ 手に入れたときの自分はこれ以上なく 「ノリノリ」 だったけど。



その落ち着いた物腰に、血筋の良さは感じたけれど、
やはり躾は厳しいらしく、表情に出たら 「負け」 なのか? 
妙なる調べを流してみても、歓ぶ素振りが乏しかったり、
ここぞ!というとき羽目をはずすのは、慣れてなかったようなのです。


それまで逢瀬の契りを交わした、アンプたちとの記憶がなければ、
さしたる不満はなかったのでしょう。
でも音色が気に入ったとて、ずばり 「音楽」 に浸れるか?という、
疑念がわずかに涌いたそのとき、


それに呼応するかのごとく、わたくしはこれまで生きてきたなかで、
最大級の危機 を迎えたのです。



それは以前から書いている

「シロアリによる自宅倒壊」 の危機であり、
これは初めて書くけれど、実はそこに

「勤め先の存亡」 の危機が重なったのです。



出費もかさみ、身入りも削られる。
窮乏に落ちたわたくしは、さすが背に腹は変えられず、
せっかく手にしたこのひとを、一も二もなく売り払い、
当座のしのぎに変えてしまったけど、



もうちょっとだけ 「ノリ」 がよかったら、かなりいい線いったのになぁ。。と、

未練はやっぱり 「たらたら」 であり、またこの御家に持っていた
音のイメージとのギャップについても、それは恐らくこのひとが、

一番安い (といっても17万円) だからなのだろうと、

いつかピンチを切り抜けた日には、それも確かめてくれようぞ!!! という、


尻に火が点く状況のなか、よく分からない気合 (?) とともに、
捲土重来を誓ったのです。