ブリーフの形と種類は今後も本ブログと深く関係します。また、以前のkia***さんの解説(ブリーフの種類と形について:欧・米日の視点から(注))をさらに分かり易く、とのご意見も頂きましたので、彼と合作で図解してみました。皆様の参考になれば幸いです。


(注)実際のブリーフ画像で比較した詳細解説は以下をご覧下さい:
 
   

1.穿き込みの深さ(股上の長さ)の種類

図1 のように、ウエストバンドがおへそと太股の付け根ライン(鼠蹊(そけい)部)の間のどの位置にあるかで区別されています。ウエストバンドがおへその位置まで上がっているのがハイ・ライズ(high-rise)型、付け根ライン(鼠蹊部)のほぼ上端まで下がっているのがロ-・ライズ(low-rise)型、この中間に位置するのがミッド・ライズ(mid-rise)型です。

穿き込み2B


図1.ブリーフの穿き込み深さ(股上の長さ)。


2.裾側カットラインの種類

図2のように、太股の付け根ライン(鼠蹊部)に対してどのように沿っているかで区別されています。裾のラインが太股の付け根ライン(鼠蹊部)に沿っているのがノーマル・カット(normal cut)です。これよりラインが上側に位置していて、鼠蹊部に挟まれた逆三角形の内部にまで入り込んでいるのがハイ・レグカット(high-leg cut)です。また逆に、裾ラインが太股の付け根ラインよりも下側に沿っているのがロ-・レグカット(low-leg cut)となります。 

裾カット2B

 
 図2.ブリーフの裾カットライン。
 

形から見たブリーフのタイプは図1の「穿き込み深さ(股上長さ)」と図2の「裾側カットライン」との組合せでほぼ大別できます。

  
3.実例比較  

前々回のkia***さんの解説に出ていたブリーフA~D、S(注1)を例にとって、上記の観点からタイプ分けしてみましょう。

(注1)https://ameblo.jp/lin-baelder/entry-12690997292.html )、  

図3はその再録図で、A~Dは国内ブリーフ、Sは海外(欧州)のものです。


実値比較2-1

 

図3.実例。図1および2と比較して見て下さい。裾カットの位置を比較するために、裾口の最下端(股の付け根)と裾口の最上部に赤い水平線を引いてあります。


それぞれをタイプ分けすると以下のようになります。  

A:前開きスタンダード・・ハイライズのローレグカット

B:前開きセミビキニ・・・ミッドライズのローレグカット  

C:前開きビキニ・・・・・ローライズのローレグカット

D:前閉じ型ビキニ・・・・ローライズのローレグカット

S:欧州クラシック型・・・ミッドライズのノーマルカット  


国内のA~Dは穿き込み深さ(股上長さ)が違っていますが、いずれもローレグカットという点で一致していることが分かります。


一方、欧州型のS("slip"の頭文字)は穿き込み深さがミッドライズで裾がノーマルカットということで、A~Dとはやや違ったタイプと言えそうです。国内的にはビキニブリーフのようにも見えます(注2)が、そうではなくて、子供~成人用としてごく普通にあるクラシックブリーフということです。


(注2)実際に、kia***さんは帰国後間もなくの中1の着替えで、「・・君が穿いてるのってビキニ?」とか「ビキニ穿いてるの?」と聞かれとのことです。

https://ameblo.jp/lin-baelder/entry-12704667816.html