こんにちは

心理セラピストの野沢ゆりこです。

 

 

おもに東京・千葉で活動しています。

野沢ゆりこのプロフィールはこちら

 

 

 

どんな人に向けて活動しているの?

 

自己否定が強い

自分責め、罪悪感が強い

そんな人が過去はどうであれ、

「私っていいな」に変わるセラピー

を目指しています。

 

 

 

リトリーブサイコセラピー協会のサービス、

電話カウンセリングを担当しております。

こちらもよろしくお願いいたします。

 

 

昨日は映画「国宝」を観てきました。

 

 

3時間という長編なのですがあっという間でした。

主演の西沢亮、横浜流星が凄すぎて感嘆&感動

 

 

迫力が強すぎて夢にまで出てきました気づき目

 

___________________

 

 

前回、前々回のブログでは、

「娘を虐める父親」の心理、「父親に虐められた娘」の心理的問題について

掘り下げて書きました。

 

 

 

 

 

 

今回は、父親に虐められ、母親には見て見ぬふりをされ、

家の中が恐怖だった人が抱える問題の一つが、

「自分がわからない」という感覚です。

この感覚を心理用語で「自己同一性の揺らぎ」といいます。

 

 

自己同一性の揺らぎとは

―いい人で生きてきた「自分がわからない」あなたへ―

 
 

「ずっと誰かの期待に応えてきた」
「問題なくやれているのに、心が空っぽな感じがする」
「自分が何を好きで、何がしたいのか分からない」

 

 

セラピーの現場で、こうした言葉を聞くことがあります。
これは「自己同一性の揺らぎ(identity diffusion)」と呼ばれる状態で、
とくに過剰適応して生きてきた人、条件付きの自己価値観を持つ人に多く見られます。

 

 

 

「自分がわからない」感覚、「自己同一性の揺らぎ」の背景について

以下にまとめてみました。

 

 

1. 自分を抑えて、いい人として生きてきた

虐待や心理的な支配のある家庭で育った子どもは、
生き延びるために、「親にとって都合のよい子ども」であろうとする。

  • 感情を抑える

  • 本音を飲み込む

  • 相手の期待に合わせる

  • 問題を起こさないようにする

それは、生存戦略として身につけた適応。
でも、それが長く続くと、「私は本当は何を感じているのか?」「何を望んでいるのか?」という自己感覚が薄れていく。

 

2. 条件付きの自己価値感 存在より「役に立つかどうか」

「愛されるには努力が必要」
「頑張らないと見捨てられる」
「人の役に立っていない私は、価値がない」

 

このような信念は、親からのメッセージや態度によって無意識に形成される。
やがて、それは自分の存在価値そのものを“条件付き”にしてしまう

 

  • 役に立つと安心できる

  • 頑張っていないと罪悪感を感じる

  • 誰かに喜ばれないと存在してはいけない気がする
     

こうして、人に合わせて生きるうちに、“本来の自分”が置き去りにされていく。

 

3. 「私は誰なのか」がわからない感覚

過剰適応と条件付きの自己肯定感で生きてきた人は、

  • 自分の気持ちがわからない

  • 一人になると空虚感や不安に襲われる

  • どれが“本当の私”なのか、見失う
     

といった感覚を持ちやすくなる。

まるで、自分がいくつもの仮面を持っていて、
その場その場で「求められる私」を演じているような感じ。
でも、演じ終わったあとには、ぽっかりとした空白だけが残る。

 

 

 

心あたりがありますか?

「自分がわからない」人は、ずっと「いい子」「いい人」を

やってきた(演じてきた)人でもあります。

 

 

「いい子」「いい人」でいることで、

怒られない、傷つかない、嫌われない、排除されない、見捨てられない、

認めてもらえる、居場所があるなどなど

生き残るためにはとても有効な手段だったからです。

 

 

そのかわりに、失ったものは、「自分らしさ」が何かをわかっている感覚、

「自分とはこういう人間だ」という輪郭のようなものです。

 

 

「自分」という輪郭がわからない

その場、その場で変幻自在に変化するアメーバみたいな感覚、

過去の私にはありました。

 

 

でも、これはこれで「うまくやれている」「だから成功できた」という感覚もありました。いい子、いい人でいることで、成功体験をたくさん積んだからです。

でも疲れやすかったです。

 

 

 

 「自分がわからないこと」は「悪いこと」ではない

 
「自分がわからない」って不安だし恐怖ですよね?
「自分がわからない」からその場に合わせ過ぎて疲れます。
 
 
でも、「いい人」=「誰かの都合のいい人」として長い間生きてきて、
「いい人」をやめてしまったら、不安と恐怖が襲ってきます。
 
 
拒絶される恐怖
嫌われて排除される恐怖
見捨てられて孤独になる恐怖
そして
自分を感じる恐怖
 
 

ですが自己同一性の揺らぎは、決して「失敗」や「弱さ」ではありません。
むしろ、それは「過去の環境に適応してきた」ということ。

そうでないと生きてこれなかったということ。

 

 

そしてようやく今、「自分自身と再会しようとしている」ということです。

 

 

「私は誰か?」

「私はどう生きたいのか?」

「私は、誰のために頑張ってきたのか?」

 

 

こうした問いが浮かんでくるとき、

それは表面的な自分では満足できなくなってきた、ということでもあるのです。
そしてその問いこそが、回復と再統合への入り口に立っているのです。

 

 

少しずつ「本来の自分」と再会するために

 

・感情を感じる練習をする

まずは「私は今、何を感じている?」と1日1回だけでも、自分の感情にラベルを貼ってみる。

 

・「○○すべき」をやめる日をつくる

一日だけ「誰のためでもなく、自分がしたいことをする」ことを許してみる。

 

・「わからない私」を責めない

自分が何を感じているのかわからなくても、

「わからない」という状態を受け入れる

その余白に、新しい自己感覚が芽生えくる。

 

 

いい人をやめても、あなたの価値は減らない

 

私もそうですが、あなたはずっと、人に合わせて、期待に応えて、
「いい人」であり続けることで自分の居場所を守ってきたのではないでしょうか。

 

 

でも、もうその役割があなたの価値そのものではないと、
少しずつ気づき始めているのではないでしょうか。

 

 

これまで本当にやりたくないことばかりやってきた

本当はずっと嫌だと言いたかった

嫌いなことなのに、無理して好きだと言ってきた

 

 

捻じ曲げてきた自分の本音

押し殺してきた自分の感情、欲求、意思が、

いっぱいあったのではないでしょうか。

 

 

もう我慢するのはしんどい!と本音を伝えているのかもしれません。

 

 

自己同一性の揺らぎは、混乱ではなく、「自分という存在を取り戻したい」という欲求、心の奥で小さく聞こえる叫びなのです。

 

 

本当のあなたは、仮面の下にちゃんと息をして待ってくれています。
その声に、これから少しずつ耳を傾けていきましょう。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

【満席御礼】

お申込みを締め切らせていただきました。

 

 

 

 

※オンラインカウンセリングはzoom対応しております。

 

 

 

 

 

 

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