こんにちは

心理セラピストの野沢ゆりこです。

 

 

おもに東京・千葉で活動しています。

野沢ゆりこのプロフィールはこちら

 

 

 

どんな人に向けて活動しているの?

 

自己否定が強い

自分責め、罪悪感が強い

そんな人が過去はどうであれ、

「私っていいな」に変わるセラピー

を目指しています。

 

 

 

リトリーブサイコセラピー協会のサービス、

電話カウンセリングを担当しております。

こちらもよろしくお願いいたします。

 

 

「6月」でイメージするもの、「雨」「梅雨」「紫陽花」

そして「梅しごと」です。

 

 

今年は梅ジャムとカリカリ梅に挑戦するつもりです。

梅を触っていると癒されるんですよね。

 

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娘を虐める父親の心理とは

―家族の中で起こる「見えにくい暴力」―

 

親子関係というのは、本来、安全基地であり、無条件の愛が育まれる場所です。
けれど、セラピーの現場では「父親が娘をいじめる」という、

心に深い傷を残す関係に苦しむ女性が少なくありません。

(私もその1人なのです)

 

 

それは暴力的な言動や言葉の攻撃、過度な支配や侮辱、冷たい無視

といった形で表れます。

 


 

なぜ、父親という存在が、実の娘に対してそんな態度をとるのでしょうか?

今回は、心理セラピストとしての視点から、「娘をいじめる父親の心理」

を掘り下げてみたいと思います。

 

 

1. 劣等感と自己価値の低さの投影

多くの場合、その父親自身が深い自己否定感や劣等感を抱えている。
本当は「自分には価値がないのではないか」「誰からも尊重されていないのでは」と感じている。
でも、それを認めるのは怖い。だから、自分よりも立場の弱い存在、つまり娘に対して攻撃や支配という形で投影してしまう。

  • 「娘が幸せそうに見えると腹が立つ」

  • 「自分ができなかったことを、娘がやってのけそうで怖い」

こういった無意識の感情が、「ダメ出し」や「侮辱」「嘲笑」といった攻撃につながる。

 

2. 世代間連鎖:かつての「子ども」が再現される

虐待や過干渉、感情の抑圧を受けて育った父親は、自分の育ちを反復するように、無意識に同じような関係を娘に再演してしまうことがある。

  • 「父親とはこういうものだ」という思い込み

  • 自分が母親に甘えられなかった痛みや怒り

  • 自分の母親からの傷つきが癒えていない

そうしたものが、「女性である娘」に向かってしまう。

 

3. 女性蔑視や性差への偏見

娘に対してのみ厳しかったり攻撃的な父親の場合、女性という存在に対する無意識の軽視や恐れが背景にあることも。

  • 「女のくせに生意気だ」

  • 「女は弱くていい。出しゃばるな」

これは、社会的な性別役割の刷り込みだけではなく、自身の無力感や傷つきの防衛としての差別でもある。

 

4. 支配欲と見捨てられ不安

父親が娘に向ける怒りには、「思い通りにしたい」「コントロールしたい」という強い支配欲が含まれることがある。

しかしその支配の裏には、見捨てられることへの強い不安や「自分は愛されていないのではないか」という孤独感が隠れている。

  • 「娘が自分から離れていくのが怖い」

  • 「娘が反抗するのは、自分を否定しているようでたまらない」

その恐れを「怒り」にすり替え、攻撃的な言動で繋ぎ止めようとしてしまう。

 

5. 感情調整力の低さ・未成熟な愛着

感情を適切に表現したり、他者と親密で健全な関係を築く力が育っていない父親は、怒り・無関心・支配というかたちで関係性を築こうとする。

本当は「愛されたい」「認められたい」「安心したい」という気持ちがある。
でも、その伝え方がわからない。
そして娘が自立し、父の手を離れようとすると、強烈な不安と怒りが出てくる。

 

6. 母親への怒り・憎しみの置き換え

ときに、父親が娘に向ける怒りは、実は自分の母親に対する未解決の憎しみや悲しみの置き換え。

  • 幼少期に母親から支配された、拒絶された、無視された

  • 本当は怒りたかったけれど、怒れなかった

  • 今になってもその傷が癒えていない

こうした感情は、「母のように見える女性」である娘に投影され、無意識に母親を相手にしているかのように攻撃的になる。

 

 

キーマンは母親

―「見て見ぬふり」が暴力を長引かせる―

 

 

父親が娘に向ける心理的・言語的・身体的暴力が家庭内で起きているとき、
もう一人の重要な存在、それが「母親」です。

 

 

セラピーの現場では、父親の暴力や否定的な態度に対して、

母親が沈黙している、あるいは傍観しているというケースがとても多いです。

 

 

「お父さんを怒らせないようにしなさい」

「あなたが我慢していれば丸くおさまる」

「私だって大変なの」

「空気を読みなさい。上手く立ち回ってよ」

 

 

こうした言葉や態度は、母親が悪意で言っているというよりも、

母親自身もまた、支配と恐れの中で生きてきたということが少なくありません。

 


けれど子どもにとっては、母親の「見て見ぬふり」や「沈黙」は、

父からの暴力以上に深い絶望と孤立感をもたらすことがあります。

 

 

なぜなら、子どもにとっての母親は本来「最後の砦」だからです。

 

 

「お母さんにすら、私は守ってもらえなかった」

「お母さんは、私を見捨てた」

「お母さんにさえ、私は信じてもらえなかった」

 

 

こうした感覚は、のちの自己肯定感や対人信頼に深刻な影響を残します。
そして娘は、「この世界には本当に味方がいない」と思い込んでしまうのです。

 

なぜ母はその時、何をしていたのか?

この視点はとても大切です。
 

 

父親の暴力の背景を理解することと同時に、
「なぜ母親は黙っていたのか?」という問いに向き合うこと

それが回復におけるもうひとつの鍵なのです。

 

 

実は父にも母にも依存されていた。親子の役割逆転。

 

父に虐められるということ、

それを母は見て見ぬふりをしていたということ、

 

 

この現実は娘に深刻な傷をもたらします。

そして傷ついたにもかかわらず、娘は「私がダメだからだ」

生涯にわたって自分を責めていることが多いのです。

 

 

でもこの環境は、本来安心安全をもらう立場の子供が、

父自身の不安や恐怖を背負い、母にも安心を与えていたということ。

 

 

つまり、娘は父にも母にも依存されていた

親子の役割逆転が起きていたということなのです。

 

 

この心理的な構造は、なかなか気づくことが難しいのです。

 

 

怖くて、怖くて、怖ーい父親、

モンスターみたいな父親、

 

これは自分の頭の中に住んでいる親像なのです。

 

 

ですが、大人になって冷静に見てみたら、

実像は弱い者に怒りをぶつけるような小さい人間なのです。

 

 

次回は「父親に虐められて育った娘の心理的問題」について書きます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

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お申込みを締め切らせていただきました。

 

 

 

 

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