こんにちは

心理セラピストの野沢ゆりこです。

 

 

おもに東京・千葉で活動しています。

野沢ゆりこのプロフィールはこちら

 

 

 

どんな人に向けて活動しているの?

 

自己否定が強い

自分責め、罪悪感が強い

そんな人が過去はどうであれ、

「私っていいな」に変わるセラピー

を目指しています。

 

 

 

リトリーブサイコセラピー協会のサービス、

電話カウンセリングを担当しております。

こちらもよろしくお願いいたします。

 

 

週末はセラピスト修行のための講座、ハイパートレーニングコースに

参加してきました。昨日は講座の最終日でした。

10か月間の学びもいよいよ終盤、来月は試験です。

 

 

週末、私は当時(受講生だった頃)の自分を思い出していました。

あの頃から今日まで、ほんとにいろいろあったな~って

 

 

認定セラピストがたくさん誕生することを祈っています。

みんな最後まで頑張れ!!

 

___________________

 

「父親に虐げられた娘」の心理的問題

見捨てられた「痛み」と「適応」の間で

 
 

前回の記事では、なぜ父親が娘に対して暴力的・支配的・否定的な態度をとるのか、その心理背景について書きました。

 


今回は、そのような父親のもとで育った娘の心の内側に、どのような問題や傷が残るのかを見ていきます。

 

 

 

 

暴力や否定が家庭内で続くとき、

娘は「その場を生き延びるための方法」を身につけます。

 


それはその時代には必要な適応でした。ですが、

後の人生において「生きづらさ」や「自己喪失感」となって表れてきます。

 

 

1. 条件付きの自己価値感

父親に「役に立たなければ無価値」「期待に応えなければ愛されない」という態度で育てられた娘は、自分の価値を何かをしているかどうかで測るようになる。

  • 休むことに罪悪感を感じる

  • 頼られると断れない

  • 自分の気持ちより、他人の期待を優先してしまう
     

このようなパターンは、「いい子でいなければ危険だった」過去からくる、生存の知恵。
しかしそれは、本当の自分」にアクセスできなくなる苦しみをもたらす。

 

2. 境界線の曖昧さと共依存傾向

父親に支配され、自分の感情や欲求を抑えて育つと、「自分」と「他人」のあいだの心理的な境界線が曖昧になる。

 

  • 相手の感情に巻き込まれやすい

  • 他人の問題を自分のせいのように感じる

  • 距離をとると罪悪感を感じる
     

このような傾向は、特に対人関係で疲弊感や過剰な自己犠牲を引き起こす。
とくに親密な関係において、「支配されるか、見捨てられるか」という二極構造で揺れやすくなる。

 

3. 感情の抑圧と怒りへの罪悪感

父親から怒りを向けられた娘は、「怒り=危険」「感情を出すと愛を失う」という信念を持ちやすくなる。
 

  • 感情を感じる前に“切る”習慣がある

  • 自分が怒ると、申し訳なさでいっぱいになる

  • 表面的には穏やかだが、内側に怒りがたまっている
     

この状態が続くと、身体的な緊張や自律神経の不調、抑うつ的傾向として現れてくる。
怒りは本来、自己を守るための健全な感情。
それを封じることで、「自分の領域」が守れなくなってしまう。

 

4. 存在そのものに対する不安

  • 「自分はここにいていいのか?」

  • 「誰かに何かをしていなければ、存在価値がない気がする」

  • 「自分が何者かわからない」
     

こうした感覚は、自己同一性の揺らぎとも呼ばれます。
父親から「存在を認めてもらえなかった」「安全に愛されなかった」経験を持つ娘にとって、自分という存在の輪郭がはっきりしないまま大人になっていくことがある。

 

5. 母親への複雑な感情

前回の記事で触れたように、父親の暴力を「見て見ぬふり」していた母親の存在は、娘の中に二重の痛みを残す。

  • 「お母さんは私を守ってくれなかった」

  • 「お母さんも被害者だから仕方ない」「お母さんもかわいそう」という理性と、「それでも…」「どうして…」という感情の間で揺れる。
     

母親を責められない一方で、心の奥では深い失望と孤独が残っている
この葛藤は、母親との関係を超えて、他者との信頼関係に波及する。

 

6. 「本当の自分は、どこにいるのか」という問い

虐げられてきた娘は、成長とともに、

「本当の私ってどこにいるのだろう?」

と問い続けることになる。

 

理想の自分、社会的な役割を演じる自分、いい人を続ける自分――
そのすべての奥に、「まだ見つけられていない“私”」がいる。

 

この問いは、痛みから生まれたものかもしれない。
けれど、それを手放さずに生きることで、やがて自分を自分として取り戻すプロセスが始まる。

 

 

問い続ける力が、癒しのはじまり

 

父親に虐げられてきた娘の人生には、

多くの誤解、沈黙、抑圧、痛みが含まれています。

 

 

「なぜ父は私を虐めたのか?」

「なぜ母は守ってくれなかったのか?」

 

「私が悪かったのだろうか?」

「私はどうすれば良かったのだろうか?」


「私は何者なのか?」

「なぜこんなに苦しいのか?」

 

「この苦しみは一生このままなのだろうか?」

「私の苦しみを心から共感してくれる人はいないのだろうか?」

 

 

誰も教えてくれないけど、そう問わずにはいられない。

自分の中には処理できない疑問がいっぱい。

 

 

「どうして?」「どうして?」「どうして?」

「知りたい!」「知りたい!」「知りたい!」

 

 

その問い続けてきた力こそが、癒しの種なのです。

 

 

問いは、過去をもう一度見つめて癒す力になります。

そしてこれからの未来を作っていく力の元なのです。

 

 

ずっと自由に表現することができなかったからこそ

いつも黙らされてきたからこそ

いつもあいまいな答えしか返ってこなかったからこそ

 

 

「どうして?」

「知りたい!」

 

 

この2つは、心の叫びなのです。

(あ、これは私のことです)

 

 

次回は「自己同一性の揺らぎ」について書こうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

【満席御礼】

お申込みを締め切らせていただきました。

 

 

 

 

※オンラインカウンセリングはzoom対応しております。

 

 

 

 

 

 

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