(注1)「本ブログテーマ:ブリーフの形と種類」の一項目として掲載しました。連載中の「slip派への経緯」と密接に関係するとともに、最近は国内通販でも該当商品を見掛けるようになったため、皆様に参考にして頂ける内容と思います。
Kia***さんによる解説
スリップブリーフ(slip briefs)とは要するに、「“スリップ型”のブリーフ」ということです。ここでスリップ(slip、Slip、slip、slipy・・・等)は、米(英)語圏の外のほとんどの大陸側欧州語で、ブリーフ(briefs)のことを指します。
したがってslip briefsのslipを英語に直すとbriefs(-type) briefs、カタカナ書きすると「スリップ(型)ブリーフ」は「ブリーフ(型)ブリーフ」となって、ナンセンスになってしまいます。しかし、米(英)圏側としては下記理由から「スリップ」の語を被せて、彼らにとって普通の「ブリーフ」とは区別しているということです。
(注2)最近の英国内の状況は、本ブログの案件に関する限り、大陸側に近づいています。このため、旧記事の「英米」を、現況に沿って「米(英)」ないし「米日(英)」と修正標記しています。
(注5)英国におけるブリーフのタイプは、EU離脱以降(皮肉なことに?)、大陸側欧州に融合の傾向です。M&SやNEXTの現地サイトを見ると、slip型が相当割合を占めるようになっています。私が子供時代に、周囲にいた英国人で目にしたY-front前開き型(注6)は成人用が激減、ジュニア用は消滅しています。
(注6) https://ameblo.jp/lin-baelder/entry-12694015287.html の図1A
なお、このslip briefsはいわゆる「ビキニブリーフbikini briefs」のように見えると思います。特に日本ではそのようで、私も中学入学で帰国して以来よくそう聞かれました。それで「ビキニとかじゃなくてヨーロッパで普通のブリーフ」と説明していました。https://ameblo.jp/lin-baelder/entry-12704667816.html?frm=theme (帰国直後の状況」slipへの周囲反応)
しかしその内に面倒になり、「ビキニ?」と聞かれると「そうかも」と答えていました。しかし、図Bはあくまで男性パンツのslipであり、子供用から大人用までごく普通に製造・販売・購入され、着用されているものです。
これを例示したのが図2で、上側が成人用(紳士用)のブリーフとslip、下側がジュニアのブリーフとslipの比較です。但し、成人用のスタンダードブリーフは一般に大きく重厚なので、ここではセミビキニタイプをslipと比較しています。
ブリーフとslipのデザイン差は成人用からジュニア用まで同様なことが分かります。両タイプの間のこのような違いの区別を意識して、米(英)圏ではslipの上に更にclassicの語を被せてクラシック・スリップ・ブリーフ(classic slip briefs)と表記している例があり、紳士用は日本国内の通販サイトでも見かけるようになりました。
(注7)ポイントは前開きの有無、足口カット、中央二重部の形と幅にあります。下記記事とその中の図24を参照下さい。
https://ameblo.jp/lin-baelder/entry-12814207065.html?frm=theme (ブリーフ前開き現象-2)